「偽中国はちみつ」を避けるにはメルカリを活用しよう

ニュース

近年、スーパーで見かける1kg500円程度の中国産はちみつが問題視されています。

本来、蜂が花から蜜を集めて1kgの蜂蜜を作り上げるには、非常に多くの時間と労力がかかりますが、安価なはちみつがいかにして市場に出回っているのか、その裏側を見ていきましょう。

本物のはちみつの生産過程の大変さ

まず、はちみつがどのように作られるかを考えてみましょう。蜂が1kgのはちみつを作るためには、なんと約500万回花を訪れ、蜜を集めなければなりません。蜂は一度にほんの少量の蜜しか運べないため、多くの蜂が何度も往復する必要があります。この過程を経て初めて、純粋なはちみつが瓶に詰められるのです。

また、非加熱のはちみつを作るには、採取後に熱を加えず、自然な状態で瓶詰めする必要があります。これは手間がかかり、特に小規模な養蜂家の場合、手作業で行うことが多く、そのためコストが上がります。

なぜ価格が異なるのか?

スーパーでは1kg500円程度で売られているはちみつですが、メルカリで販売される本物のはちみつは1kg5,000円と約10倍近くも高い値段で販売されています。それには今説明したように、蜂を大量に管理して、少しずつ集まったはちみつを収穫しなければならないためです。

500万回花と巣を往復した貴重な栄養の集結だと考えると、5,000円でも十分に理解できます。では、なぜ中国産のはちみつはそんな高級なものと比べて10分の1近くで売ることができるのか? これには理由があります。

安価なはちみつは、大量生産の過程で品質が犠牲になり、砂糖水やシロップを混ぜられていることもあるのです。例えば、1kg500円程度で販売される中国産は、販売店、商社、輸送料、関税などを差し引くと中国国内では200〜300円と推測できます。この価格で果たして、まともな商品を作ることができると思いますか?

偽造はちみつの問題

スーパーで販売されている中国産の格安はちみつは、こうした手間のかかる工程を経ず、人工的な手法で大量生産されています。その中には、砂糖水を蜂に与えて作らせる「砂糖水はちみつ」や、直接シロップを混ぜたものが多く含まれています 。これらの偽造はちみつは、見た目は本物とほとんど区別がつかないため、消費者が気付かずに購入してしまうことが多いのです。

実際に、EUではこの偽造はちみつの問題が深刻視されています。政治や政策など、主に欧州に焦点を当てたニュースサイトでは、「EU to target fake Chinese honey with new labeling rules」で報道されるように、EU内で販売される中国産蜂蜜の多くが偽造であり、砂糖シロップを混ぜたものが市場に出回っていることが報告されています 。このような製品は、本物のはちみつと同じように販売されており、価格競争の中で品質の良いはちみつを押しのける形で流通しているのが現状です。

このお店では、質の高いはちみつも販売されていますが、格安の中国産と比較すると、4倍から8倍ほどの価格差があります。注意深く先ほどの写真を見比べていただくと、格安のはちみつは濁りがなく透明な色をしていますが、高級なはちみつの方は、上部は透き通っているものの、下部に向かうにつれて濁っているのがわかると思います。

これは、天然のはちみつに見られる自然な現象で、気温によって結晶化が進むために起こります。天然はちみつは、特に気温が低くなるとこのように濁ることがあり、これは品質の証とも言える特徴です。

メルカリで産地直送のはちみつを購入するメリット

こうした偽造はちみつを避けるためには、信頼できるルートで購入することが重要です。特におすすめなのが、メルカリのようなプラットフォームを利用して、養蜂家から直接購入する方法です。

メルカリでは、養蜂家が自ら生産したはちみつを出品していることが多く、産地直送の新鮮なものを手に入れることができます。養蜂家が直接販売するため、スーパーに並ぶ工業的に大量生産されたはちみつとは異なり、品質が保証されている点が大きなメリットです。

例えば、非加熱の百花蜂蜜や、れんげ蜂蜜など、地域ごとの特産品としてのはちみつが数多く出品されています。これらは手作業で採取され、天然酵素がしっかりと残っているため、健康効果も期待できる一方、偽造の可能性は低いです。

https://page.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e1155139622

以前はヤフオクでも長野県産の西洋ミツバチのはちみつを購入していました。一切の加糖や水増し、水あめの混入がない純粋なはちみつです。

【当店大人気商品】 信州産 令和6年度 西洋ミツバチ百花蜜 1.2kg 夏の百花蜜

実際のところ、購入するプラットフォームはメルカリでも、ヤフーオークションでも、楽天市場やアマゾンでも構いません。しかし、こうしたサイトで購入する際には、産地直送で、トレーサビリティがしっかりしている商品を選ぶことが重要です。

まとめ

しかし、私から言わせてもらえば、こうした状況は農林水産省や厚生労働省といった政府機関にも問題があります。はちみつの品質を保証するために、もっと厳しい規制が必要です。

例えば、海外から輸入された添加物や品質に問題があるものについては「蜂蜜」ではなく、「蜂蜜風調味料」などと明確に表示させるべきです。これによって、消費者が混乱せず、国内の養蜂家も保護されるでしょう。

また、これだけ価格に大きな違いがあるものの、本物と偽物では風味が全く異なります。格安のはちみつは、シロップのような甘さで、大量に使わないと満足感を得にくいのに対し、本物のはちみつは、小さなスプーン一杯でも香り高く、凝縮された蜜の豊かな風味を楽しむことができます。

現状では、はちみつの品質管理が購入者に委ねられているため、皆さんも注意を払い、できる限り本物のはちみつを選ぶことが大切です。

タイトルとURLをコピーしました