東京都心の高級賃貸マンションは、年収いくらあれば住めるのか

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都心の高級賃貸マンションに住むためには、どの程度の年収が必要なのでしょうか。代表的な高級マンションとして、「パークマンション檜町公園」「グローブナープレイス神園町」「ラ・トゥール代官山」が挙げられます。

まず、パークマンション檜町公園は、日本最高額の分譲マンションで、最上階のペントハウスは55億円。三井不動産の会員制サロン「三井グランディオーソ」を通じて、VIP顧客に限定的に販売されました。グローブナープレイス神園町は、代々木公園に隣接する静かな住宅街に位置し、多くの有名人が住んでいたことで知られています。豊かな自然環境が魅力で、現在でも富裕層に人気の物件です。

最後に、ラ・トゥール代官山は、賃貸専用の高級マンションで、月額賃料は1LDKで約100万円〜、広い部屋では500万円以上に達します。

カバー写真:https://www.sumitomo-latour.jp/buildlist/shibuyaku/latour-daikanyama/

住友不動産の高級賃貸「ラトゥール」とは

住友不動産が手がける「ラトゥール」シリーズは、東京都内の高級賃貸マンションの中でも特に人気を集めています。その魅力は、優れた立地に加え、広々とした住環境や充実した設備、そしてきめ細やかなサービスにあります。国内外の富裕層やエリート層に支持されている理由も、まさにこれらの特徴にあると言えます。

「ラトゥール」シリーズは複数の物件を展開していますが、中でも特に有名なのが「ラトゥール代官山」です。代官山という洗練された街に位置し、静けさと都心へのアクセスの良さを兼ね備えた理想的なロケーションが魅力です。

出典元:https://www.latour-net.com/daikanyama/modelroom.html

ラトゥール代官山の価格帯は?

「ラトゥール代官山」は、東京都内の高級マンションの中でも特に高額な賃料設定となっています。例えば、ラトゥール代官山の賃料は、1LDKの部屋で月額100万円前後からスタートし、広めの4LDKや5LDKともなると530万円以上の部屋もあります。

駐車場使用料も月額88,000円と異次元

このような高級賃貸マンションは、一般的な賃貸物件とは異なり、セキュリティやプライバシーの保護、共用施設の充実度が魅力です。ジムやラウンジ、コンシェルジュサービスもあり、まるでホテルのような生活を送ることができます。

年収の3分の1を賃料に当てた場合は?

一般的に、賃貸物件を選ぶ際に適正とされるのは「年収の3分の1までを家賃に充てる」という基準です。これをラトゥール代官山に当てはめてみましょう。

•1LDKの月額賃料が100万円の場合、年間の賃料は約1,200万円になります。この家賃を年収の3分の1と仮定すると、年収は最低でも約3,600万円が必要。
•3LDK以上の広めの物件で月額賃料が300万円の場合、年間賃料は約3,600万円です。年収は少なくとも1億800万円以上が必要。

つまり、ラトゥール代官山に住むためには、最低でも年収3,600万円以上、さらに広い部屋を選ぶ場合は、1億円以上の年収が必要となることがわかります。

年収1億円でも住めない!?

では、年収1億円のプロ野球選手であれば簡単に借りられるかというと、そういうわけでもありません。こうした高級物件の多くでは、自身の手取りや可処分所得から支払っている人は、全体の1割にも満たないと考えられます。

多くの場合、法人名義や団体名義で借りられており、法人名義であればその使用料は経費として計上されています。これはなぜかというと、日本の税法では累進課税により、収入が増えるほど手取りの割合が減少するからです。例えば、年収1億円の人の手取りは、税金や社会保険料などを差し引いた後、約4,900万円前後と言われています。

つまり、可処分所得からこのような高級マンションを借りると、年収1億円の人でも、4,9000万円が可処分所得に、そこから3,600万円の家賃を払うと自由に使えるお金は1,300万円程度に減少します。これでは、マンションの賃料にほとんどのお金が消え、他に自由に使えるお金がほとんど残らないことになります。

大半の居住者が法人や団体

そのため、多くの居住者は、自身が経営している会社の社宅、またはサラリーマンであれば会社から高級マンションを住居として提供されている、というケースが一般的です。このような方法であれば、経費計上できる可能性も高く、 場合によっては公私で安分する必要がありますが、それでも節税が可能になります。

また審査も厳しく、納税証明書、確定申告書の原本が必須。また現預金残高が家賃の24カ月以上など証明しなければならないケースもあるようです。

このような背景から、ラトゥール代官山のような高級賃貸マンションに住むには、ただ単に高額な年収を持っているだけでは不十分であり、法人名義での契約や経費処理など、適切な資産管理の方法が必要です。また、審査基準も非常に厳格であるため、金融機関からの信用や確実な収入証明を持つことも必須になります。

一般的なお金持ちでは住めないマンションが続々と登場

ラ・トゥールでも非現実的なことが分かりますが近年、もはや一般的な富裕層でも住むことが難しい、異次元の資産を持つ人々をターゲットとした超高級マンションが次々と登場しています。その代表例が、2023年11月に開業した「アマン・レジデンス東京」です。

アマン・レジデンス東京は、虎ノ門・麻布台プロジェクトの一環として、日本初の独立型アマンブランドのレジデンスとして注目されています。このレジデンスは、麻布台ヒルズ森JPタワーの54階から64階に位置し、全91戸が提供されています。最上階のペントハウスは200億円から300億円の価格帯で設定されており、すでに成約済みの物件もあるようです。

アマン・レジデンスの居住者専用施設には、1,400平米のスパ25mのプライベートプール、専用シェフがサービスを提供するプライベートダイニングルームなど、アマンブランドのラグジュアリーホスピタリティを存分に味わえる設備が整っています。異次元の資産を持つ富裕層にふさわしい生活環境が提供されています。

販売はクローズドに行われ、モデルルームや内覧会も一般公開されていません。限られた超富裕層に向けた個別案内により、数百億円という日本最高額の物件が取引されるなど、今後もこのような超高額物件の需要が続くと予想されます。このように、アマン・レジデンス東京は、もはや一般的な富裕層でも手の届かない世界となっており、今後も同様の超高級マンションの登場が予想されています。

このような超高級マンションに住み、毎日専用の家政婦が部屋を掃除して、食事は別フロアにある高級レストランから届けられ、少し歩けば専用のフィットネスクラブがある。 こうした生活はどのような気分がするのでしょうか。私たち庶民には全く想像ができないですね。

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