メルカリは「偽ブランド品」の宝庫?

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私はアンティークの時計が好きで、よくメルカリを見ているのですが、検索するたびに偽物が大量に表示され、何度も通報機能で報告を繰り返しています。ところが、何年経ってもこうした偽物が減る気配はありません。今回は、メルカリがどのような無法地帯になっているかを簡単に紹介してみたいと思います。

現在の法律では、自己使用目的の場合、購入・所持は罪に問われません。ただし、不要になったからといってオークションサイトやフリマサイトに出品した場合は、消費者保護法違反や詐欺罪として厳しく処罰されます。
そのため、興味本位でも偽物を購入しない方が良いです。以下の例は犯罪抑止のために紹介しますが、実際には絶対に購入しないようにしてください。

人気ブランドからぬいぐるみまで偽物が大量に

例えば、メルカリで高級腕時計の「ロレックス」を検索してみてください。
新品未使用のロレックスが、わずか2万円から3万円で数多く表示されます。これらは、新品であれば100万円から300万円程度の商品ばかりで、中古品でも50万円以上の値段がつくようなものが格安で新品として販売されています。

特に悪質なのは、これらを並行輸入品と偽って、正規品とは少し違うと説明している点です。

【注意事項】
海外輸入品(並行輸入品)になります。トラブル防止の為、海外輸入品についてご理解頂けない方、国内正規品にこだわる方、完璧な状態を求めている方、神経質な方、少しでも不安な方はご購入をお控えください。

このような文言を用いて、まるで正規品だが国内でメンテナンスができないかのように誤解を与える文章になっています。

並行輸入品とは、日本国内の代理店を通していない商品のことで、日本の代理店のサポートを受けられないだけで、本国でのメンテナンスや修理は可能です。

ところが、こうしたサイトで売られている商品は最初から偽物であり、どの業者でもメンテナンスや修理が一切受けられないだけでなく、手放す際も偽物であるため、次は自分自身が犯罪者になってしまいます。

信じがたいことですが、さらに悪質なのは、メルカリが審査制の「メルカリショップ」で偽物を販売しているケースもある点です。メルカリショップは厳しい審査のもとでページが用意され、法人であれば登記簿や許可証などの提出が求められるはずですが、実際には偽物が流通しています。

並行輸入品(海外正規品)について独自ルート(並行輸入品を扱う卸業者)より仕入れておりますので、非常に低価格でのご提供が可能となっております。

このように説明文に少し違いはあれど、何でもありな状態になっています。
もちろん出品されている全てが偽物とは言いませんが、いくら為替の差があったり、免税店で仕入れたものであっても、国内の正規品の半額以下になることはまずありえません。こうしたブランド品が定価の100分の1近い値段で売られることもあります。

これは「ロレックス」だけでなく、他の主要な高級時計でも同様です。
更には「エルメス」のバッグや「ゴヤール」のトートバッグなども、偽物が大量に流通しています。この状態はまさに「偽ブランド品の宝庫」といえるでしょう。

代表取締役CEOへの苦言も

昨日、SNSを見ていると以下のような投稿がありました。

フェイクニュース対策の「ファクトチェックセンター」について、メルカリの創業者で代表取締役CEOが言及しました。それに対し、田端@高く早く売るなら「ミノタバ不動産」という方が、「ファクトチェックも良いけど、メルカリで流通している偽ブランド品のチェックが先では?」と苦言を呈しています。

田端氏については知らなかったのですが、調べたところ、同氏はメルカリの株式を3万株(約8000万円相当)保有している株主のようです。政治のファクトチェックも確かに重要ですが、自社の運営するフリマアプリが大量の偽物を市場に流通させ続けている現状を考えると、そちらの対応を優先するべきという意見は至極真っ当です。

X(旧ツイッター)での偽物注意喚起

「学マスちびぐるみの偽物の注意喚起」
https://x.com/kuromame_uc/status/1836032446024065396

「PSA10のコミパラニカ偽物の注意喚起」
https://x.com/CrazyTakuya/status/1836439004495122585

「デパコス偽物の注意喚起」
https://x.com/ant_ss2/status/1831331948016595063

「桃源暗鬼のノベルティ偽物の注意喚起」
https://x.com/essess86378761/status/1836437400496844939

上記のように、毎日のように偽物に関する注意喚起が行われています。

「メルカリで買ったら偽物届いて鬱」
https://x.com/hakuryu0288/status/1836408185361698984

購入した商品が偽物だったという報告も後を絶ちません。

「偽ブランド品」の輸入販売者には厳しい処分を

知的財産侵害物品は関税法第69条の2および第69条の11により、輸出および輸入してはならない貨物と定められており、税関で取り締まりが行われています。

韓国や中国などの海外で、旅行中に興味本位で偽物を購入し、自分自身で使用するだけの人には、ある程度の同情の余地があるかもしれません。しかし、国外から偽物を大量に仕入れ、それを国内で営利目的で販売する人に対しては、非常に厳しい処分が科されるべきです。偽物の流通は、正規品を取り扱う業者やブランドに大きな損害を与えるだけでなく、消費者の信用をも失わせる行為です。

また、偽物を流通させるプラットフォームとなり、その手数料で利益を得ているメルカリに対しても、厳しい対応が求められます。

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