ライカMで巡る「ムーンアートナイト下北沢2023」写真集

写真集

3回目となる「ムーンアートナイト下北沢2024」が9月13日から29日まで開催されます。
今年も巨大な月のアート作品《Museum of the Moon》が登場し、街全体が月をテーマにしたアートで彩られます。約90の企画が予定されており、日本初展示の作品も複数登場します。地域の店舗では月やウサギをテーマにしたグルメや展示も楽しめ、NFTスタンプラリーも実施されます。秋の風物詩として下北沢を一層魅力的にするイベントです。

過去に撮影した写真を整理していたら、2023年のものが発掘したので紹介したいと思います。
カメラはライカM typ240、レンズはズマリット M50mm f1.5(1950年頃)です。

前日の朝霧高原で撮影した写真

気に入っている写真の一枚です。
外から差し込む柔らかい光と奥に見える緑。手前のヴァルサン・ランベールの花瓶には、庭に自生していたルドベキアを生けてあります。左右にあるビング・オー・グレンダールのフィギュリンは、まるで生きているかのような柔らかいグラデーションを落としています。

階調性が高く、暗い部分も明るい部分もうまく表現しているのではないでしょうか。

近づくとこんな感じです。開放で撮影しているため背景の溶け具合が柔らかで、まるで夢の中のような表現になっています。テーブルのガラスに影が反射していて、大変美しいです。

庭に自生しているアザミの上には、蝶が舞い降りています。涼しい気候のためか、外来種の寒さに強い品種が目立っています。朝、昼、晩で、木々の放つにおいが変化していくのが面白いですね。

ムーンアートナイト下北沢

翌日は下北沢のムーンアートナイトに来ました。
去年のイベントは大変良かったので、今年の2024も是非行ってみたいです。

町全体がお祭りの会場となっていて、 京王井の頭線の下北沢駅前がすでに賑やかになっています。至る所に出店やポップアップストアや展示品があり、地図を見ないで探索するだけで楽しいです。

お昼は、みる子デムーロ氏から教わった「Curry Spice Gelateria KALPASI(カルパシ)下北沢店」に行きました。本格的なスパイスカレーと、スパイスを活用したジラートが有名なお店で、かなり隠れた場所にあります。

外から見るとこんな様子で、空いている時間帯でしたが、3組ほど待っていました。

Leicaのオールドレンズは食べ物の撮影には全く向いていません。
最短焦点距離が1mのため、隣の席の食べ物にさえピントが合わないのです。

Nikonの単焦点レンズは45cmくらいからピントが合うので、すぐ目の前の料理を撮ることもできるのですが、 Leicaは席からかなり下がっても、ピントは遥か奥にあってしまいます。

ライカとオールドレンズを下げている人がおしゃれだなぁ、と思った時もありましたが、実際に使ってみるとかなり滑稽なもので、ジェラート一つ取るのも席から離れて通路に背中を当てないと撮影できないくらいです。

10センチ先のものを撮れるiPhoneが一番便利かもしれませんね。

しばらく散歩をしてから喫茶店に入りました。

こちらもテーブルが近いのでピントが全然合わないのですが、 アイスコーヒーに差し込んだ光の屈折がとても柔らかく、 最近のレンズでは表現できないような味です。

bisというお花屋さんが素敵だったので撮ってみました。
エクステリアもインテリアも、 とても日本とは思えないような造りで、扱っている花も下北沢にいるということを忘れてしまいそうな雰囲気のものばかりです。

ブーケも出ているので、こうした洗練されたものを、ちょっとした手土産で差し入れできるような人になりたいですね。

人混みをぐるぐるしていたのですが、 ちょっと離れた通りに来たら教会が。
あっという間に夕日が落ちていきました。

せっかく下北沢に来たので古着屋さん巡りをして、かわいいシャツを入手しました。ネオンサインが出ているのも良いですし、 Leicaのズマリットで撮ると、当時の1950年代の雰囲気が出ます。

下北沢駅前はこのような感じで大変混雑しています。 色々と紹介したいのですが、夜になるとTyp240のような古いライカは使い物にならないです。

途中にあった雑貨屋さんを外から撮影してみました。 ぼってりとしたワイングラスは北欧風で、 その柔らかい白い光が滲んでいるのが美しいです。

みなさんお待ちかねの、ルーク・ジェラムによるNASAの月面写真をもとにした《Museum of the Moon》。直径7メートルの大作で、宙に浮いて遠くからでもひと目で分かります。

アマンダ・パーラーの《Intrude》は、うさぎを模した作品です。私には、ショッピングモールにある子供が遊ぶ空気滑り台の横にあるキャラクターのように見えましたが、とても人気があり、多くの人が集まっていました。展示場所が点在しているため、下北沢を探索しながらさまざまな発見ができるのが、このイベントの楽しみ方のひとつだと思います。

また、フリーマーケットやバザーのように小物を販売する店や、本格的な料理や飲み物を提供するテントもあり、地元のお店も賑わいを見せています。たくさんの人が楽しんでいるので、家族やカップルでぜひ訪れてみてください。

「ムーンアートナイト下北沢2024」は、9月13日から29日まで開催されます。

ムーンアートナイト下北沢 | MOON ART NIGHT SHIMOKITA
「月」をテーマに、下北沢駅周辺の施設・店舗が一体となって盛り上げる地域参加型のアートフェスティバル。新しい技術に触れ、秋のお月見を楽しみながら「シモキタ」の新たな魅力を発見します。
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