憧れの「ビジネスクラス」、乗ってみて分かった意外な真実

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海外旅行が好きな人にとって、一度は憧れるビジネスクラス。昨年も貯まったマイルを使ってフランス旅行をしましたが、今回はそのビジネスクラスの実情についてお伝えしたいと思います。

航空会社と機材によって大きな差がある

この記事の内容は、一言で言うならば「航空会社と搭乗機材によって、驚くほどの差がある」ということです。

おしゃれでYouTubeに出てくるようなビジネスクラスは、カタール航空など一部の航空会社に限られます。

航空会社によって財政状況は異なり、中東の石油マネーを背景に持つ国の航空会社は、最新の機材を揃えており、非常に快適な旅が楽しめることが多いです。一方で、予算が限られている航空会社では、古い機材を使い続け、チケット代は高いにもかかわらず、実際に乗ってみるとボロボロのシートが待っていることもあります。

カタール航空はまさに神

一度だけ体験したカタール航空のビジネスクラスは、信じられないほど快適でした。最新で衛生的なシートに、広々としたプライベート空間が確保されています。

さらに、食事の時間には、ゴッセのロゼシャンパーニュが美しいグラスで提供され、料理も熱々で柔らかいお肉が出されます。

パンには発酵バターがたっぷりと添えられ、食事が終わる頃には、もう眠くなってきます。広々としたフルフラットシートでぐっすり眠れば、目が覚めるともう異国の地に到着しています。

イマイチなビジネスクラスも存在する

アリタリア航空(現ITA)やターキッシュ・エアウェイズのように、驚くほどボロい機材を使っている航空会社もあります。
私がターキッシュ・エアウェイズに何度も乗った理由は、マイルで予約できるのは、ここか中国の航空会社しかなかったからです。先日の記事に細かく詳細を書いてあります。

せっかくなので、羽田空港からビジネスクラスに実際に搭乗する際のガイドも紹介します。

下級カード会員向けのラウンジは期待外れ?

20代の頃、空港のラウンジに憧れていた私が初めて入ったのは、アメックスを作って無料で利用できるクレジットカード会社向けのラウンジでした。
最近では、アメックスがプラチナカード以上の会員向けにセンチュリオンラウンジを準備していますが、現在利用できるエアポートラウンジは、グリーンカード以上で誰でも入れるものが多く、非常に混雑しています。設備もネットカフェ程度で、ちょっとした快適さしか提供されていません。

羽田空港国内線のサクララウンジは、少し快適な図書館程度の雰囲気で、飲み物が無料で飲める程度です。空間は広くなく、時には靴を脱いで寝そべっているおじさんも見かけます。

ANAラウンジのサービスは少し優れている

誰でも入れるラウンジと比べると、ANAラウンジはまだマシで、プレミアム・エコノミー以上のチケットを持っている人や、スターアライアンスのゴールドメンバー以上の資格を持つ人しか入れないため、ある程度の快適さが期待できます。シティホテルのラウンジ程度の清潔さがあり、食べ物や飲み物の質も向上します。

また、シャワールームを予約制で利用できるのは、夏場のフライト前などには非常にありがたいサービスです。

夏場のフライトは、重いキャリーケースを引きずり空港まで来た頃には疲れて汗だらけなこともありますよね。 そうしたときはシャワーを浴びることができるので、とってもありがたいです。

昼間の時間帯はある程度空いているのですが、夕方くらいからは同じ考えの人ばかりで、待ち時間が20人以上、ひどいと30人以上の時があります。

画面を見ればわかるのですが、待ち時間が160分から200分と、 予約したことを忘れてしまうほど先になってしまいますので、 もし利用したい場合は、ラウンジに入室したと同時にこのシャワールームを予約するのが良いです。

ちなみに、室内はこんな感じで、 なんかちょっと綺麗なビジネスホテルのスペースです。

ちなみにこちらはイスタンブールのシャワールームの例ですが、一面が大理石で覆われた広い空間にバスローブが備えられており、まるでラグジュアリーホテルのような高級感があります。

日本のラウンジとは異なり、呼び出しボタンでシャワーの順番を知らせるシステムも便利です。

広いが古いターキッシュエアラインズ

マイルで乗るからといって文句を言うなと言われそうですが、ターキッシュエアラインズは広いものの、機材が古く、プライベート感が全くありません。

こんな感じで、プライベート感は全くありません。

ただし、足元は広く、私のような身長183cmの人でも、ベッドにした際に足を伸ばせる程度の余裕があります。

ちなみに、アメニティといって、ホテルのように化粧品などが入ったポーチをもらうことができます。10年近く前に乗った時からずっとフェラガモです。このポーチはもちろん持って帰ることができ、ちょっとした小物の整理に便利です。

中に歯ブラシや歯磨き粉、耳栓、化粧水、リップクリーム、ボディーローション、靴下、アイマスクなどが入っています。

言ってしまえば大人の金の缶詰ですね。

搭乗すると最初にウェルカムドリンクをいただけます。

ビジネスクラスに初めて乗ったときは絶対にシャンパンしか頼まなかったのですが、 何度か乗ると、「どうせ後でなんか飲むでしょう」となり、レモン水のような謎の飲み物を注文しがちです。

一つ前の写真は、イスタンブールからローマ行きです。 トルコからイタリアはかなり近いので、機材もコンパクトで、 同じビジネスクラスでも狭く感じます。

日本からトルコに向かうときは、ある程度長距離ですので、 こちらの写真のようにゆったりとしたサイズなのですが、 まとなりに知らないサラリーマンのおじさんがいて、 手元のグラス置き場なども共通なので、 なんか新幹線に乗っている程度のプライベート感しかありませんし、 iPhoneとかを置くと隣の人のスマホとぶつかるので、 とてもではないですけど高級感はありません。

食事も航空会社によって大きく異なる

当然ながら、日本からトルコに向かう便では、トルコ料理が中心となります。味は普通ですが、一度カタール航空を経験してしまうと、物足りなさを感じることもあります。

味は至って普通です。幸い、グラスや陶磁器は綺麗で、カトラリーもまあまあ良いものが揃っています。しかし、一度カタール航空などのハイクラスなサービスを経験してしまうと、物足りなさを感じてしまうのが正直なところです。

初めてビジネスクラスに乗る際は、少し緊張するかもしれませんが、座席に着いたらすぐにメニューを開いて、何を注文するか考えておくと良いでしょう。前菜は共通ですが、メインディッシュは選択肢がある場合が多いです。また、飲み物についても早い段階で尋ねられることが多いので、ワインリストなどを見て、シャンパンや赤ワインなど何を頼むか決めておくとスムーズです。

なぜなら、機内食は飛行機が離陸してベルト着用サインが消えてから少し落ち着いた頃にオーダーを取られることが多いからです。キャビンアテンダントや、時にはシェフが直接オーダーを取りに来る場合もあります。また、注文は列ごとに行われるので、隣の人がいる場合でも、それぞれが自分の注文を個別に行う必要があります。

食事を済ませて眠くなってくると、キャビンアテンダントがベッドをセットしてくれます。シートは消耗品のためか、非常に快適で清潔に保たれています。

注意すべきは、機内が非常に乾燥していることです。水を何本か確保して枕元に置いておくと、喉が渇いたときにすぐに飲むことができて便利です。

また、ノイズキャンセリングイヤホンを持って行くことを強くおすすめします。機内ではビジネスクラス用のノイズキャンセルヘッドホンが貸し出されますが、映画を観る際には便利でも、寝るときには横向きで眠るのが難しいため、使いづらいです。その点、ノイズキャンセリングイヤホンであれば、どの向きで寝ても音が軽減されるので、より快適に眠ることができます。

快適な朝が来る!

文句を言ってみましたが、やっぱりフルフラットシートは快適です。

飛行機の上では味覚が地上とは異なるので、シンプルなチーズやパン、フルーツが恋しくなります。これにトルコの濃いコーヒーを合わせると、なかなか良い朝になります。

マイルではなかったら別の航空会社にしちゃうかも

マイルを使わなければ、他の航空会社を選んでしまうかもしれません。ターキッシュエアラインズをマイルで利用していますが、通常料金で成田とイスタンブールを往復すると約80万円かかるそうです。

このサービスでその価格は、私には払えません。やはり、会社の役員や本当の富裕層でなければ、気軽に利用するのは難しいですね。

リヨン空港のビジネスクラスラウンジは非常に洗練されていて、料理も美味しく、ワインも豊富で、食器や調度品も美しいので、何時間でもゆっくりしたくなります。今回はさらに贅沢に、途中でフォションのマカロンを購入し、ラウンジで楽しみました。

結果として、ビジネスクラスでも乗り継ぎ便はさすがに疲れます。

たとえヨーロッパに行くのにビジネスクラスを利用できたとしても、直行便のエコノミーの方が良いのではないかという気持ちが芽生えてきました。エコノミークラスで搭乗口で美味しいお弁当とお酒を買って食べれば、ラウンジとそこまで変わりませんし、機内で空港のお弁当を食べれば、味も大して変わらないので、その方が良いのではと感じています。

ビジネスクラスに強い憧れを抱いている方もいるかもしれませんが、航空会社や機材によって体験は大きく異なります。

予約時にはしっかりと下調べをして、慎重に選ぶことをおすすめします。

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