ショート動画を見ていると、国内の一般的な寝台列車が出てきて、それに対して、「これって海外ですか?一度でいいから乗ってみたいです!」といったコメントが殺到していました。
例えば「サンライズ瀬戸・出雲」ですと、東京~出雲市間で、合計23,210円(運賃12,210円+特急料金+3,300円、寝台料金7,700円)で利用できるそうです。2名のサンライズツインでは、合計46,420円になり高いですが、現実的な値段帯になっています。
豪華だなと思うのはやはり「七つ星in九州」。
一泊二日の九州周回コースで、料金は2名人用のDXスイートAで最高価格180万円程度となるようです。
キャビンは無垢材の板張り、豪華な調度品に木芸細工や、柿右衛門の陶器でサービスを受けるなど、世界の豪華寝台列車と比較しても全く劣らない、最高峰の列車になっています。
一度でいいから乗ってみたいものですね。
当時のオリエント急行は運休していて乗れない
アガサ・クリスティの長編推理小説「オリエント急行の殺人」で有名な、オリエント急行。
本来、パリからコンスタンティノープル、現在のトルコ・イスタンブールを繋ぐ豪華寝台列車でした。
一度でいいから乗ってみたいな、と映画に出てくる列車を見るたびに憧れていたのですが、実は 1977年にダイレクト・オリエント急行は廃止され、 パリ・イスタンブール間の直通列車は消滅してしまいました。ですが、富裕層のInstagram投稿では、豪華な列車の中で食事をする姿や、ベッドでくつろぐ様な様子が投稿されていて、どこの列車なんだろうと不思議に思っていました。
少し調べてみると、当時のオリエント急行を復元した観光列車を利用して、いくつかの国で同じ名前で運行していることが分かりました。
当時と違うルートでオリエント急行が楽しめる
オリエント急行の伝統的なルートは、1883年に開通したパリからイスタンブール(当時はコンスタンティノープル)までの路線が有名ですが、近年ではオリエント急行のブランドを利用して、さまざまな豪華列車の旅が提供されています。「La Dolce Vita」はその一例であり、イタリア国内を中心とした豪華旅行をテーマにしています。
運営会社はフランスを拠点とする「Accor(アコー)」グループです。Accorは、豪華ホテルや列車のブランドを所有・運営しており、その一環としてオリエント急行のブランドも管理しています。
La Dolce Vitaのプラン内容
•期間: 3日間、2泊
•概要: ヴェネツィアの魅力と秘密を発見し、イタリアン・リヴィエラの魅力的な村、ポルトフィーノを探訪した後、ローマへ戻ります。
•初回出発日: 2025年4月6日
•期間: 3日間、2泊
•概要: ヴェネツィアの魅力を発見し、トスカーナの宝石であるシエナを訪れた後、ローマへ戻ります。
•初回出発日: 2025年4月10日
•期間: 3日間、2泊
•概要: ローマから出発し、ユネスコ世界遺産に登録されているマテーラの壮麗な景観を発見します。
•初回出発日: 2025年4月13日
•期間: 2日間、1泊
•概要: イタリアの美しい隠れた宝物を探し求め、トスカーナの中心部にある大きなワイン畑を探索します。
•初回出発日: 2025年4月4日
このように、いくつかの日程とプランに分かれていて、イタリア国内を探索できるようになっています。
列車のサービスなど
専用のレストランの車両や、バーが併設されている車両など、いくつか車両があり、 自分の部屋以外でもゆっくりと過ごすことができるようになっています。公式サイトには、一緒に旅行している人たちとのコミュニケーションを楽しむことができるとも紹介されています。
客室の種類はいくつかあるのですが、 一例では11平米。 シャワーとお風呂が付いていて、ベッドがダブルサイズになっています。
渋谷に住んでいる私の友人の、りんりんのワンルーム部屋とちょうど同じサイズです。
ヴェネツィアとポルトフィーノを予約する
私とあなたが、驚くほどお金と休みがあると仮定して、早速ベネチアの旅行を予約してみましょう。
ヴェネツィアとポルトフィーノ
ヴェネツィアの魅力と秘密を発見する伝説的な旅。その後、イタリアン・リヴィエラの魅力的な村、ポルトフィーノを探訪し、永遠の都ローマへと帰ります。
1日目
ラ・ドルチェ・ヴィータ • ヴェネツィアとポルトフィーノ
朝遅くにローマ・オスティエンセから出発し、ラ・ドルチェ・ヴィータ・オリエント急行での冒険が贅沢と文化の融合を約束します。
レストランカーで3つ星ミシュランシェフ、ハインツ・ベックによる料理を楽しめます。メニューは、季節の地元の食材を使用したイタリア風の料理が揃っています。
夕暮れになると、魅惑的なヴェネツィアに到着します。ここでは、セレニッシマ(ヴェネツィアの別名)の歴史的な宝物を巡るガイドツアーと、名門のヴェネツィア宮殿への訪問が待っています。夜が更けると、古い宮殿でのプライベートディナーが用意されており、ライブ音楽が流れ、魅惑的なショーが感覚を魅了します。
深夜になると、ラ・ドルチェ・ヴィータ・オリエント急行は、海岸の楽園ポルトフィーノへと向かいます。
2日目
ラ・ドルチェ・ヴィータ • ヴェネツィアとポルトフィーノ
列車の穏やかなリズムに目覚め、新しい日の旅の期待感に包まれます。イタリア風の朝食をお楽しみください。クロワッサン、職人の手作りパン、地元のジャムと一緒に、イタリアのチーズと熟成肉の魅惑的なセレクションが用意されています。
朝早く、列車はリグリア海岸沿いの宝石、サンタ・マルゲリータ・リグレに到着します。ここからポルトフィーノに移動し、自由時間とともに、鮮やかな風味の新鮮なシーフードを楽しむリグリア風のランチが待っています。
午後には、地中海沿岸の美しい旅が始まります。
夕方には、豪華な夕食「ル・グラン・ソワール」が待っており、上品な雰囲気と共に、忘れられない食事体験が楽しめます。ライブ音楽が響き、夕べの魅力がさらに増します。
3日目
ラ・ドルチェ・ヴィータ • ヴェネツィアとポルトフィーノ
ラ・ドルチェ・ヴィータ・オリエント急行での最後の瞬間を楽しみながら、イタリア風の朝食で朝を始めます。
新鮮なエスプレッソ、クロワッサン、地元のジャムと共に、職人の手作りパンとイタリアのチーズや熟成肉の豊かな風味を味わい、贅沢な旅の終わりにふさわしい時間をお過ごしください。
列車はローマ・オスティエンセ駅に到着し、この忘れられない旅が終了します。
優雅な食事、風光明媚な景色、文化的な体験が詰まったラ・ドルチェ・ヴィータ・オリエント急行での旅が、心に深い印象を残してくれたことでしょう。
この旅行の案内を読むだけで、 うっとりしてしまうほどの優雅な旅ですね。
クレジットカードへの請求明細書
さて、イタリアで甘美な人生を堪能して、日本に帰ってから届くものはクレジットカードの請求書です。内訳を確認してみましょう。
スイートキャビンでは、2名で18,800ユーロ。列車内でのワインや飲み物の注文とチップで1,200ユーロ。
豪華寝台列車の『オリエント急行』の思い出は、約2万ユーロ(約320万円)となりそうです。
気分を高めるために東京発のビジネスクラスに搭乗した場合は、現地の滞在費と含めて約500万円程度あれば楽しむことができるかもしれません。
私が2017年にZAIFで購入した1ビットコインと、 既に倒産した外国の仮想通貨取引所に送金した0.5ビットコインが残っていたら、 これくらいの旅行は余裕でできましたね。そんな妄想をしつつ、Netflixを見ながらNVのシャンパーニュを開けるのでありました。