Cartier(カルティエ)のアンティーク時計は、正規店でベルト交換ができる?

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「大人になれる本」が創刊してから10年以上が経ちますが、その間に炎上するたびに「ブロガー」や「三文文士」など、さまざまな称号をいただいてきました。中でも一番面白かったのは、記事の一部を切り取られ、5chでスレッドを立てられた際に「学者」として紹介されたことです。何でもありな感じが、インターネットの面白さですね。

そんな感じで生活の一部を切り売りしているわけですが、ある稽古場で、腕時計や宝飾品をネットにアップしないようにと言われました。それは「日常生活で特定されるリスクがある」という意味も含まれますが、本質的には「いちいちひけらかすのが、みすぼらしい」ということです。
現在のInstagramやTwitterのバズアカウントと真逆の思考が痺れますね。

その稽古場では、寿司屋に入る際に腕時計や指輪を外してから入店し、カウンターでスマホを触らないといった古典的な考え方がありました。そんな事情で、肝心の腕時計はお見せすることができません。

有名な時計修理工房であれば即交換ができる

アンティーク腕時計の愛好家は、どうやら先ほどのような考え方を持つ方が多いようで、ネット上で情報を公開することは少ないです。

そのため、生産終了したアンティーク時計を手に入れた際に、どこでメンテナンスを受ければ良いのか、交換部品が入手可能かどうかといった情報は、ほとんど見つかりません。個人のブログを探し回ったり、ツイッターでかなり昔の情報を遡ったりしましたが、結局、腕時計のベルト交換といった簡単な情報でさえ、なかなか見つからないのが実情です。

結論から言うと、有楽町駅にある時計修理工房のような、交換用ベルトが豊富に揃っているお店であれば、スピーディーにベルトの交換が可能です。少し特殊な形状のベルトでも、加工して取り付けてもらえます。

大まかな予算と工賃ですが、本革にエンボス加工が施されたベルトであれば、5,000〜6,000円程度、工賃が2,000円ほどです。クロコダイルのしっかりとしたベルトなら、2万円から3万円程度が相場です。フルオーダーであれば、さらに良質な材料を使って作ることも可能です。

こちらのお店で注文しようかと考えましたが、アンティーク時計と現代の最新ベルトの相性が少し合わない気がして、今回は見送りました。

正規店は、生産終了しているモデルでも交換が可能

アンティーク時計の悩ましい点は、マセラティの修理部品とは異なり、eBayで新品を見つけることが難しいところです。運良く同じ純正の革ベルトを発見したとしても、それは中古品から取り外されたものだったり、似せて作られたリプロダクト品だったりします。

ビンテージカーの部品とは異なり、こうしたスペアパーツが世界中を探しても見つかることが少ないことがわかります。

話が逸れましたが、古いモデルであっても、正規店で交換を受け付けてくれる可能性があります。私が所有しているモデルも、同じ形状の在庫はなかったものの、本国発注でオーダーできることがわかりました。

具体的には、時計の種類や年式によって金額は異なりますが、例えば汎用品のモデルのサイズであれば5万円前後で、納期は1ヶ月程度とのことです。

さらに、オリジナルに忠実なサイズで作る場合、費用は6万円からで、納期は3ヶ月から4ヶ月かかるそうです。マセラティのオーナーなら余裕を持って待てるかもしれませんが、残念ながら私はBMW派ですので、納期が1ヶ月の方で発注してもらいました。

特に天然素材の場合、サンプルブックと全く同じ仕上がりになるとは限りません。そのため、どのような仕上がりになるかはわかりませんが、正規店のエンボスが入ることもあり、どんな柄に仕上がっても納得しようと思っています。

これ以上オリジナルに近づけて追求するとなると、イタリアのフィレンツェの革工房街に行って、独自に発注するしかなさそうです。

もしアンティーク時計の収集を始めようと考えている珍しい方がいましたら、ベルト交換の参考にしていただければと思います。

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