昨日の記事で、iPhone 15 Pro Maxのバッテリーの持ちが悪いと書いたので、実際にどの程度持つのか検証してみました。
バッテリーテストの前提条件
iPhone 15 Pro Max 512GB
iOS 17.6.1 (A3105) モデル番号 MU6X3J/A
製造日 2023年8月 使用開始 2023年9月
測定日 2024年8月20日 18:00~
バッテリーの状態 正常
バッテリー最大容量 94%
モバイル通信なし、Wi-Fi接続、画面の明るさ 最小
充電最大100%にしておき、夜18時からLINEの音声通話を利用する。
そのまま、Twitter(現X)を開き日常使いする。静止画のみ、動画はオフ。
InstagramやYouTube、TikTokなど、動画が再生されるアプリは使わない。
このように音声通話をしながら Twitterでタイムラインを眺めるような状況でテストしてみました。
Twitter(現X)の設定変更
バッテリー消費が激しいと思われるSiriをオフにして、 XのGrokもオフにしました。
これをすることにより、バッテリーの減少を抑えることができるそうです。
公式サイトによるバッテリーの稼働時間は?
Appleの公式サイトによると、iPhone 15 Pro Maxはビデオ再生が最大29時間、ストリーミングが25時間、オーディオ再生が95時間となっています。
これは理論上の最大値で、完全に新品の状態で、負荷の少ないビデオを再生したときに、最大ここまで達成する可能性がある、といった程度のものです。
ビデオ再生ではなく、音声通話をしながらツイッターをするといった一般的な使い方でどの程度使用できるか測定してみました。
バッテリーテストの経過観察
バッテリー残量のログが残るので、厳密な時間でスクリーンショットは撮影していないのですが、参考までにアップロードしてみます。
18時にスタートして、21時30分頃までは順調で65%ほどバッテリーが残っているのですが、23時に近づくと急激に減少しだし残量が50%まで減ります。
後半の下落が早く、0時を過ぎると30%を切ってしまいます。
0時39分には、20%の残量になり、赤く光り出します。
1時8分にはバッテリーが10%になり、残り少ないことをアラートで通知されます。
そこからもどんどん減っていき、 10%あったのがたった20分で1%まで減ってしまっています。
1時30分には完全に電源が切れてしまいました。
バッテリーテストの結果
18時にスタートして、電源が切れたのが翌日の1時30分ぴったり。
つまり充電100%から、わずか7時間半しか持たなかったことになります。
新品購入直後に計測すればよかったのですが、バッテリーの消耗具合が94%の状態でも、これしか動作することができません。
バッテリー容量100%と仮定すると、 7時間59分となり、約8時間使用できることになります。
こちらが、証拠のバッテリー残量グラフになります。
ずっと自宅で測定していたので、常にWi-Fi接続していますし、負担のかかるゲームや動画などは一切使用していません。
このことから、公式サイトではビデオ再生が最大29時間視聴できるとしていますが、 実際に自宅でWi-Fiにつなぎながら音声通話をしてTwitterをするような状況だと、 8時間以下しか使用できないという計算になります。
今回のテストでは決まったデータ量を転送しているわけでないですし、 端末も1年経過したもので、 新品とは程遠い状態ですので、正確な数値を出すことは不可能ですが、 一般的な使用方法での結果として参考にしてみてください。
もともと新品購入時からバッテリーの持ちが悪かったなと思っていたのですが、 実際にこうしてある程度の条件を揃えて測定してみると、 丸一日ダラダラ使うのが難しいということが分かります。
特に屋外でのモバイルデータ通信などは、さらにバッテリーが消費することが想定できますので、 朝、フル充電した状態でも、夜9時頃帰宅するとバッテリーが残っていないといった状況も十分に考えられます。
一部の高級車には「気筒休止エンジン」といって、アイドリング中や低負荷運転時に稼働する気筒数を減らして走行する機能を持つ車があります。
iPhoneも同じように、3Dグラフィック処理や4K撮影といった負担がかかるアプリはバッテリー消費しつつフル稼働、それ以外の軽量なソフトを使っているときは、消費電力を抑えてなるべく長く使えるようにアップデートしてほしいものですね。