日経平均株価が過去最大の大暴落、4451円安の3万1458円に

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日経平均株価は金曜日の下落に続き、1987年のブラックマンデーを超える4451円安の31,458円で終了しました。先週の米国雇用発表が予想よりも悪化していたことと、日銀の政策金利0.25%の利上げによるダブルの影響で、急激な円安に転換されました。

米国雇用発表の悪化は、FRBの利下げを急がせる形となり、年末までに2〜3回の利下げに転じる可能性を示唆しています。日経平均株価のPERが17倍にまで膨れ上がっていたこともありますが、キャリートレード(金利差トレード)による円安も今回の暴落に影響しています。

米国の政策金利が下がり、反対に日本の政策金利が上がることによって、日本国内で借りたお金をドルに転換して稼ぐ手法のうまみが減ってしまうため、今回のようなキャリートレード(金利差トレード)で円高が進むことが予想されています。

狼狽売りが正解だった?

相場急変時、やってはいけない行動として「狼狽売り」が挙げられます。市場が急落したときに、慌てて保有している株式を売ってしまう行為を狼狽売りと呼びます。

日銀が追加利上げを決定し、政策金利を0.25%程度にすると報道したのが7月31日です。この日は水曜日でしたが、日経平均株価には大きな影響は見られませんでした。翌日の8月1日も、やや下落しているものの、影響は少ないように見えました。

https://www.google.com/finance/quote/

節目となるのが、8月2日の金曜日です。寄り付きから株価が急落し、2,000円以上の急落に転じました。SNSを見ていると、今回の利上げに敏感だった人は、この2,000円程度の下げである36,238円の時点で逃げている様子が見られました。

7月11日の過去最高価格である42,224円から5,986円下落しているため、十分に暴落の予兆と判断できたわけです。つまり、蓋を開けてみれば、早い段階で狼狽売りしていた人は損失を最小限に抑えられたことになります。

慌てて買うにはまだ時期尚早

早速、明日の日経平均株価の先物は反発していますが、個人的な感想ではまだまだ危険な段階にあると思います。何しろ、まだFRBは利下げを正式に発表していませんし、日銀も年内に追加で金利を上昇させる可能性があります。

これらが同時に発表された場合、さらに株価が悪化していくことが考えられますので、十分に下がったからといって明日以降すぐに買いに回るのは危険だと思います。ゴールドマン・サックスのレポートでは、向こう1年間に米経済がリセッション(景気後退)に陥る確率を25%とし、従来の15%から引き上げたそうです。

景気後退になると、エヌビディアをはじめとした膨らみ上がった半導体関連株の暴落も考えられ、その影響が日本株にも及ぶと考えるのが自然です。つまり、米国の利下げや消費者物価指数の発表を待ち、慎重にトレードした方が良いと思います。

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