先日の記事の続きですが、飲み始めてから4日目に入りました。
実際に出ている症状を書き留めてみたいと思います。
「ボノサップ パック400」の副作用
- 消化器系の症状:吐き気、嘔吐、下痢、腹痛、口内炎など
- アレルギー反応:発疹、かゆみ、紅斑、アナフィラキシーなど
- 神経系の症状:頭痛、めまい、味覚異常など
- 肝臓の影響:肝機能障害、黄疸など
- 血液系の影響:好中球減少症、血小板減少症など
- その他:疲労感、筋肉痛、関節痛など
確率は高くはないのですが、上記のような副作用が出ることがあるようです。
「医療用医薬品 : ボノサップ」こちらには、さらに詳しい作用機序や副作用について紹介されています。
実際に出た副作用
1日目
開始した初日は、ひどい副作用は出ませんでした。
一日中ぼんやりするのと、極端に眠いことを除けば、特に痛みやアレルギー反応などは見られませんでした。
ボノサップパックに含まれる<クラリスロマイシン>には、頻度不明で眠気や不眠が発生するようです。相反する症状ですが、クラリスロマイシンは中枢神経系に影響を与えることがあり、一部の人ではこれが眠気を引き起こすことがあるようです。
2日目
2日目の午前中はかなり体調が良かったです。相変わらず眠気があるのですが、そこまで不快感はありません。
ネットで検索していると、どうやらボノサップパックにLG21のヨーグルトを同時接種推奨している病院があることに気がつきました。既に接種して2日目になってしまっていますが、何もやらないよりは良いと思い大量に買いに行きました。本来は、薬を飲み始める2週間ほど前から毎日接種するとさらに良いそうです。
2日目の夕方から急激にお腹の調子が悪くなり、 下痢を発生することになりました。なかなか酷く、夕方から5、6回程度、 トイレを行ったり来たりを繰り返すような状態です。
3日目
午前中はかなり地獄で、起き上がるのも大変で、横になっていますが、やはりトイレに何回も行くような状態です。熱や筋肉痛がないので、病気に感染しているときと比べるとマシな下痢なのですが、それでも頭をかきむしてしまうような苦しさがあります。
4日目
下痢になったり、多少良くなったりを6時間スパン程度で繰り返すのですが、 4日目になって体力もヘロヘロになってきてしまいます。副作用には個人差があるようで、全く何も副作用が出ない人もいれば、私のようにひどい下痢になる人もいるようです。
在宅ワークでも仕事に集中できない状態なので、 出勤している人はピロリキン除去は結構難しいなと思いました。
明日、あさって、しあさっての3日間飲めば終了となります。
ピロリ菌除去にLG21が手助けをする
あまりにお腹が痛いので布団にくるまってツイッターをしていると、どうやらピロリ菌の除去の薬と同時にLG21というヨーグルトを接種している人が多いことに気がつきました。
私が行っている病院では全くアドバイスがなかったのですが、 どうやら論文にも載っているほど研究されているもので、 同時に接種することによりピロリ菌の除去率を何パーセントか上げることができるそうです。
(Lactobacillus gasseri OLL2716 (LG21)含有ヨーグルトの摂取によるHelicobacter pylori陽性者の胃内H.pylory菌数の減少と胃粘膜の炎症の改善)
また「プロバイオティクスの基礎研究からヨーグルトのヒット商品」という記事には、なぜ効果があるのか、細かく詳細が載っています。
まとめてみると以下のとおりです。
LG21ヨーグルトがピロリ菌に効果を発揮するメカニズム
ピロリ菌は1982年にオーストラリアのWarrenとMarshallによって発見され、胃潰瘍や十二指腸潰瘍、胃がんの主要な原因とされています。
LG21は、プロバイオティクスとしてピロリ菌感染症に有効であることが研究で示されました。プロバイオティクスとは、消化管に有益な効果をもたらす生きた細菌のことです。LG21がピロリ菌に効果的である理由は以下の通りです。
1. 酸耐性と胃粘膜付着能:ヒトの胃内は強酸性ですが、LG21は酸に強く、胃粘膜に付着する能力が高いため、胃内で長期間生存し、効果を発揮します。
2. 乳酸菌の競合作用:研究により、LG21のような乳酸菌がピロリ菌の感染を抑制することが示されました。通常環境で飼育されたマウスには乳酸菌が多く定住しており、これがピロリ菌の感染を防いでいることが分かりました。無菌マウスを用いた実験では、乳酸菌の存在がピロリ菌の感染を抑える役割を果たしていることが確認されました。
3. ピロリ菌の抑制:試験管内での実験では、LG21は人工胃液や酸性条件下での増殖試験、ヒト胃上皮細胞への付着試験で優れた結果を示しました。さらに、動物実験ではLG21がピロリ菌の数を大幅に減少させ、血清ピロリ菌抗体価も低下させることが確認されました。
4. 食品としての利便性:LG21を含むヨーグルトは、活力を保ちやすく、胃内での生存性が高いため、日常的に摂取しやすい食品形態として最適です。ヨーグルトの緩衝作用により、LG21の胃内残存性が向上し、継続摂取が容易です。
これらの理由から、LG21はピロリ菌感染者にとって有効なプロバイオティクスとして機能し、感染リスクを低減させる効果が期待されています。
他にも京都市にある吉岡医院でも以下のようにブログで紹介しています。
また抗生物質の副作用で下痢になることがあり、除菌薬と一緒にビオフェルミンの様な、整腸剤を併用するのも有効なようです。
ある種の整腸剤の併用は、除菌率そのものを上昇させたという報告もあり、単なる副作用対策以上の効果もあるようです。
皆さんの身近なものとしては、明治の「LG21」というヨーグルトがありますが、それを食べながらお除菌治療をすると除菌成功率が上がることも考えられます。
大規模に実験しているわけでないので、どこまで効果があるかというのは明確ではありませんが、デメリットがないので、ピロリ菌の除去する時にLG21ヨーグルトを同時に接種するのが良さそうです。