ここ10年ほど胃腸の調子があまり良くなく、20歳を過ぎた頃から既に胃の不快感のようなものがありました。
20代後半には大腸のイレウス(腸閉塞)を体験し、過敏性大腸炎の診断を受けたこともあります。
何度か不安になり、2〜3回違う内科医院に行ったことがあるのですが、 軽く手で触診をして、「そんなに問題はないね」と、一時的な薬を処方してもらいました。
35歳になり、いよいよ胃の調子が悪くなってきて、便に黒い色が混じったので、慌てて別の内科に行きました。すると、「今まで胃カメラ検査してこなかったの!?」と驚かれ、早速手配してあげるから、明日検査をしようね、と検査することになりました。
初の胃カメラ
相談に行った日の夜9時からは何も食べることができないので、それまでに食事を済ませておいてと指示されました。
検査当日の朝、2時間前までだったら、水をコップ1杯程度まで飲むことができるようです。
念のため、当日はスプーン1、2杯分の水を飲む程度に抑えておきました。
かなり不味い液体の薬飲む
病院到着後、紙コップ1杯の100ccほどの保護液?を飲まされます。
今調べてみると「ガスコン水」といって、胃カメラ検査の前に胃の中の泡を取り除く目的で服用する薬「ガスコン」を水に溶かしたもののようです。
白色で味はあまりないです。片栗粉を溶いたお水を飲んだ感覚に近いです。 飲んだことはないですが。刺激などはないのですが、絶妙に不味く異物を飲み込んだ感じに近いので、早速このガスコン水でゲロを吐いてしまいそうな感覚でした。
麻酔の喉スプレー
その後に喉スプレーを2回やります。優しい看護師さんが喉のところにスプレーのようなもので麻酔をしてくれます。「とてもまずいので我慢してください」と言われたのですが、そんな不味くはなく、ハイプルーフのウイスキーみたいだなと思いました。
ウイスキーの60度カスクストレングスを飲むとこんな感じです。局部麻酔ということで、触れた部分がピリピリと痺れて引きつる感覚になります。 これが効いていると 機材が当たっても痛みを感じにくくなる ということだと思います。
マウスピースをはめて検査
横向きになって、マウスピースをはめて検査開始します。
息を抜いてリラックスしてくださいねと言われたのでその通りにするのですが、 喉の奥にカメラが当たった瞬間に反射的に嘔吐してしまいました。
といっても、前日の夜から何も食べてないので 固形物などは出ないのですが、 胃液や唾液のようなものが、だらだらと溢れていてきます。
人によって個人差が大きいようで、私の場合は過剰に嘔吐の反応が出やすいようで、合計で10回から20回ほどゲロが出るような感覚になりました。涙が全開にこぼれ、ゲップとゲロが同時に出て、相当に苦しいです。 たまに気道が詰まって息ができない時があって、かなり慌てます。
開始する前はカメラのホースのようなものが喉にぶつかってかなり痛みを感じると思っていたのですが、 痛みというのはほとんど感じることがなく、どちらかというと苦しいが連続でした。
表現が、かなりアレなのですが、 喉の奥にソーセージを詰めたような感覚です。
迷惑をかけないように、なるべく嘔吐しないようにして気をつけるのですが、 少しぶつかるたびにゲロをぶちまけて、もう諦めつつ早く終わることだけを祈りました。
検査結果
5分ほどだったのですが、 短くもなく長くもない絶妙に苦しい時間でした。
検査後に実際に撮影した映像を見せてもらうのですが、 胃カメラを喉から入れるのが向いていないようで、うまく撮れていない部分が多少あったようです。「次回からは喉からではなく鼻からのカメラに切り替えても良いと思う」というふうに言われました。
35歳にしてはかなり荒れているようで、 ところどころ、びらん状で波うっている部分があり、 「これが普通の人であればもっとストレートになめらかになっている」と説明を受けました。ところどころに白い反転もあり、あまり良くないようです。
正確に告知を受けたわけではないですが、 「ガンになるかもねー」、と「明日も雨が降るかもねー」という感覚で言われました。
まだ正確な診断が出たわけではありませんが、「ピロリ菌が悪さをしている」可能性が高いようです。実は以前に何回か行った別の内科医院で私が、「ピロリ菌の検査をしたいのですが」という言ったらところ、「特にする必要はないし、 あなたの場合は緊急性は低いよ」と説明を受けました。
今回初めて見ていただいた先生は消化器内科の専門医のようで安心しました。初めからこうした「不安のある部位を得意分野とするところに行けばよかったなぁ」と少し後悔してしまいました。
ピロリ菌と30年以上付き合っている?
成人してからピロリ菌に感染することはほぼなく、「幼少期の時期に感染することがほとんどなので、あなたの場合は30年以上ずっとピロリ菌感染している」と言われ、早めの検査が大切なのが分かりつつも、こうやって遅らせることが良くないことを実感しますね。
血液検査もしたので、詳しい結果やエコーの検査はまだ先ですが、 とにかくやるようにやっていくしかないですね。
これを読まれている方で、もし20代の方がいたら、定期検診で胃カメラがないのであれば自費で受けてみるのも良いかと思います。私は30歳くらいの時に、健康診断・人間ドックでバリウムを飲んで胃の検査をしたのですが、直接カメラで見るのと比べると精度がかなり下がってしまいます。
麻酔が切れると喉の奥が痛い
帰宅して5、6時間経つと、だんだんと喉の奥と胃のあたりが痛くなってきます。 病気というわけではなくて、おそらく麻酔が切れて、胃カメラの機材がぶつかった部分が痛くなっているのだと思います。 翌朝にはかなり良くなっているので、慌てないようにしてください。
初の胃カメラ
35歳まで胃カメラを受けてこなかったのですが、できれば26歳から28歳くらいの間に一度受けておけばよかったなと思いました。
健康的な成人男性の場合は、20代前半はまだそんなに慌てて、 検査を厳しくする必要はないと思いますが、 30近くなってくると、特にお酒を飲む習慣がある人や、 暴飲暴食をする習慣がある人は、違和感がなくても、 胃カメラ・内視鏡検査検査を受けると良いのではないでしょうか。