ヤフオク、メルカリ梱包に便利?アスウィル・エアークッションメーカー ACM01

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ヤフオク、メルカリで発送するときの”隙間”

酒と料理の記事ばかりではウンザリだろうと、今日は超絶ニッチな「エアー緩衝材製造機」を紹介してみます。
ヤフオクを利用しだして早20年、当時はまだメールでのやり取りや、銀行振込という古典的なインターネット時代でした。プチプチ(エアーキャップ)が詰まった商品が届いては、それを丁寧に保管しておき、出品時に利用するという生活を送っていたものです。

さすがに10年ほど前からはエアキャップをホームセンターで買うようになりましたが、「ちょっと無駄だなぁ」という印象がありました。エアキャップだと粒の厚みがないので、ダンボールの余計な隙間を埋めるには適していないからです。
新聞紙を丸めて入れる人もいますが、新聞を取っていないのでその手法もできず、ヤキモキしていました。
そんな痒いところに手が届くのが、この「アスウィル・エアークッションメーカー ACM01」です。

ニッチ市場で低価格デビューの功績は大きい

エアー緩衝材製造機というのは小さな町工場などでは持っているかもしれませんが、工作機械のようにイニシャルコストが掛かります。低価格な機械でも30万円程度、本格的な据置機械であれば100~200万円以上もしました。そして現在でも工場向けの商品は同じような価格で販売されています。

このアスウィルの特徴はわずか19,998円という低価格で導入できるという手軽さです。ヤフオクやメルカリなど個人、また個人事業主など需要が増えたためか、少ないコストで導入できるようになりました。
そして卓上サイズでティッシュ箱を一回り大きくした程度というコンパクト設計で、使わない時は棚に収納できます。

多彩なエアークッション・フィルムやバブル

大人本でも紹介した、ブラザーのラベルプリンターを愛用しているのですが、このラベルプリンターと同じように様々な規格のエアークッションをセットして任意のサイズ、任意の数量を作ることができます。

製造方法としては、プリンターのように主電源をオンにして暖気します。ヒーターで圧着しているので少々時間は掛かりますが、そこまでストレスになる訳ではありません。準備ができるとランプが点滅から点灯に切り替わり、スイッチひとつで製造がスタートします。

本機種の特徴としては、ファンボリュームといって風を送る量を調整でき、膨らみ具合を変更できる点があります。
ピロー製とバブル製、またはサイズによって空気が入る量が異なります。取扱説明書には細かくどの設定が良いか、最小限、最大限の記載がありますので迷うことは無いでしょう。

ただし、最大にしても完全にパンパンになる訳ではなく、少し余裕をもったフカフカ程度の緩衝材になります。どこまで空気を限界に入れれるか、ボリュームを上げてみたら写真のように空気漏れを起こしてしまいました。
低価格な製品なので仕方ないかもしれませんが、アマゾンの梱包に使われているような本格的な業務用と比較するとやや膨らみが甘い印象を持ちます。

気になるランニングコストは?

公式サイトでは「経済的」という項目に、1粒あたり約1.9円、写真のような100mm幅のフィルムでは、約2.5円とあります。例えばダンボールワンの「エアー緩衝材・中(170×80×高さ40mm)1箱 約400個入」を見るとサイズが大きいですが、3,168円(税込)ですので1粒当たり7.92円。必要な分だけ製造できることを考えると、保管場所を考慮しても経済的と言えそうです。

http://aswill-tech.co.jp/より引用

ただし、上記の写真のように1回に使う量が多いと急にコスト高になります。
写真では瓶2つを、推定80~100サイズのダンボールに収納しようとしていますが、20粒以上使用しています。この計算であれば製造費用が50円掛かってしまいます。そもそもダンボールも高く、広告が入っているもので80~100サイズで40~50円以上。広告が無いシンプルなものであれば送料を入れると100円近くしてしまいます。

こうなると商品を発送するのに、ダンボール+エアキャップ+エアークッションで200円近い梱包費がかかる可能性もあり、利益率が低い商品であれば躊躇してしまいそうです。更にはエアークッショメーカーを頻繁に使用しない人であれば、本機種のイニシャルコストを製造するクッションの数で割らなければいけません。

誰しも一度は見たことのあるA4コピー用紙が2500枚で2000円前後(送料込み)ですので1枚当たり0.8円です。もし発送が趣味程度であるなら、コピー用紙を丸めて隙間のエアクッション代わりに使う方が実用的と言えそうです。

エアークッションメーカー ACM01どんな人にお勧め?

個人事業主、小規模事業者、商品の単価が高い、また商品の発送時のイメージを上げたい人などにお勧めできそうです。
ただし精密機器や割れ物、壊れ物の場合は、別途エアーキャップなどで商品を保護してからエアークッションを敷き詰めた方が良さそううです。場合によってはアマゾンのようにフィルムで熱圧着したり、ホットボンド、グルーガンのようなもので台紙に固定したり配慮が必要です。

ランニングコストについては用途によって大きく異るので一概に言えませんが、わずか2万円とロール代5千円程度という初期費用で自宅でエアークッションができるという意味では素晴らしい完成度の製品だと言えます。

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