エドワード グリーンが世界的ブランドになるまで
言わずとしれた英国の双璧を為す高級靴ブランドといえば、JOHN LOBB ジョン ロブとEDWARD GREEN エドワード グリーンでしょう。
以前は10万円以下で購入することができたどちらの靴も、JOHN LOBB ジョン ロブでは20万円以上、EDWARD GREEN エドワード グリーンでも17万円代と、かなり高額な靴となっています。
それでもなお、この二つのブランドを愛してやまない人が多いのは、その人気からわかります。
さて、そのEDWARD GREEN エドワード グリーンは1890年に同名の職人が創業した、大変な歴史のあるブランドです。しかしそれ一度は工場も機械も失って倒産寸前にまで追い込まれてしまうなど、苦労してきたブランドでもあります。
1983年にイタリアで靴デザイナーをしていたジョン・フルスティックがブランドを買い取って再建すると、かの有名なポルシェ911に着想を得た傑作の木型を製作。今やそのデザイン性と英国のクラフトマンシップの絶妙なコラボレーションで、世界中の富裕層にとってなくてはならない存在となりました。
エドワード グリーンの真髄 202ラストとは?
その木型は既成靴とは思えない立体的なシルエットを持ち、一度足を入れればまるでビスポーク靴のようなフィット感を体験することができます。
EDWARD GREEN エドワード グリーンの靴の源流とも言えるのが、傑作の202というラスト。これは世界中のどんな足にも馴染む魔法のようなラストで、大きく絞り込んで足を持ち上げるような土踏まずと、包み込むようなヒールカップで、履き慣らしたビスポーク靴のような履き心地を実現しています。
一つのラストをベースにしていることもあって、どの靴を選んでも常にエドワードグリーンらしさを感じることができますね。
製作時、特に釣り込みの作業は工房の中でも熟練した職人が担当。生産数も増えブランドとしての風格も備わったEDWARD GREEN エドワード グリーンですが、今なお昔ながらの職人技に支えられていると言えるでしょう。
もちろんEDWARD GREEN エドワード グリーンの靴に使われるレザーも、極上のものばかりです。きめ細やかなカーフレザー、まるで赤ちゃんの肌のようなタッチのスエードなど、誰が見てもその上質さに気づくはずです。
洗練と伝統の融合 エドワード グリーン
素材に妥協せず、常に最高のものを使用すること。これもまた、EDWARD GREEN エドワード グリーンが最高峰のブランドであり続ける所以です。
とはいえJOHN LOBB ジョン ロブと比べてもより英国クラシックな雰囲気の漂うEDWARD GREEN エドワード グリーンは、どちらかというと靴好きの通好みの選ぶブランドと言えるでしょう。
特にシングルモンクやダブルモンクは、EDWARD GREEN エドワード グリーンならではのデザインで、洗練と伝統の中間をいく雰囲気を愛するファンが非常に多いです。
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