F1レーシングカーや飛行機など最先端の技術を時計に応用する。それが2001年に設立されたリシャールミルの特徴です。
当初からハイテク素材を時計に用いることを考えていて、ブランドのコンセプトは「手首にF1マシンを搭載する」ということでした。
しかし単に最新技術というだけでなく、同時にスイスの伝統的な製法を守り、非常に複雑な機械式のムーブメントを手作業で組み込むという方法も取っています。
時計業界から独立へ
創設者のリシャールミルは1951年にフランスのドラギニャンで生まれ、1974年に時計業界でキャリアをスタートします。その後1990年代初頭には有名なフランスの宝石会社Mauboussinの時計部門のマネージングディレクターに就任しました。
リシャールミルがオーデマピゲの高級時計製造部門であるオーデマピゲルノーエパピ(APR&P)のジュリオパピと出会ったのはその数年のことでした。
1999年、リシャールミルは古典的なバロック様式と金やプラチナのような貴重な素材をデザインに反映するために、彼の個人ブランドの高級時計を立ち上げることを決意しました。
会社の設立まで
ブランドの主要な法人であるHorometrie SAは、Richard MilleとDominique Guenatによって2001年に設立され、スイス北西部の標高1,038メートル(3,406フィート)の小さな村、Les Breuleuxに本社を置き、有名な時計製造センターのLa Chaux-de-FondsやLe Locleからほど近いジュラのカントンにあります。オーデマピゲも少数株主としてこのプロジェクトに参加しました。当初から、Audemars Piguet Renaud et Papiは、トゥールビヨンやスプリットセコンドクロノグラフなど、Richard Milleコレクションの中で最も複雑なムーブメントを開発するためのテクノロジパートナーでした。
リシャールミルの特徴は
創業のテーマを反映しているかの如く、F1マシンのように機械的でストイックなデザインをまとっています。ピンクゴールドなどの豪華な素材を使いつつも、スポーティーでプレミアム感のあるブランドです。