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初心者にはコレが大切!台湾茶入門と楽しみ方

台湾茶の入門というと、茶芸や工夫茶だの作法や儀式について詳しく紹介していることがあります。他にも「凍頂烏龍茶はフルーツのような香り」といった具合に品種や産地について言及していることも良くあります。

どれも大切なことなのですが、台湾茶の初心者にはもっと大切な基本があります。よくありがちな失敗と、美味しく台湾茶を飲む方法について書いてみます。

台湾茶の選び方

住んでいる町で「台湾茶専門店」と調べてみて存在するのであれば、実店舗で飲みながら教えてもらうのが最も良い方法です。専門店の店主は台湾出身か現地の人と結婚された方がおおく、道具の使い方から産地や特徴について深い知識を持っています。

横浜中華街なんかは茶専門家が多いですが、売りさばくことに熱心な親切でない店もあるのでGoogleレビューなどを参考にします。また紅茶専門店のルピシアでも台湾茶の取り扱いがあるので、ショッピングモールなどで近くにルピシアがあれば相談してみるのもいいですね。

もしも近くに専門店が無い場合はインターネット通販で購入しましょう。上級者は台湾現地の通販サイトと英語で交渉したり、メルカリやヤフオク、TwitterなどのSNSで入手することもありますが、初心者の場合はやはり「台湾茶専門店」が一番です。高くても本物の味を一度試したいのであれば、HOJOなんかは厳選された良い茶が揃っています。

台北での買い物は危険??

初心者から中級者くらいになると、「台湾の現地で茶を買いたい!」と思うようになりますがコレが意外にも難しいのです。例えば台北の新光三越(三越百貨店)には土産用の台湾茶が数多く売られていますが、どれも品質の低い着香茶ばかりで日本で流通しているもの以下ということがあります。旅行で試飲して不味さに驚いたことがあります。

では個人店で買えばいいかといえばそうではありません。九份の観光地には本格的に見える茶専門店が並んでいますが、やはり土産用の品質のやや低い大量生産品を掴まされることがおおいです。覚えたての言葉で良い産地を指定しても、別の茶葉を詰めて騙されてしまうということもあります。
茶マニアのりんりん氏と台湾に行ったとき、特に高級な銘柄の茶は、目の前で袋を切らせて実際に試飲して本物であることを確かめて購入していました。悪質な店では試飲だけ本物の美味しい茶を出して、手渡されるのは偽物の安い茶ということも存在するそうです。例えば、日本の寿司屋さんに来た外国人観光客が純米大吟醸を頼んでも、味がわからなそうなら吟醸を注いじゃう感じでしょうか。

台湾茶の取り扱いと保管方法

茶に理解のある店で購入すると、脱酸素剤を入れて真空パックして渡してくれるはずです。この保管方法が最もコンディションが良く1~2年は新鮮なまま飲むことができます。

問題は一度でも開封してしまった場合です。開封すると空気と水分に触れることになりますが、コレが茶葉には大敵で品質がどんどん下がってしまいます。いかに高級な大禹嶺烏龍茶であろうと、一度湿気に触れてしまえば数週間ですっかり酸化して二度と美味しくのむことができない茶葉になってしまいます。

もっとも良い保管方法は、家庭用の真空パック機械とお菓子用エージレスを使って再び封印することです。空気を遮断して、脱酸素剤のエージレスを入れることで劣化を極限まで遅くすることができます。次に良い方法は、タッパーなどでキッチンや部屋の蒸気を遮断して、その中に乾燥剤を敷き詰めます。そして茶葉の袋にも乾燥剤やエージレスを入れて保管する方法です。
真空パックまではいきませんが、茶葉がしっかり乾燥していると劣化が遅くなるので半年から1年以上も楽しむことができます。

乾燥剤は水分に触れさせないのが目的、エージレス(脱酸素材)は酸素を吸着して遮断するのが目的です。似ていますが少し用途が異なります。どちらも同時に入れてしまって大丈夫です。

もうひとつ大切なのが、茶の開封などはキッチンの水回りから離れた場所で作業しましょう。
お湯を沸かしていたりすると作業中に湿気やすいので、離れた乾燥していると思われる場所でササッと茶葉を皿などに取り出し、すぐに封印します。
中国のプーアール茶(生茶)などは未開封であれば数十年も茶葉自体の麹で熟成するようですが、たいていの台湾茶は作りたての方が美味しいので、早めに消費してしまうのが良いです。ついつい「飲むのがもったいない!」と保管しがちですが、久々に取り出して飲むと不味くなってることがおおいです。

全ての茶器を熱々にするのが最重要!

あとは茶を淹れるところまで来ました。台湾茶の選び方も難しいのですが、この淹れるという作業もまた非常に高度な技術が必要です。私自身、台湾茶にハマって現地で買ったアンティークの紫砂(紫泥)茶壺を喜んで使っていたのですが、あるとき「はっしーさん紫砂って味変わりすぎて美味しくないときありますよ……」といわれ、釉薬がある陶磁器で入れたところ美味しさに驚いたことがあります。

必ずしも「高級な道具=美味しい」というわけでなく、状況に応じて使い分けるのが大切です。初心者のうちは、保温性が少し乏しいですがガラスポットなんかが茶の開く具合が見れて勉強になります。
共通しているのは、絶対に熱々の熱湯で全ての茶器を温めることです。茶芸は千差万別ですが、これだけは絶対に共通していることです。お湯の温度が冷めていると美味しく淹れることができません。

上記のように本格的な茶芸の例では、茶盤(竹や木、石など)の上に茶壺(ちゃふう)と聞香杯・茶杯(もうこうはい・ちゃはい)と茶海(ちゃかい)を置いて全て熱湯で温めます。
熱々になった茶壺に葉を入れて熱湯を満タンまで注ぎ、すぐに蓋をしめます。その上からも温度が下がらないように熱湯を5秒ほどかけ続けます。これで準備OKです。

品種や何杯目かによって違いますが、45秒〜2分ほど蒸らして茶海に一度注ぎきります。その後に、飲む人の聞香杯に注ぎ、各自で茶杯に移し替えます。名前の通り最初は、茶の香りを聞きます。そして茶杯に口をつけるというのが流れです。
厳密には、茶杓、茶則、茶匙、茶挟など茶葉をつくったり見たり、茶器を汚れないようにつまむトングなど様々な道具がありますが初めのうちは自由で良いと思います。

上級者になると蓋碗といって、右上のような蓋付きの碗でいれることもできますが、死ぬほど熱いです。玄人の人たちは顔色一つ変えずに、中に水が入っているような余裕の手付きで茶をいれていきます。
慣れないうちは確実にやけどするので、初心者は真似しないようにしましょう!

茶の種類にもよりますが、例えば有名な凍頂烏龍茶や阿里山烏龍茶などは何煎も飲むことができます。小さな茶壺であれば5~10煎ほど飲む人もいます。飲みきったら茶葉を出して捨てずにおき、すぐに水を入れて冷蔵庫で保管すると翌日に素晴らしい水出し烏龍茶が完成します。
「え?茶殻でしょ?」と思うかもしれませんが、ミネラルなどの美味しい部分が葉っぱに残っていて上品な水出しが作れるので、茶殻は捨てずにおきましょう。

また台湾茶はカフェインが多い品種が一般的ですので、慣れないうちに美味しいからといってガンガン飲むと茶酔いすることがあります。ニコチン酔いのようにフラフラして一時的に気持ち悪くなります。無理にハイペースで飲みすぎないようにするのと、予防のために茶菓子や食事を食べて飲むと茶酔しにくいです。
胃にものが入っていない起き抜けに濃い台湾茶をガンガン飲むと嘔吐するほどにカフェインが決まるときがあるので注意してください。

茶菓子は何が良い?

パイナップルケーキや緑豆糕、香芋酥、月餅、落雁などが相性が良いです。
意外に知られていないのがドライフルーツです。マンゴーやパイナップル、いちじくなどのドライフルーツとナッツは台湾茶のミネラルと相まって感動的なほどに美味しさを引き立てます。生のフルーツでも良いですし、クラッカーやクッキーでもOKです。ただ、個人的にはどうもチョコレートや油や脂肪分が多い菓子との相性はいまいちな気がします。
食事であれば中華料理、台湾料理のあとに口直しで茶を淹れるというのはベストです。私の稽古場ではニコアルトライアスロン(カフェイン&ニコチン&アルコール)が主流で、台湾茶を1~2リットル飲んでからフランスワインとチーズ、シェリーブランデー、ウイスキーと葉巻という具合に夕方からトライアスロンをすることがあります。

お茶(とワインと蒸留酒)は人生に潤いを与えてくれる素晴らしい飲み物です。ぜひ皆さんも挑戦してみてくださいね!

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