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アイル オブ ラッセイ蒸留所 Isle of Raasay Distillery シングルモルト R-01の感想と味わいは?

リカーマウンテン銀座777で話題のシングルモルト・ウイスキー「アイル オブ ラッセイ R-01」を手に入れたので、このボトルの魅力をまとめてみました。

アイル オブ ラッセイ蒸留所とは?

初めて聞くかたといると思いますが、「アイル・オブ・ラッセイ蒸留所」は、スコットランドのアイランズに位置する直径わずか10kmほどの小さな島です。名前はそのままラッセイ島と呼ばれていて、なんと「タリスカー蒸留所」で有名なスカイ島の真横に位置しています。

タリスカー蒸留所から、たったの15マイル(約24キロ)という近さにあります。未知なる島なような気がしていましたが、地図で見ると親近感が湧きますね。アイル オブ ラッセイ蒸留所は単にウイスキーを製造しているだけでなく、観光名所としてビジターセンターとウィスキーホテル「Borodale House」を併設している複合施設です。ウイスキー以外にも伝統的な10種類のボタニカルを組み合わせたジンも製造しているので、少しブルイックラディ蒸留所に似ています。

ホテルは1泊2名で20,000円程度で宿泊できるので、ラッセイのウイスキーを飲んで食事をして寝れるような理想的なツアーが可能です。

アイル オブ ラッセイ蒸留所の特徴

すべてのウイスキーとジンは島内で蒸留・熟成・ボトリングされていて「Tobar na Ba Bàine」(「Well of the Pale Cow」)と呼ばれる地下の井戸水を使用しています。現地の雇用を支援しながら、島の良さを最大限に活かした蒸留酒です。
使用される大麦は、100%スコットランド産のみを砕いて使っています。また、将来的にリリースされる予定の100%ラッセイ島生産シングルモルトのために、地元のピートを使ってラッセイ産の大麦を栽培しモルト化を勧めています。源泉にはミネラル豊富なラッセイ島の水と、ウイスキーのもろみは最長118時間(5日間)という長い発酵により、樽のオーク材に触れる前にすでに原酒に甘いブラックベリーの香りが生まれます。

丁寧に作られたシングルモルトは、6種類の特徴的な樽を組み合わせています。ピーテッドとアンピーテッドの原酒を、ライ・ウィスキーやチンカピングリ(ブナ科の樹木)、ボルドー赤ワイン等のカスクで別々に熟成させています。スコッチウイスキーの歴史の中で、このような樽の組み合わせは初めての取り組みのようです。

パッケージの裏には、使用されている6種類の樽について書かれています。公式ホームページを見ると、なぜ6種類なのか、ミズナラなどの樽よりもチンカピングリの木を使った理由はなぜかなど詳細がQ&A形式で紹介されています。
今どきのウイスキーには珍しく、香りや味わいの傾向などがグラフにして表記されているので、数が増えてきたときにこれを見ると飲みたい傾向がひと目で理解できて非常に便利ですね!
紹介通り、軽いピートでアロマの聞いたスモーク、口に含むとフルーツやスパイスを感じさせます。

ボトルの硝子デザインによる島の魅力を表現

スコットランドの地質学的歴史が凝縮されているラッセイ島は、四季を通して美しい景色を楽しむことができます。デキャンタのようなガラスのボトルは、この荒々しい自然の美しさを表現しています。ラッセイ島の化石や岩石がガラスに組み込まれているので、世界中のどこにいてもボトルを手にするだけで、まるで島の一部を手にしたような気分になります。伝統と現代的な思考やプロセス・デザインの融合、それがラッセイ流です。

シングルモルト「ラッセイ」の製造工程。少量生産、手作りの蒸留器であるため、各バッチの間には、特定のボトリングの構成に応じてわずかな違いがあります。

パッケージの裏には、ラッセイ島の住民の数がたった161人しかいないことが書かれています。ジュラ紀の砂岩地層が残っていることや、地質学的な紹介もされています。

テイスティングした気になる味は?

事前情報なしに飲んでみたので、「なんだこれ!」全然、熟成していないなぁ〜というのが印象でした。
しかしアラン蒸留所のようなボディの厚みや、カリラ蒸留所のような塩っぽさや、塩キャラメル感があり「なかなかおもしろいのでは?」と思えてきました。
キャラメルやアプリコットのような甘い香りのあとに、レモンバームや青いミントのような香りも混じっています。少しだけ森のような腐葉土の湿った香りも混じっています。

調べてみると、できたばかりの蒸留所ということで、たった3年しか熟成していないことが分かりました。色は樽をチャーするときに強く焦がしたことから天然のカラメル色素が生まれたので、濃い色になっているようです。他にもボルドーカスクなどを使っているので、ワインの色調が溶け込んでいるかもしれません。

今飲んで美味しいかというと、残念ながら「素晴らしい!」とはいえません。ですが、全く話にならないレベルかと聞かれると、全然そんなことはなく6~8年、10~12年すると素晴らしいシングルモルトウイスキーに生まれ変わりそうです。偉大な女優になる前の素顔を見ているような感覚です。

R-01はリリースが初めてという意味で01がつけられています。今後はブルイックラディ蒸留所のオクトモアのように数字が増えていって、いつしか99までいくかもしれませんね!そんなワケで、美味しく飲むというよりは青田買い、今後の味わいを予想する、またはシリーズを揃える記念として集めておくのも良さそうです。


R-01のスペックと特徴

発売日 2021年5月 アルコール度数:46.4%
生産本数 限定26,000本
熟成年月 3年熟成
ピートレベル 大麦48~52ppm|瓶内残留物6ppm
色 ナチュラルカラー、ノンチルフィルター
カスクの種類 ファーストフィルのライ・ウイスキー、バージン・チンカピングリ・オーク、ファーストフィル・ボルドー赤ワイン
スピリットの種類 ピーテッド&アンピーテッド
大麦の品種 コンチェルト
酵母の種類 ディスティラーズ・イースト
水源 水源:蒸留所にある60メートルの井戸(Tobar na Bà Baine)
発酵期間:3日と5日間の発酵
スピリットのカットポイント ナローカットポイント
カスク充填度:63.5% abv
蒸留日 03/11/2017 – 06/04/2018
ヴァッティング 2021年04月19日~2021年05月03日
ボトリング 2021年05月10日~2021年06月04日

ラッセイのウイスキーは、「ヘブリディアン・シングルモルトの古いスタイル」例えば1960年代から1970年代初頭のボウモアのように、今は普及していないブラックチェリーやアプリコットといったダークフルーツのフレーバーとスモークのバランスが取れたアイラウィスキーを表現しています。

ラッセイ蒸留所のスペック

生産能力:188,000LPA
マッシュタン 1トン
ウォッシュバックサイズ:6 x 5,000リットル
発酵時間:115時間
ウォッシュスチル:5,000リットル
スピリットスチル:3,600リットル
熟成:すべてのスピリッツは地元のラッセイ島で熟成される
大麦:100%スコットランド産の大麦で、特別なリリースのために地元のラッセイ島産の大麦を収穫し、麦芽を使用しています。

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