10年以上前にTKC会計ソフト「FX2」を利用していたのですが、これが面倒な入力システムで操作が複雑でした。勘定科目の4桁の数字を覚えて入力しないとならないのですが、具体的には現金にコード番号「1110」など割り振られていて毎回毎回、同じように入力しなければいけません。
今ではスッカリ忘れてしまいましたが、旅費交通費や会議費、福利厚生費、広告費など主要なものを覚えたり、キーボードの横にコード番号一覧表示を作って見ながら入力していました。中でも苦痛なのがクレジットカードの利用履歴の入力です。ETCが毎月100件近く利用されていて、「静岡IC〜用賀IC ETC利用料金」と言った具合に詳細を入力していました。月締めに間に合うように、長時間に渡って入力していた覚えがあります。
freee会計は自動入力が神!まさに救世主
会社を独立させて、近所の税理士事務所に相談に行ったのですが顧問料が思いの外に高いのと、レシートなど入力代行しますよ!と色々な料金が掛かってしまいます。毎月コンスタントに数百万円の入支出があるような年商が多い会社であれば専門家に依頼するのが良いですが、規模が小さい場合はfreee会計+決算期に単発で依頼するのがお勧めです。
freee会計の素晴らしいところは、「法人銀行口座」「クレジットカード履歴」「Amazon購入履歴」「モバイルSuica利用履歴」などを自動的に同期して、半分入力してくれるところにあります。
コレにより今までの作業の実に1/10以下の入力作業量になり、圧倒的な時間短縮と軽減につながります。
法人銀行口座の連動は主な入出金を半登録してあり、金額や日時などは入力済、勘定科目も自動登録であとは取引先や内容の詳細を少しメモするだけです。しかも毎月定期的に発生する入出金は「自動登録」が可能で、電気代ガス代、電話代、インターネット利用料など事前に自動登録をしておくことで一切触れることなく処理してくれます!
またクレジットカードの利用やETCなども自動で登録してくれるので、入力する部分が少なくなり本当に楽になりました。
freee会計には「自動で経理」という機能があり、そこから「利用状況から推測される自動登録ルールがあります!」と、AIがコレとコレは毎回同じじゃない?代わりに入力しようか?と提案してくれるのです。
複雑に変動するものは手動入力、毎回同じ内容のものは自動化することによってミスを減らしつつも時間短縮ができるのが良いところです。
極まれに推測した課目が間違っていることもありますが、ほとんどは自分が入力したい課目と一致しています。おそらく100万社以上という圧倒的な利用者数によって得られるビッグデータを活用して、統計的に導いているのだと思います。利用者が増えるほどに精度が上がるので、さらに便利になっていきます。
決算書の作成や法人税、年末調整や法定調書の作成も!
今まで非常に複雑だった決算書の作成も、シームレスに情報の受け渡しをして申告に必要な書類を用意してくれます。まだ利用していないのですが法人税の申告などもできるそうなので、使いこなせば本当に便利なクラウド会計ソフトといえます。
初期設定サポートが神がかっている
便利なことには違いなく、ユーザーインターフェースも優れていて全体の機能はなんとなく使いながら覚えることができます。それでも口座振替など、今まで「資金諸口」「資金外諸口」などで振替していたものが見当たらず、特有の操作方法に悩んでいました。
すると、会社の電話に連絡があり「よろしければ一度電話で設定をお手伝いいたしましょうか?」と提案されて、一週間後に初期設定のサポートと質疑応答をしていただけることになりました。
開始残高の設定と、資本金の銀行口座からの振替など、ありがちな失敗やミスを解説とともに修正してもらい、他にも分からない部分を次から次へと解決してくれました。
「本当に使いこなせていますね!凄いです」と褒めてもらいヤル気縛上がりで作業できます。お世辞なのか、本当にチンプンカンプンな利用者がいるのか分かりませんが、簿記検定3級程度の知識でも少しは役に立つようです。
相談が終わると、その日の課題をメールで共有してくれます。本当に神がかっているサービスです。
悩んだらfreee会計を使ってみて
というワケで、近所のパソコンが苦手なお爺さん税理士に日常の処理を依頼するのであれば、いっそフリー会計を使った方が効率が良いかと思います。売上が安定したら、フリー内で近所の税理士さんを探すことができるので、業種や内容にあった人に依頼するのが最適です。利用者と税理士さんがリモートで作業できるというのも素晴らしい点です。
特に会社設立したばかりの人は、ぜひとも活用してみてください。