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BAR Rip Van Winkle とオクトモア

新栄の「四川料理 華香苑」で激辛料理を食べたあとに辿り着いたのが、RIP VAN WINKLE(リップ・ヴァン・ウィンクル)という隠れたバーです。緊急事態宣言やまん延防止等重点措置によってアルコールの提供できない時期があり、営業はやや不定期となりますが、偶然辿り着いてウイスキーをいただくことができました。
店内はわずか数席ですがゴシック様式建築で、据え置きの調度品は削り出した数々が彫刻美術が残っています。店主の女性によると、非常に古くから存在するようでそれを譲り受けて営業しているそうです。

コロナウイルスの影響もあり窓が開けっ放しで換気されていて、涼しく空気もキレイです。今どき珍しくタバコが吸えるだけでなく、葉巻も少し取り扱いがあります。加湿されたヒュミドールからコイーバをいただくと、昭和にタイムスリップしたような感覚さえあります。

Bruichladdich Octomore オクトモア

何が凄いかというと、バックバーに並ぶ王道のスコッチウイスキーの数々だけではなく「ポートシャーロット」と「オクトモア」そして「トマーティン」の扱い数がとても多いのです。
入手困難なバックビンテージのオクトモアがずら〜っと揃っているのは圧巻です。

今回はオクトモアのOctomore Edition 08.1 Masterclass / 167 PPM、とOctomore Edition 07.3 / 169を頂きました。初めて真剣にオクトモアを飲んだのですが、アードベッグやラガヴーリン、ラフロイグとも異なるピートの感覚は今まで飲んだことのない味わいでした。強烈に燻煙された「世界最強のピート香」などと紹介されますが、口に含んだ瞬間、なんて上品な香りなんだ!と感動してしまいました。

アルコールのテクスチャと、ピートの香り、そして味わいと余韻。どれもバランスが良く、ひとつの演奏のように思えるほどに完成度が高いです。てっきりダグラスレイン社のブレンデッド・ビッグピートのように乱暴な燻煙が口の中で暴れまわるようなイメージがあったので、このオクトモアの上品な質感には驚きを隠せません。
ゆったり心からリラックスできる、そんな素晴らしいウイスキーのひとつです。

ボトルが揃っているだけでなく、ブルイックラディ、ポートシャーロット、オクトモアの知識も豊富でボウモアの元蒸留所所長であり、オクトモアのディレクターでもあったジム・マッキュワンから、後継者のアダム・ハネット、アラン・ローガンの作りに関しても実際にグラスに注いで、作り方や考え方の違いを見せてくれます。

こんな隠れ家があったらな、という想像図を体現したような隠れた名店です。昨今ではウイスキーブームで、モルトバーの名店に脚光を浴びて数千本から選べる!なんて宣伝もされいますが、私は派手な店もよいですが、ほんの数人しか腰をかけることができない隠れ家のようなバー、好きです。

価格もお手頃なので興味があればぜひ

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