近所のスーパーマーケットに行くと、美味しそうな山梨産のシャインマスカットに『50%オフ』のシールが貼られているではないですか！もともとの値段が1980円と小ぶりの一房にしては強気の値段だったので、悩んで店内をウロウロして戻ると既に消えていました……。半額のブドウはキープしつつ買うかどうか決めないとダメでしたね、
諦めてシャインマスカットではなく、巨峰を買って帰ることに。
こちらはお値段880円なので、半額で440円というお菓子のような価格で購入できました。
半額のブドウは美味しい！？
ぶどうの表面に白い粉（ブルーム）がついていますが、コレは新鮮なブドウの証拠です。
果実に含まれる脂質が表面に出てきて、水分が蒸発するのを防いでくれます。農薬ではないので水でさっと洗えばすぐに食べられます。
さて半額になる理由は「入荷から時間が経っている」からです。実際に購入したぶどうも、房から3~4粒落ちてしまっていました。ただし味わいについては、隣の定価のものと余り変わりがありません。
ブドウは剥いたり、房から果実を外してしまうとあっという間に鮮度が落ちてしまうのですが、房についているぶんには軸や、枝、果梗から少しの栄養を取り込み1週間程度であれば鮮度を保つことができます。メロンなんかは1万円近い購入だと枝の部分が乾燥しないようにアルミホイルで巻いて販売しています。
そんなワケで、房からばらして透明パックに詰めてないのであれば半額でも美味しいですよ。
甘みが少なく酸が立ったほうが好きな人は冷蔵庫でしっかり冷やし、反対に甘いぶどうが好きであれば常温に戻すのが良いです。温度によって口当たりや味わいに変化があるので、好きな温度を探すのも楽しいですね。
ブルームがついている野菜は新鮮？
昔々の話ですが、1990年代に私の祖父が庭で育てていたキュウリには真っ白くブルームが不着していました。
形も不揃いで自生している土着品種のような状態になっていました。宮崎駿の映画ではないですが、もぎたてを食べるとパキッと音がして中は瑞々しく、強い緑の香りがした覚えがあります。
さながら美味しんぼの世界ですが、今どきのキュウリは値段こそ1本100円以上もしますが安定した品質とブルームが出ないように品種改良されています。どこのスーパーで買ったきゅうりを食べても、パキッとした瑞々しさは無く、購入したてなのにブヨブヨして青い香りはありません。そんなわけで、もし道の駅やオーガニックスーパー、田舎の無人販売などでブルームがついている野菜を見かけたら一度は試してみてくださいね。