人生長く生きていると「言いがかり」や「妬み」「当てつけ」をされることがあります。
口論の相手が家族や友人、大切な人であれば自分の考えを伝えて真剣に話し合うべきですが、相手が一時的にしか顔を合わせない相手だったり、あまり関係を持たない人であれば次の方法を取るのがおすすめです。
1.相手を徹底的に肯定する
生まれながらにして熱弁、詭弁、雄弁な人たちは瞬時に反論を用意したり、論点をずらりたりと相手を丸め込むのが本当に上手です。口論の相手がそういった人の場合は、自分がいかに正しいと思っていることを伝えても強引に丸め込まれてしまいます。「でも、あなたはこうだ」「あなたは何も分かってない」「そういうところが未熟だ」といった具合に、理路整然と説明しても不毛な口論になってしまいます。
そこで、喧嘩が嫌いな人に最適な”勝ち方”は相手を徹底的なまでに褒めることです。
「そのとおり!」「あなたは正しい」「私は間違っていた、あなたの考えが全て正しい」
相手は口論で熱心に論破することを目的にしているので、全て肯定してしまうと次の言葉が出てきません。
それが本心でないことは相手も分かっているけれど、一度同意されるとそれ以上の言葉が出にくいものです。暖簾に腕押し、糠に釘といいますが、反発しないものに対して強く押しても力が入りません。
心無いことをいわれても、ロボットのように「あなたは正しい」「私は間違っていた」と表面上の負けを認めると、丸め込むことができます。その口論が金銭や賠償などが関係しないのであれば、最短で解決することができます。
その場に第三者がいる場合は特に有効で、熱くなって罵倒している方が不利で、(表面的にでも)自らの間違えを認めている方が「大人な人間だ」と評価されることがほとんどです。
2.沈黙をつらぬき、反論をしない
そこまで認めるのが難しいケースもあるはずです。自身や友人、所属する組織などプライドが傷つく場合、とても相手の話を認められない、一時的にでも同意したくないこともあります。
そんなときは返事をしない、反論しないというのも有効です。
「この人は感情的で本当にバカだなぁ」と心で思いながら、「なるほど」と声に出して相づちを打ちます。「そういうことですね」と、時おり間をつなぐ言葉を出すだけで、具体的な反論を徹底的に避けます。
感情的な人間や、上記のような口が達者な人間は反対意見を完膚なきまでに叩きのめすのが大好きです。その反論意見が出てこないとエサにして叩くことができません。
あくまでも沈黙、時おり「それは一理ありますね」と煽ることによって、口論を自分のペースに、有利にもちこむことも不可能ではありません。雄弁は銀、沈黙は金《Speech is silver, silence is golden.》ということわざがありますが、「話さない」というカードはイエスでもノーでもない、NullやVoidに近いものがあります。
政治家による生放送の討論会なら即答が必要ですが、個人間の感情的な口論であれば、黙り込むというのは非常に有利な方法のひとつです。
3.徹底的に話の論点をずらす
あまりに理不尽、不条理な人だと、普段は感情的にならなくても「カチン」ときてしまうことがあります。
先ほど説明した「肯定」や「黙る」ことができないほどにムカついてしまうことがあります。
そんな時に良い方法は、相手のペースを崩す徹底的な論点ずらしです。「こいつと話しても埒が明かない」と思わせる方法を取ります。肝心な場面で相手の話の腰を折る方法を取ると、相手にイライラダメージを与えながら終わりにすることもできます。
「だから〜、おまえが✗✗✗で○○だから悪いわけ?言ってること分かるよね?」
「分かります、分かります。昨日より気圧が低くてぼーっとしていたからですよね?私が原因かもしれません。ちゃんと明日からはヤフーニュースで天気と気圧を調べるようにしますよ。」
正面から口論しても勝てない相手は、話をズラしたり、無関係な例え話を展開してイライラMAXにさせるのが効果的です。
喧嘩が嫌いな人のための「口論の勝ち方」
できる限り、1と2を合わせた方法が最善です。
相手の意見を肯定しつつ、刺激をしないように沈黙する。これがストレスを最小限にして勝ちに持ち込む方法です。
3の「徹底的に話の論点をずらす方法」はあまりお勧めはできません。口が達者な人は、何十分、何時間かけても相手を丸め込もうとする人が多いので、時間のロスと精神的なストレスにつながることがほとんどです。
”譲歩”を知らない精神が未熟な相手との会話は本当に無意味です。私自身、そういった相手と何時間も話して精神をすり減らしたことが何度もあります。結局、相手は一歩たりとも譲歩したり理解を示したりすることはないので、完全肯定をして煽り倒すか、無言を貫くしか不毛な話を終わらせることができないのです。
喧嘩が嫌いな人は参考にしてみてください。