ここ数年間は自家製カレーはスパイスを調合していて市販のルーを使っていなかったのですが、久々に市販のルーで作ったらまずくて驚いてしまいました。半分の固形ルーを使って、足りないカレールーを調整する方法を指南してみます。
S&Bカレー粉
「純カレー粉」などともいわれ、粉末状になっているものです。
ターメリック、コリアンダー、クミン、フェネグリーク、こしょう、赤唐辛子などスパイスだけ入っているので、量を増やしても塩辛くなることはありません。トロみをつけることはできません。
イチからカレーを作るときにも使えます。
この純カレー粉と肉、バター、小麦粉だけあれば市販のルー無しでカレーを作ることができます。
小麦粉
小麦粉はお湯に入れるとだまになるので、水で溶いて少量ずつカレーに混ぜます。
この時、時差で1分遅れくらいでトロミがつくので、あせって大量に入れるとブヨブヨのカレーになってしまいます。
小麦粉だけだと、スパイス感やコクなどが全くないので、最終的な微調整に使いましょう。
バター
「このカレー薄い!」というときに便利なのがバターです。できれば無塩バターの方が良いですね。
動物性の油が足りていないことがおおいので、スパイスとバターだけでも改善することが多いです。
ツナ缶
裏ワザですが、ツナ缶を入れるとアミノ酸+植物油を強制的に足すことができるので、急いでいるときにインチキカレーを作るのに便利です。薄いカレーを救出するのにも使えます。
ツナ缶+味噌なんかは王道の組み合わせです。
冷凍豚肉
特に豚バラなど油が多い部位を入れると、カレーの油が増えて美味しく感じやすいです。
カレーを失敗するとき肉が少ないことが原因になりやすいです。冷凍のバラ肉を電子レンジで解答してつっこむと劇的に改善します。
インスタントコーヒー
コレは、「なんかスカスカだな?」と十分に肉や油があるのにいまいちのときに使えます。
小さじスプーン1杯で全然変わるので是非一度試してください。
コーヒー牛乳を入れるひともいますが、余り意味はないと思います。
中濃ソース
インスタントコーヒーが無い場合や、チャツネ、野菜のベースを足したい場合にはソースが便利です。
個人的には中濃ソースが深いコクを足すことができて気に入っています。
お好み焼きソースや薄口ソースでも使えますが、少量ずつためしてみてください。
シェリー酒
めちゃめちゃ裏ワザで秘密にしたいのですが、スペインのシェリーと発酵バターをカレーに足すと「欧風カレー」のような雰囲気に様変わりします。果実由来の甘さとコク、そこにわずかな発酵臭がカレーの美味しさを引き立てます。
味噌
最初は味噌臭いでしょ!と思って使っていなかったのですが、一度試してみると「あら美味しい!」カレーのスパイスで味噌の臭さが消えてしまいます。
天然のアミノ酸で、味の素いらずで美味しいカレーに変身させることができます。困ったらバター、カレースパイス、味噌、という定番セットでも良いです。
トマト缶
「こりゃ不味い!」となったらイタリア産地のトマト缶をぶちこむことで転職させることができます。
トマトの酸っぱさと旨味による「トマトカレー」にいきなり変身。
これにローリエや、バジルを入れて洋風カレーもおすすめです。
白ワイン
「深みがない」と思ったら果物のフレッシュ感を足すために白ワインがおすすめです。
できれば様々なフルーツのチャツネや絞り汁があると便利なのですが、白ワインでも代替できます。
赤ワインは際どいので、牛カレーにしか使えないと思います。
市販のカレールーが不味い&足りない時の代用方法
慣れてくると市販のカレールーが切れているときでも、純カレー粉のスパイスだけでササッと本格カレーを作ることができます。
カレーの固形ルーって実は結構不味いんですよ?中々お店の味になりませんよね。
ぜひ上記の方法で本格カレーに調整してみてくださいね。