焼酎の賞味期限は2週間?

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焼酎を流し台にドバッ 店主無念の廃棄「残して客に出せない」 酒提供中止で(ヤフーニュース/FNNプライムオンライン)

おもしろヤフーニュースが流れてきて、せっかくなのでネタ記事にしてみます。FNNプライムオンラインはフジテレビが配信しているニュースサイトですが、緊急事態宣言を受けて酒類を提供する店に休業要請した件について、飲食店に次のような内容を取材しています。

立川海鮮丼モンロー・髙橋セイム店長:
Qお酒は全部はけていない?
はけていないですね。一応開けて封が。カメの中に焼酎あるので。このカメの中・・・封切っちゃった分があるので、ここまでは使えないので。

カメに入った焼酎や日本酒など、大量のお酒が残ってた。すると…。カメを流し台に傾け焼酎をドバドバと捨てはじめた。

立川海鮮丼モンロー・髙橋セイム店長:
もったいないですけどしょうがない。残していても、(お客さんに)いつの?って言われちゃうと。お客さんこれ出されて嬉しいのかと言われたら、嬉しくないし。また買って、新しいのを出したほうが、気持ちいいし。しょうがない。
引用元:https://news.yahoo.co.jp/articles/4f914879d6b34a284f8264c9de907664a9d71f81

緊急事態宣言での酒類提供が実質的に禁止されたので、焼酎や日本酒を流し台で捨てて処分したというのです。日常で少しでも酒を飲む人であれば分かると思いますが、焼酎は蒸留して作られた酒です。

アルコール度数が高いため、ビンを開栓しても1~2週間どころか数ヶ月は味が劣化しないのが特徴です。
とくに瓶に入っているような焼酎は本来であれば熟成を前提としているようなもので、開栓してから数年ゆっくり飲めるものもあるのです。

米焼酎、麦焼酎、ウイスキーなどは同じように醸造酒を蒸留しているので、数ヶ月〜数年が賞味期限といえます。ですので2週間の休業期間があるからといって安易に劣化しないのです。
もし半分ずつ中途半端になっているのであれば、小さなビンに移し替えたりジップロック袋で空気を抜けば酸化を抑えることができます。

日本酒の賞味期限は短い?

日本酒は確かに醸造酒なので賞味期限は短いのが特徴です。
精米歩合が高い香り重視の日本酒は抜栓してから数時間すると酸味が立ってしまい味が落ちてしまうこともあります。ただし日本酒好きからすれば、抜栓直後が味のピークではなく数日に渡って風味が変わっても楽しめるのが日本酒の特徴といいます。
それに開栓してしまったものは、小瓶に移し替えしたりジップロックで空気を抜いて冷蔵保存すれば1ヶ月近く酸化を緩やかにして保管することも可能です。

過去に日本酒愛好家から聞いて面白かった話は、一升瓶を開栓して数日で大半を飲んでしまうけれど、ある程度を残して1ヶ月後、2ヶ月後と経年変化した味を確かめるというものです。
実際に数カ月後に美味しいという日本酒は少ないそうですが、空気を抜いて保存すれば日本酒でも美味しく保管できます。

もし数週間後に乳酸や酸の香りが強くなって、美味しく飲めないと判断したならば料理に使えばいいのです。特にマグロの漬け丼や筑前煮のような煮物は古酒の日本酒でも十分に活用できます。
古くて使えないのであればスーパーで売っている料理酒の賞味期限が開栓後数日になってしまいますね。

そんなわけで焼酎などの蒸留酒は数ヶ月〜数年、日本酒は数週間〜1ヶ月ほど美味しく飲めるというワケです。

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