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おしゃれなイタリア料理店”大”失敗記〜前半〜

先週なぜ大人になれる本が更新されなかったかというと、大きな象嵌のテーブルを再塗装していたのです。
写真のように(私の背中のように)傷だらけで、塗ろう塗ろうと思ったまま5年以上経過していました。

えなこにそっくりな彼女は、最近ずっと仕事終わりに家に寄ってくれるのが習慣になっていて、週末の休みを使って一気に塗り直すことにしました。なぜ今になって急にやる気が出たかというと、プロのアンティーク家具修復業者に「このテーブル気に入っているので再塗装してください」と見積もりを依頼したのですが、「このテーブルは集成材に突板だから長く使えるものじゃないよ?(価値がないよ)」と断られてしまったのです。
「ラッカー塗装されている低品質な家具はヤダヤダ……」と遠回しに言われてカチンと来てしまい、「プロのくせにプープー女々しい文句ばっか言いやがって!」とブチギレて唐突に自家塗装することにしたのです。

最後に塗装したのは工房のときにカワサキZRXのタンクを塗装したくらいで、その後はめっきり…。
虚勢を張ったものの、すっかり怖気づいてしまい床に崩れ落ちていると、コスプレ衣装で塗装慣れしているえなこ(仮)が「手本を見せてやろう」とサンダーで削り出します。

お、おお!美しい……。
おまえ、こんなに綺麗だったのか……。

推定1970~1980年代にどんぶらこっこ日本に来てクタクタに使い古された象嵌テーブルの真の姿を現してきます。寄木細工や象嵌細工の技術としては一流とは言い難いものの、「美しい」と心からため息が出るのは久々でした。

 

できない言い訳よりも挑戦する心が大切なんだなぁ…(みつを)

むしょくだっていいじゃない、人間だもの…(みつを)

 

塗料のキャップに「ムショク」と書かれて煽られてポプテピピックみたいな顔になってしまいましたが、開き直って塗装することに…。
サンダーは布ヤスリの250番から400番、最後は500番まで上げていきました。数分掛けていると表面のザラつきが落ちて実質600番以上の目の細かさになると思います。
豪快にクリアーを吹いてみます。

なんてことでしょう!

あんなにザラザラで傷だらけだったテーブルが、匠の技術によって新しい息が吹き込まれました。(劇的ビフォーアフター)

 

疲れ果ててしまい、塗装を乾燥させながら外で煙草を吸う私たち二人組。
わたし「星がキレイだぜ…」
えなこ「それよりさ、お礼、お・れ・い?分かる?」

いつもは食事を作ってあげて済ませているのを今回ばかりは養生してあって何も作れないので、外食でも行ってパーッと景気よく飲むことにしました…

 

これからがほんとうの地獄だ

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