ベルギー王室の御用達の某チョコレートをもらうたびに「グエーッ、ゴ○○バかぁ〜」と悲しい気持ちになります。たいてい包み紙のまま友人宅に行ったときの手土産に再利用(流用)するのですが、一体誰がババを掴むのかは分かりません。本当にベルギー王室では植物油脂たっぷりの口溶け悪いチョコを食べているのでしょうか。
とにかく最近は百貨店系チョコレートのインフレが激しく、1,000~2,000円ではまともなチョコが買えない。2,000円では3粒入りしか手に入らないなんてことがザラにあります。
人気のインチキ・ピエール3兄弟のチョコを買うには5,000~10,000円という高級ワイン並の予算が必要になってくるのです。
デパチョコにうんざりしてしまった私は、やけにチョコレートの品揃えの良いマツモトキヨシに通い詰めて10種類以上のチョコレートを試した結果、素晴らしい1枚にたどりつきました。
森永製菓カレ・ド・ショコラ
大本命! バレンタインにもらいたいチョコレートNo.1です!!
「ビーン・トゥ・バー」とか「スペシャリティ・チョコレート」のような気取りは無いのに、カカオの旨味を充分に感じられて、価格もボリュームも納得できます。
競合製品に「明治チョコレート効果○○%」というのがあるのですが、こちらはカカオは良いのですが舌触りが悪く、桃のような強烈な香料がわざとらしく美味しくありません。プレミアムモルツ・ビールのような人工的な香料の香りが強いです。
カレ・ド・ショコラ カカオ88%は苦すぎる
カカオ70%が美味しかったので、調子に乗って88%も購入したのですが、こちらは苦すぎます。
健康を追求しすぎて苦すぎるのは本末転倒ですね。よほどストイックに砂糖を避けてポリフェノールを取りたい人、何らかの目的でカカオ成分だけ欲しい人には向いていますが、一般人には70%が上限な気がします。
それよりも一緒に買ったカレ・ド・ショコラ マダガスカルホワイトが美味しすぎてやばいです。
あまりのウマさに24箱以上買ったホワイトチョコレート
普段チョコレートは食べる機会がなく、年に数回しか食べていなかったのですが、このホワイトチョコレートはウマすぎて無限に食べれます。
朝起きたら低い血糖値を上げるために1枚、コーヒーを入れて2枚、といった具合に2日1箱空いてしまいそうなペースです。
「マダガスカル産バニラビーンズ100%使用」というのは伊達じゃないですね。
あまりにマツモトキヨシで購入しすぎて、次に行ったときにホワイトチョコレートだけ30箱以上積み重ねられていました。
カレ・ド・ショコラ[スペリオリテ]の宣伝はいらん
このチョコレートシリーズのアホなのが、パッケージの内側に「特別なカレ・ド・ショコラ SUPÉRIORITÉ<スペリオリテ>をプレゼント」と宣伝と、そのチョコレートの特徴を紹介しているところです。
顧客は今食べてるチョコレートについて知りたいのであって、ハガキにレシートを貼っつけて応募して、当たるかどうかも分からないチョコレートの特徴の話をされても興醒めの醒め。
もうちょっとさぁ、ホワイトチョコレートにはホワイトチョコレートの特徴と詳細、カカオ70%はカカオ70%のワケとか書いた方がいいんじゃないのと思いましたね。
それか普通に売って欲しいですね。大人になると懸賞でチョコレートを当てるなんての、とても面倒に感じてしまいます。(メルカリで買うしか・・・)
味を占めたオジサンに特大の地雷が…
「いやぁ、カレ・ド・ショコラはいいぞ」
カレ・ド・ショコラおじさんになって、つい禁断の箱に手を出してしまいました。
カカオ70%&柚子 ちょっとやばそうだけど、国産柚子を4.0%も使っている本格的なチョコレート。
これは… さてさてお味は…
カカオ70% & 柚子を食べた鳥
不味スギイイイ!!!!!!
作ったやつ出てこい!!!ってレベルの不味さです。
1枚食べて捨てようとしましたが、もったいないので翌日に再び味見をしてみて、捨てました。
とにかく香料がひどい。ル○シアの柚子紅茶の香料と同じものを使っているように思えます。
飲み込むのも一苦労。これならドン・キホーテで柚子胡椒を買ってチョコに塗った方がましでしたね。
ワインに合うチョコレート
冒頭タイトルをガン無視していましたが、ワインに合うチョコレート。
というか、この中のシリーズで美味しいのは「カカオ70%」と「ホワイトチョコレート」だけなのでお気をつけくださいね。
ブルゴーニュのピノノワールなんかも良いのですが、しっとり柔らかいタンニンのサンテミリオンなんかは、カカオ70%にぴったり。こ、これがマリアージュか、と感動するレベルです。
肉料理を食べたあとの口直しにもばっちりです。
ホワイトチョコレートの場合は、ブルピノより南フランスのシャトー・ヌフ・デュ・パプのような濃い口の赤が合うと思います。
森永製菓カレ・ド・ショコラは玄人向け
Minimal -Bean to Bar Chocolateのパクリのmeiji THE Chocolate(明治 ザ・チョコレート)がコンビニに並んだ2016年頃から本格的なチョコレートがチェーン店でも簡単に手に入るようになりました。
チョコレートというのはてっきり子供が食べるおやつだと思っていましたが、こうして比較してみると奥が深いですね。
なかでも森永製菓カレ・ド・ショコラは子供が食べて「おいしい〜」というものでなく、疲れた大人が脳を休めるために、ワインと束の間の休息をするために存在するような気がします。