最近あまりボルドーを飲んでいなかったのですが、久々に「ウマいじゃん!」というボルドー見つけました。
ある馴染みのお店で「赤のグラスワインあります?」と聞いて出てきたのが、このシャトー・ミュレ。グラスで飲んだときは「ボトル4~5千円かな?」と想像したのですが、どうやらネタバレをするとクリュ・ブルジョワ級で、わずか2300円で買えるというボルドー・オーメドックだったのです。
セパージュはメルロ55%、カベルネ ソーヴィニヨン45%。
アルコール度数は12.5%、熟成は50%をバリック残りをステンレスタンクで12ヶ月。
スペックからは平凡な印象を受けるのですが、グラスに注ぐと香りがふわっと広がってきます。
バニラ、カサブランカ(百合)、カシス、生クリーム、複雑でエレガントな香りがグラスから飛び出してきます。
これには驚きました。久々に王道のボルドーの特徴を掴んだアタリワインです。
今までシャトー・ミュレを飲んだことがなく初めて買いました。生産者が良いのかブドウが良いのか、ヴィンテージが良いのかは分かりませんが、とにかく上手にまとまっていて優等生的なキャラクターです。
近年はシャトー・ラグランジュやシャススプリーンのセカンドなどを飲んでいましたが味の劣化が激しく、コレで4千円するの!?と驚く品質でした。メドック格付けは今は昔の物語、その知名度にあやかってファーストは良くても、セカンド、サードとなると詐欺レベルに味が落ちる傾向にあります。
そうなると、もともと無名で知られていないクリュ・ブルジョワ級の方が真面目に美味しかったりと、立場が逆転することもあるのです。
インポーターは安定の株式会社稲葉、問い合わせコードはFC-336です。
「最近美味しいボルドー飲んでないな〜」という人にはお勧めできる1本です。