こんにちは、はっしーです。久々に大人本の記事を更新したいと思います。
直行便と乗り継ぎ便は、到着の時間で選ぶ?
ローマに何度か行ったのですが、東京〜ローマというのはフライト選びで悩むものです。
最も快適な直行便と思われる(全日空・アリタリア)が成田空港14:00発、ローマに19:00着なのです。
イタリア初日から空港近くのホテルに泊まることになります。
もし市街まで出るとすると、入国審査や荷物受け取りで20時、そこからタクシーでローマ市街に行くと21時になります。つまり直行便でありながら到着した観光客全員が不便さを感じているのです。
そこで我々はイスタンブール経由のターキッシュエアラインや、アブダビ経由のエティハド航空を選ぶのです。そうする事によって余計に時間と手間は掛かりますが、ローマに到着するのが午前中という便利な時間になります。
更に日本から中東間は機材が大型で豪華なため、直行便と違って機内が快適なのです。
つまり、普通に考えると全日空の直行便のビジネスクラスが一番良いように思えますが、イタリア旅行に限って言うと、経由のほうが機材もよく到着時間もぴったりなのです。
ビジネスクラスの快適性
ボーイング787は座席数が336席、航続距離が最大11,400kmという10年ほど前から馴染みのある大型機材ですが、中のエンターテイメント系などは一新されていて最新の設備が揃っています。USBポートや電源も完備されてスマートフォンも充電できます。
毛布と枕、スリッパ、そしてアメニティセットがあります。航空会社によってアメニティはブルガリ、ジャガー、ダンヒルなど様々ですが、今回はイタリアのアクア・ディ・パルマです。中にはリップクリームやハンドクリーム、ミニ香水、耳栓などが入っています。
フルフラットなのでいつでも快眠することができ、中には食事を一切しないで寝続ける人もいるようです。但し以前にのったターキッシュエアラインと異なり、ノイズキャンセリングヘッドホンの貸し出しをしていなかったので、その点ではいまいちと言えます。耳栓+ノイズキャンセリングヘッドホンをすることによって家で寝るのに近い静音になります。
シートの広さですが、身長182cmの筆者でも充分に足を伸ばせて、寝転んでも足が届かない長さです。ファーストクラスは乗っていませんが、寝るのには十分すぎるほどの広さです。圧迫感も殆どないです。ただし横にカーテンが無く、席が対面レイアウトなので起きたときなど、寝ている人の様子が見えるのが難点です。
そして残念な点はエンターテイメント系です。ANAやJALであれば豊富な邦画・洋画のラインナップが残念なことに殆どありません。特に国内の航空会社は現在上映中の映画を配信したりと、映画を見る楽しみがありますが、エティハド航空にそれを求めるのは難しいです。
食べ物とサービスレビュー
ウェルカムドリンクのシャンパーニュ。飲み干すとお代わりを貰えるのですが、出発前に悪酔いしやすいので1グラスにしておくのがお勧めです。とっさにThat’s enough.と言わないと無限ループします。
年々サービスの品質が上がっていて、今では雰囲気だけは日本の航空会社を超えるほどです。スポットライトと間接照明を活用したライティングと調度品はまるでレストランで食事をしているみたいです。順番が前後しますが、これはメインディッシュの肉が来たときの写真です。調理はフライト前に行うので、どうしてもレストランのような肉にはなりませんが、なんとか柔らかいまま提供しようと苦肉の策を感じ取れます。
謎の米料理…。ちょっぴりスパイシーで微妙に美味しいですが、米がパサパサです。
前菜はこちら、サーモンにきゅうりのスライス。成城石井で売っていそうなグレードです。
今までは生っぽい料理が少なかったので、これだけでも気分転換になるのではないでしょうか。
夜食のうどん。日本人が複数搭乗していたので、一人が頼むと同時に立て続けに4人頼んでいましたが、全員こう思ったことでしょう。「これじゃない」と。
フルーツと食後酒。ウイスキーはシーバスリーガルとグレンリベットですが、食後に少しお酒を飲みながらフルーツを食べれるのは嬉しいです。チーズもありますが、あまり美味しそうじゃなかったのでフルーツがお勧めです。
何れにせよ地上で食べる高いクオリティは期待できません。そこで我々は出発の直前に銀座の三越でお弁当を(和洋中)買い溜めてから搭乗しています。手荷物検査でも液体以外は特に何も言われません。そうすることによって美味しい機内食をセルフで楽しめます。
またもし買う時間が無い人でも、成田空港も羽田空港も握り寿司の店が複数あり、そこでお弁当を買うことができます。ですのでシートがエコノミーであっても、これを1つ買って搭乗することによって安易に多幸感を得ることが可能なのです。
あと持ち込みのコツは、機内は往々にして乾燥しているので水をセキュリティーゲートの後に買い込むことです。液体は没収されるので、保安検査場を超えてから買うと良いです。ウェットティッシュなどあると手を吹いたり顔を拭けるので便利です。
ちなみにアブダビ〜ローマの6時間は別の機材に変更されます。アリタリア航空の直行便の機材と似ていてエコノミークラスのように狭く圧迫感があります。テーブルの取り付けも悪く斜めに傾き食事のサービスもひどいものです。
このように「ビジネスクラス=凄い」という訳でなく、航空会社と機材によって大幅に左右されるのです。インスタ女子が「憧れのビジネスクラス♡」と古い機材の写真をアップしていたら、そっと♡を押して閉じましょう。
ビジネスクラス旅行は本当にお勧め?
正直に言うと、食事や飲み物(ワイン・ウイスキー)のグレードは全く期待できません。同行者はANA/JALのファーストクラスで何回か旅行したそうですが、ファーストでも食事は美味しくないそうです。ワインリストを見ても、ボトル3~6千円程度のものが提供されます。
つまり、単純に席の広さにお金を出すことになります。もし大切な旅行で、到着初日から「遊ぶぞー!」としたいのであれば、ビジネスクラスで爆睡して体力を貯めるのはありです。
しかし到着して早速寝るというローマ行の直行便であったり、ダラダラとする旅行であれば体が痛くてもエコノミー+持ち込み弁当で充分であったりします。一番NGなのがプレミアムエコノミークラスです。値段だけはビジネスクラス並で、シートもサービスもエコノミーです。何度か乗ったのですが本当に中途半端で無駄すぎます。
ビジネスクラスでも経由で数ヶ月前の予約で、Saverを選べば座席数限定ですが格安で乗れることもあります。アリタリア航空など航空会社によっては前日に余ったビジネスクラスを入札式で売ったりすることもあるので、ちょこちょこ確認するとお得な値段でビジネスクラスに乗ることができますよ。