アルマーニやゼニアを着てポルシェに乗るようなチョイ悪オヤジなんてクソ食らえだ!オレは本当の激ワルオヤジになりたい…!そんな人は、この記事の通りにすれば今すぐ激ワルオヤジになれる。
ミューレのシェービングセットを買う
やはり激ワルオヤジの一日の始まりはミューレのシェービングが無いと始まらない。
こんなオタクの運動靴みたいなデザインのシェービングを使っていたら、いつまで経っても渋いオヤジにはなれない。
「僕のひげ剃り、刃が5枚も付いてて強いんだぞ!」なんて小学生並の争いを避けるには、ミューレの「バッファローホーン」を使おう。しかし限定版で完売しているので、ミューレ クラシックレイザー/ゴールドメッキでも良いだろう。ただしこちらも日本国内100本限定だ。すでにここに1本有るので多くても99本しかない。
シェービングクリームはペンハリガンというのも有りだろう。英国製がドイツ製のミューレとの相性は保証できないが、ロイヤルワラントが朝から目に優しいことは確かだ。
サルトリア・ピッチリーロを買う
え?ブリオーニ?キトン?ノンノン
伝統の総手縫いナポリ仕立てを体感するのはピッチリーロを着るしかない。
彼の仕立てはずば抜けて美しく、どんな賞も経歴も、彼の素晴らしい服の前には無意味に思える。
グレーや紺なんて常識的な色じゃワルいオヤジにはなれない。明るい色のセットアップで歩く位の気合が必要である。
慌てずにプロフェソーレ・ランバルディに採寸の連絡しよう。もちろん美しいシャツを買うのも忘れずに。
ネクタイはクラシックな柄と遊びが効いた柄を両方もっておくべきだ。
フェラガモ、アルマーニ、ブルガリアではちょい悪にさえなれない。
せめてマリネッラやタイユアタイは最低限持っておこう。
そして激悪オヤジを目指すなら、スパッカ・ネアポリスというナポリのハンドメイドネクタイを選ぶべきだ。
ベントレー アルナージT を買う
激悪オヤジにはクルマが必要だ。デートに行くのに都営三田線なんかに乗っていたら只のサラリーマンになってしまう。
当時世界最速サルーンを謳う「アルナージT」。今はミュルザンヌが後継機となってしまったが、渋い激悪オヤジになるにはアルナージを買うしか無い。搭載されるエンジンはV8の6.75L、最高出力は457馬力。
内装のインテリアが鳥眼杢の突板貼り仕上げでクラシカルな雰囲気は現代のクルマにはない。
Jaeger-LeCoultre Master Ultra Thin Date
時計はパテック・フィリップ、バシュロンなどの自社ムーブメントを搭載したマニュファクチュールメーカーが最低限欲しい。できれば中でも「オレは○○持ってるんだぜ!どうだ」とならない、如何にも地味なジャガールクルトがお勧め。文字盤がシンプルで薄い方が激悪オヤジには似合う。
Valinch&Mallet Longmorn 28y
常飲するウイスキーが「グレンリベット」や「マッカラン」では只の”オヤジ”になってしまう。
やはり激悪オヤジには「ロングモーン」が必要だ。それもヴァリンチ&マレットのようなイタリアのボトラーズ。
カーンモアやモリソン&マッカイでも良いが私の飲む分が少なくなるのでやめてほしい。
しかし、こんなにウマいウイスキーを瓶のまま飲むのは無粋だ。
やはり激悪オヤジなら、せめてSaint Louis Crystalのデキャンタを使おう。もちろんVal Saint Lambertでも恥ずかしいという事はない。
大理石のローテーブルも必要だが、最近の大理石は品質が良くないので注意すべし。人工大理石では目も当てられない。
女性と食後の洋酒を嗜むには、WATERFORDのランプや小さなベースに活けたブーケが必要だ。大理石が汚れないように銀のトレーもあるといい。
パルタガス セリエD NO.4
食後に蒸留酒でゆっくりするには葉巻は絶対に欲しい。シガレットなんてのは恥ずかしく低俗なので隠れて吸うべきだ。時間を掛けて香りを楽しむのであれば、キューバ産のパルタガス セリーD No.4なんかがお勧め。チョコレート、小粒のチェリー、レザー、ホワイト ペッパーなど複雑な香りが長続きする。ホワイト・シダーの葉巻用マッチを忘れてはならない。
ここまで揃えたなら、確実に激ワルオヤジへの一歩を踏み出したと言える。
あとは男としての中身、人間性、包容力、経済力、センスが物を言う。
少なくとも上記のアイテムを揃え、普段から怪しい笑みを浮かべ、完璧な装いと体型を維持して、誰に対しても怒らないのであれば、最高にカッコいい激悪オヤジになれる。