彼女「良い肉買ったよ!帰っておいで」
同棲している彼女からラインが来たので、ワクワクしながら家に帰りました。
私「良い肉か〜、きっと2~3千円はするんだろうなぁ〜!」
テーブルにボコッと落ちている肉のつつみを開封しようと手にすると…。
ん・・・・?!?
なんじゃこりゃ~〜〜!!!
1,490円の見間違いかと思って、何度か桁数を数えてしまいました。
そのお値段なんと、14,901円、しかもたったの149g…
100gあたり10,000円
もはやバグですよ
話は一昨日の昼。
結婚式場で1年ぶりに再開した、元同僚のS原氏曰く
私「ふだん何食ってるの?」
S原「私は普段100g 67円の鶏肉食べてますよ〜〜」
私「え?まじで。さすがに100g 100円以下の肉は食わない方が良いぞww抗生物質漬でやばいぞww」
と雑談をした2日後です…。
誕生日でも記念日でもなく、「とりあえずウマい肉くおう」と言って買ってくる彼女すごい…(白目)
究極の肉を焼くことに……
北大路魯山人ばりの美食家の彼女に指示され、私が肉を焼くことになりました。
ネットで検索すると様々な肉の調理方法が出てきます。
オーブンを使わない鉄板だけの方法でも、「冷蔵庫から出したらすぐ焼く」なんて指南しているサイトもあります。
しかし、私達は一度常温に戻してから焼く方が良いと判断して、20~30分常温に放置します。このグレードの肉だと、塩や胡椒で下味をつけるなんて小細工はしない方が良いです。
そもそも、胡椒が焦げて臭くなるので、下味で胡椒は余程のアメリカ牛でも無い限りしない方が良いでしょう。
お肉とともに添える野菜をカット。今回はアスパラガス、長ネギ、青森にんにくを用意。今の時期だと下仁田葱をほろほろになるまで焼くなんてのも良いでしょう。
牛脂が足りなくソースができなかったので、塩や薬味で食べることとします。
静岡県産の大きな山葵を、鮫皮おろしを使い円を描くようにして擦ります。
本当はもっと大きな鮫皮おろしの方が滑らかに摺れます。
もし辛口がお好きであれば、力を入れて縦に下ろせば辛味が出ます。
ANDRE CLOUET – Dream Vintage 2004
シャンパーニュは、アンドレ・クルエの2004です。
「ブージー村」「アンボネイ村」は畑の100%がグラン・クリュ格付けで、中でもブラン・ド・ブランである2004年のミレジメは格別に上品で、繊細さと華やかさを併せ持ちます。肉の油がそこまで多くないと予想されるので、ブラン・ド・ノワールよりはブラン・ド・ブランのほうが合うことでしょう。
気になる神戸牛ヒレの肉質
適度にサシが入って表面に光沢があります。キメは非常に細かいと言えます。
このサイズの牛だと厚みがあり、すぐには食べきれないので小さくして焼くのがオススメです。
一枚まとめて焼くと、慌ただしく肉だけ食べることになってしまいます。
もちろん焼いてから時間が経つと不味くなります。写真バエはしませんが、一口ずつ焼く程度でも良いのです!
肉の表面を一周焼く
厚手の鉄板の上で、煙が立ったら牛脂をのせて野菜などを焼きます。
そして最後に油が馴染んだら中火で牛を焼きます。表面を15~30秒ほど焼きますが、そのときに動かしてはいけません。手際よく1周を肉汁を閉じ込めます。
フレンチの職人から聞いた方法では、肉をまな板に戻し休ませて2~3回繰り返すのですが、これほど上等な肉の場合は1回だけで十分です。
牛脂がたくさんある場合は、たっぷり牛脂をつかい、スプーンで牛の上から何度も熱した油をかけると良いですね。
何度も繰り返した場合はミディアムやミディアム・レアになり、肉から油が出すぎてしまい、かえってくどくなります。
信じられないでしょうが、この程度が一番美味しく食べられます。
硬い肉の場合はウェルダンの方が美味しかったりしますが、神戸牛のヒレ肉はレアで頂きましょう!
塩は「能登 わじまの海塩」が一番ウマいですよ!!
飽きて来たら、黒胡椒もしくは大根おろし+醤油なんてのも良いですね。
最高級の神戸牛ヒレ肉を食べた感想
”アンキモ”や”ホタルイカ”など様々な前菜と、野菜も食べたので150gで十分大満足でした。気持ち、多いくらいです。
私「いやぁ〜〜!食べたね!良く焼けたよ」
彼女「まあまあウマかったね」
彼女「熊本のあか牛の方がうまいよ!今度食おう」
とほほ、美食の道は続く……