誰も語ることのないニッチな撮影テクニック。
今回は不動産・マンション・アパートの室内写真を上手に撮るテクニックを紹介します!
まずは良くある写真の例。
なぜか少し傾いていて、ビジネスバッグを持ちながら片手で撮りました、ということが伝わってきます。
賃貸でも販売でも顧客のファーストインプレッション(第一印象)は実物の写真です。「いいな!」と思わせることが大切なのです。写真で良い印象を掴んで、実際の物件に多少難が有ってもアポイントメントを取ればトークでなんとかできます。
しかしネットの写真で「微妙」と思えば、あとは「戻るボタン」か「閉じる」を押すまでです。
・水平にすること
・部屋を広く見せること
これが最初にするべきことです。
基本的には物件を広く見せたいはずです。よほどの事情が無い限り、部屋のギリギリまで寄って広角レンズのカメラで全体を写します。特に見せたい部分は近寄って撮影します。
先ほどの写真と比べてみて下さい。
「あれ?ちょっと広い?」となりますよね。
そこで、もう一点重要なのが賃貸サイトなどで絶望的なほど”写真が暗い”ことが多いのです。これは日中に撮ると自然光で外が明るいので、自動で窓に露光が合うためです。カメラの設定でオーバー気味にします。
「きゃあ!素敵!」「清潔な部屋!」という印象を持たれるはずです。
特に新築やリノベーションして綺麗になっている物件は、どんどん明るくして撮影しましょう。
同じ原理で、脱衣場などもライトを付けると暗く写りがちです。
これだと写真の隅に怨霊が映っていそうなほど怖いですね。
綺麗にして明るく、支柱に対してまっすぐに撮影します。
「わぁ〜きれい!」
実際には少し横長に写真を変形させていますが、印刷すると意外に自然になり広く見えます。
お風呂もこんな風になりがちです。
入って広角レンズ+ストロボでフラッシュを焚きます。
浴槽などはフレームから間切っても良いです。
すると目の錯覚で広く感じます。
不動産の写真は一にも二にも清潔感が大切です。たとえボロい物件でも写真が綺麗だと気になるものです。新築でチラシなどを作るなら、フォトショップで表面を滑らかにして3D風にしても良いくらいです。
では、こちらの写真はどうでしょう。
結構キレイに見えますね?
上の収納やレンジフードを見せていて、悪くは無いでしょう。
主婦や料理上手を騙すには、次のような構図にしてみます。
二口コンロと狭いキッチンのはずが、3LDKのアイランドキッチンかのように広く見えます。レンズの特性と画像を少し加工すれば広く見えるのです。
顧客にもしも指摘されても、「同じ角度からみたら、こんな感じに見えますよ?」と説明すればいいのです。(適当)
とにかく、少々間延びさせる絶妙な編集が大切なのです!
建築写真と事なり完全な水平を出す必要はないので、こればかりは対象になる顧客のニーズや雰囲気で考えるしかありません。
というわけで、「不動産マンション・アパートの室内写真を上手に撮る方法」でした!
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