久々のダージリンティーのレビュー。
2017年にダージリンのストライキがあり、多くの茶園が生産をストップして流通に大変な影響が出ました。そのため昨年はセカンドフラッシュを全く飲んでいないので、丸2年ぶりにセカンドフラッシュを購入しました。
とにかく味の傾向が知りたかったので、2018年の初めはリーフルのキャッスルトンのマスカテルを選びました。
CASTLETON Muscatel DJ-146 FTGFOP1
ダージリン南部の標高約1,065m~1,600mに位置する小さな農園です。たびたび最高値で取り引きされることで有名な格式高い農園のひとつです。
カカオにも似た厚みのあるボディー、果実が熟したような飲み応えは、甘み、渋み、旨みの三拍子がそろって、揺るぎないセカンドフラッシュ王者の風格さえ感じさせてくれます。透明感あふれるオレンジ色の水色と、艶やかな茶褐色の茶葉の外観も、このお茶の魅力をさらに引き立たせています。マスカテルフレーバーの代表ともいえる威風堂々とした紅茶です。(公式HPより引用)
グレード FTGFOP1 摘み取り時期 2018年6月
さて、今年のキャッルストンですが適度にシルバーチップが混ざって、乾燥茶葉は短く揉捻されています。開封して香りを嗅ぐと、2010年以前のダージリンと比べると甘い匂いがなく、あっさりとしたグリニッシュなにおいです。
不安になりつつも98度ほどのお湯を注ぎ待つこと5分。
それでも”マスカテル”と言われるほどの香りは出てきません。熱いまま一口すすると6月摘みとは思えないほど緑っぽい香りと味わいがします。
ファーストフラッシュのエグミと渋みをセカンドで足して割ったような感じです。
「これは失敗したなぁ」
と思って10分ほどして飲み直すと、あれよ驚いたことに美味しくなっているではないですか。温度が下がると急に甘みが出てきて、マスカテルの香りも少し立ち上がってきます。60~70度程度ではきっちり甘みとコクが出てきて、淹れたてのエグミが消えています。
そのままたっぷりと飲み、余った分に氷を足してアイスティーにして飲んでも、なかなかの美味しさ。
今季のキャッスルトンは、乾燥茶葉や淹れたてで美味しい!素晴らしい!とは言えませんが、少し時間が立てばしっかりと香りが出てきます。
まだ温度を下げて抽出していないのでわかりませんが、80~90度で5分入れてみると特徴や印象が変わると思います。
というわけで、今季のダージリンの第一弾の感想でした!