「また鰻かぁ〜〜」と思った大人本読者様、申し訳ありません。やはり大人になるには鰻を食べるしか無いのです。持論ではありますが鰻は日本橋や神田・末広町のあたりでは濃厚で塩が聞いたタレが一般的ですが、渋谷や麻布、白金の方面に行くに連れてタレが薄く、塩も醤油もほとんど効いていないタレになります。
今回ランチを食べに行ったのは、うなぎ藤田 白金台店です。
「創業明治25年、浜松の地で鰻(うなぎ)にこだわる四代続く鰻(うなぎ)専門店」とのことで、店舗も浜松、浜松駅、白金台の3店舗のみ。かなり期待できます。
白金台の景色の自然教育園の良い通り沿いに位置します。プラチナ通りと呼ばれているようですが、何のことはない外苑西通りです。恵比寿、目黒からタクシーで来れますし、メトロの白金台駅からであれば徒歩圏内です。
最初に到着したときは、どこにお店があるか分からず辺りを見回したのですが、写真の右上にある3階の建物にお店があります。鰻のイメージとは異なる、モードで今どきな外観です。
横に通路があり、エレベーターに進みます。
エレベーターで3階に行けばお店があります。
このときはちょうど1階が工事で新しいお店が作られていました。
建物はモードですが、店構えは正統派の鰻屋さん。暖簾がありドアも二重になっています。
玄関には立派な盆栽が飾られています。
店内も昔ながらの雰囲気と現代の建築が織り交ぜられた良い雰囲気です。
大きなカウンターが有り、右手がテーブル席になります。
カウンターは広くて、ゆったりと食べれそうです。玄関の前なので人通りが多いのが難点ですが、空いている時間は快適そうです。
テーブル席は、かなり狭めで土日になると沢山人が居てファミリーレストラン状態になるので、できる限り予約して個室を取っておいた方が懸命です。
20分程度でさくっと食べて帰るのであればテーブル席でも良いかもしれません。
主なメニューは以下の通りです。
うな重(川) 3,200円
うな重(花) 3,800円
うな重(山) 4,400円
うな重(特山) 5,900円
うな重(二段) 6,500円
これ以外にもコース料理や一品料理があり、お酒とともに楽しめるようになっています。
タレは甘さ控えめで上品な味わい。備長炭で香ばしく焼き上げ、活かし込みを行った鰻は「開きの技がより重要になる」とのこと。まずはサッと焼いた後でじっくりと蒸す関東風ですが、タレをつけながら焼くプロセスで香ばしく仕上げる浜松流だから、食欲がそそられるのです。
このように紹介されているように、タレの甘さは控えめで塩分も少なめ。
備長炭の香りもあっさりとしていて、稀にこれ見よがしに香りを付ける店もありますが、そんなことはありませんでした。
写真は”山”です。ご飯は小盛り、普通、大盛りから選べるのが嬉しいです。
しかし少々ご飯のタレも少なめで他店で慣れていると、濃さが足りなく感じてしまいかもしれません。
鰻のサイズは普通で、表面が少し固めなのが浜松風です。フワフワ系というよりは硬め系のウナギです。油は余り多くなくあっさりとしています。山椒の香りも控えめです。
お漬物はたくあんが付いている静岡風です。お新香も甘くも塩っぱくもなく、静岡や沼津とも違った味加減です。かなり余談ですが、たくあんが2切れなのには理由があるそうです。
侍が世の中の中心だった江戸時代、沢庵はおかずに欠かせない定番で、当時、侍に沢庵を一切れ、もしくは三切れだけ出すのはタブーだった。それは、一切れは「人斬れ」に通じ、また三切れは「身斬れ(腹を切れ)」に通じると言われていたためである。そこから、沢庵を二切れ出すという習慣が生まれたという。ただしこの理由は江戸を中心とした武家政権が確立された地区の習慣だとする説もある。沢庵漬け
鰻の味は人それぞれ好みがありますが、できる限りシンプルで油が少なめ、薄味が好きな人であればお勧めできます。
筆者はパリパリで濃いタレの、油っぽい天然うなぎが好きなので、日本酒に合わせるのには物足りない気がします。日本橋と違い日曜日に営業してるので、急に日曜日に食べたくなったときにも便利です。ぜひ一度お試しあれ。
うなぎ藤田 白金台店
〒108-0071 東京都港区白金台4-19-21 IGAXビル3F
【 お電話 】 03-6432-5636 【 ファックス 】 03-6432-5637
【 営業時間 】 11:30 ~ 14:00、 17:00 ~ 21:00
【 定休日 】 月曜日