1万円で人生が変わる高音質!
オーディオ関係の記事を執筆するにつれて、紹介する機材がどんどん高額化して、B&W D3などスピーカーだけで100万円以上するようなものまでレビューしています。
しかし初心に帰って考えてみると、少しオーディオに興味がある人にとって「100万円あればアンプとDAC、スピーカーが一式揃いますよ!」(それも入門機)なんてのはひどい話で、できれば低予算、10万円以下、ひいては1万円程度でオーディオの世界に触れてみたいと思うのが自然な訳です。
本格的なオーディオ機器は、パワーアンプ・コントロールアンプ(もしくはプリメイン)・DAコンバーター・CDプレーヤー・スピーカーなど大きな機材を何個もつなげて鳴らさなければなりません。
ところが、今回紹介するようなBOSE Companion 2はアクティブスピーカーといって、両手に乗るくらいの小さなスピーカーの中にアンプが入っていて、あとはiPhoneなりパソコンなり繋ぐだけで音がでます。
10年くらい前までは、安価な機材で色々試すオーディオマニアから「Edifier R1000TCN-DP」が良い!など中華スピーカーなど盛り上がりを見せましたが、安定して使い勝手や品質の良さを考えるとBOSEは初心者に本当にお勧めできます。
わずか1万2千円で新品が購入できます!
直営店や公式サイトでも同じように入手できます。
BOSE Companion 2の良さは軽量でありながら、音に迫力があることにつきます。
J-POPやR&Bなどを再生するとボンボン!っと出てくる低音域のサウンドに驚かされます。しかし、クラシックやジャズ、オペラを再生すると低音が上品に出てきて、バランスが取れています。
つまりポップス系の低音がしっかり出したい曲は強調されて、そこまで出ないクラシックなどでは上品に鳴ります。
例えばイツァーク・パールマン演奏、ヴァイオリン・ソナタ 第9番 イ長調 作品47 《クロイツェル》を再生してみると、ピアノの音が粒になり踊るように鳴る一方、パールマンの繊細なバイオリンのダイナミクスが上手く表現されています。
ピアニッシモの部分も弦の音が痩せないのは1万円のスピーカーでは見事!としか言いようがありません。
映画も迫力のサウンドで見れる!
音楽再生のためだけのスピーカーではなく、パソコンで映画を見るときにも大活躍します。
今どきプライム・ビデオで自由に映画を見れますが、パソコンのスピーカーだと貧相な音で全然迫力も無く、セリフも聞き取りにくいです。
しかし、Companion 2は低音域のパワーも十分にあるスピーカーなので、アクション映画を再生しても迫力満点です。例えばミッション:インポッシブル/ ローグネイションの中盤に出てくるBMW M4とバイクとのカーチェイスシーン。
実際にM4を試乗したことがありますが、そっくりの音が目の前に飛び出てくる感じです。もし近所迷惑にならないようであれば、ボリュームを上げて楽しんで欲しいです。
良いスピーカーと悪いスピーカーの見分け方の一つに、音割れの有無があります。
音量を上げて、高温域が割れたり、キーキーなったり、低音が割れるスピーカーは余り良くありません。
どこまで音量を上げても自然に鳴るのが良いスピーカーです。例えば100万円以上する大型のフロアスピーカーは、祭りにあるような太鼓の演奏を大音量で鳴らすと、目の前で実際に演奏していると錯覚するほどに再現性が高いです。
ですので、クラシックやピアノ演奏も目の前で弾いているように錯覚します。
その一番手軽な体験ができるのでアクティブスピーカーはオーディオの入門の一歩としてもお勧めできます!ヨドバシカメラなどの家電量販店でも並んでいて、1万円〜2万円の価格帯は色々な機種が出ているので、今回紹介したCompanion 2も含め、自分の好きな曲で試して、お気に入りを手に入れて下さいね!