今すぐ潔癖症になる方法 入門編

一人暮らしの教科書

「ほらぁ〜私って潔癖症なトコロあるじゃん?」
なんて自称潔癖症に遭遇したことはありませんか。
誰でも設定の込んだ潔癖症になれる方法をお教えします!

ペットボトルに口をつけない

コレは基本中の基本です。ペットボトルに直接口を付けると細菌の繁殖によって不衛生になります。
糖分が高いカフェオレやジュースなどを25~35℃程度の室温で放置すると24時間で10万個以上に増殖することもあります。細菌の中にはレンサ球菌など常在菌でありながら異常繁殖したものを摂取すると食中毒や感染症の原因ともなります。累乗で繁殖していくので、口を付けた場合は2~3時間以内で飲み切るか、冷蔵庫で保管すると良いですね。

スーパーで買った魚介類を氷を抱かせて帰る

浅漬けきゅうりで塩分が好きな腸炎ビブリオ食中毒事件が起こったことがあります。温度35度の食塩水で、最初は10個未満の菌が、5時間後には870個、8時間後には1200万個にも増加します。(cfu/ml)
もし衛生について素人でも食品衛生講習会に出ると1万円で公衆衛生の基本について教えてもらうことができます。
魚介以外でも豚肉を特に気をつけることと、牛肉でも挽肉を常温で絶対に放置しないなどは基本です。塩漬けや燻煙などは昔から使われていた食材の保管方法ですが、細菌の繁殖を抑える効果があったりします。素材のまま運ぶ場合は氷を抱かせるのが良いですね。

公衆トイレのハンドドライヤーを使わない

公衆トイレに設置してある、温風が出る機械がありますが、病原菌の住処になりジェット温風により飛沫する可能性があります。一部、アメリカの報道では大腸菌がペーパータオルと比べると1300倍も検出されたと話題になりました。
新品のペーパータオルを使い、しっかりと手の水分を拭ってからアルコール消毒するのが適切と言えます。

毎食後に適切に歯磨きする

「口腔細菌学」という学問があるほど口内には沢山の細菌がコロニーを作っています。良い菌が優勢になったり、悪い菌が優勢になったり、食べかすがう蝕の原因となったり、そのまま嚥下して疾病のリスクにもつながります。賛否両論がありますが、フッ素配合の歯磨き粉などで殺菌して食べかすを除去すれば翌朝のネバネバ(細菌)を抑えられます。今どきはロイテリ菌などの口腔内のバクテリアセラピー(菌活)を調整できるサプリメントまであるそうです。ブラッシング+歯間ブラシ+フロスケアで口内を清潔に保つのは潔癖症の基本です。

アルコール消毒だけでない消毒

「私ってアルコール持ち歩いて、ドアとかスプレーしちゃうの〜」
なんて女子が極稀に居ますが、無水エタノールでは浸透圧の影響で殺菌力が落ちます。99%エタノールではなく、「消毒用エタノール 76.9〜81.4vol%」もしくはイソプロピルアルコールを用いりましょう。イソプロピルアルコールは脱脂性が強く殺菌力はありますが、手が荒れやすいので保護が必要です。

ここで注意すべきが、アルコール消毒はグラム陰性菌や親油性ウイルスには効果がありますが、親水性ウイルスや芽胞には効果が低いです。ノロウイルスなどにもほとんど効果がありません。ノロウイルスに対しては,次亜塩素酸ナトリウムによる消毒が有効です。家族がノロウイルスで嘔吐した場合、家庭用の漂白剤(塩素系漂白剤 濃度約5%)を10ml当たり水0.5Lで希釈したスプレーします。

漂白されたり手指があれたりしやすいので、より安全性の高い、微酸性電解水(次亜塩素酸水)も有効です。500ppmなど高濃度のものをそのまま使います。ノロウイルスはインフルエンザよりも感染力が強く、わずか十数個のウイルスでも感染してしまうことがあり非常に危険です。本当の潔癖症であれば、IPA、次亜塩素酸水を持ち歩くと良いですね。手に入り安く安全性が高い消毒液ですが、芽胞(菌が芽になって活動せず眠っている状態)のものには効果が無いこともあり、完璧とは言えません。

靴は紫外線殺菌装置で殺菌する

帰宅して気になるのは靴のムレ…。夏も汗をかきますが冬は特に最悪です。
ブーツなどは汗などで臭い不衛生です。そこで、帰ってきたら始めにUV!紫外線殺菌装置で殺菌します。薬剤を掛ける必要なくとても簡単。箱型の場合は、靴を入れるだけ。空間型の場合は浮遊菌や落下菌を簡単に照射できます。トイレに置いても良いですね。

部屋をオゾン発生装置で殺菌する

リラックスできるように家にはオゾン発生装置を導入しましょう。病院にも採用されているオゾン発生装置はホルマリンのような残留性がなく安全性が高いです。
細菌だけでなく、ウイルスにも効果があります。また消臭効果がとても高く、嫌なニオイやカビ臭、籠もったニオイを解消します。

それでも気になる菌にはオートクレーブ(高圧蒸気滅菌器)

小型であれば20万円〜購入できます。水蒸気式のオーブンレンジのような機械で、2気圧の飽和水蒸気によって温度を121℃に上昇させ20分間処理することで滅菌します。100度の煮沸でも死なない芽胞などにも効果的で、日常使いの食器やカトラリー、調理器具を殺菌するのに便利です。木製のまな板にも利用できます。

潔癖症になるにはイメージに左右されてはいけない

さすがに他人が握ったおにぎりや、寿司を食べてから抗生物質を飲む人は居ないでしょうが、イメージ上の”菌”に左右されすぎている人が増えています。今朝作った塩にぎりよりも昨日のペットボトルの方が危険なこともあり、潔癖症になるには目に見えない菌について優先順位付けをして対処していく他ならないのです。

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