バイク選びは車よりも指向性が強いので、聞く人の好みによって全く違う意見が出てきます。
しかし単純にカッコいいかっこ悪い、便利不便でなく、目的によってバイク選びが異なります。
そこでジャンルごとのバイクの特徴と、その選び方を書いてみます。
快適な旅行、二人乗りで移動したいビッグスクーター
ヘルメット2個分以上の収納力を備える機種もあり、出かけ先でたっぷり買い物ができる。
着替えや旅行バッグを入れれば2泊3日の温泉旅行なども快適に行ける。
この点はマニュアルのバイクには絶対に真似できません。もしもマニュアルの大型バイクで旅行するには、リアシートにロープで大量の荷物をくくりつけたり、パニアケースを上下左右に付けることになります。
二人乗りも快適で、後ろのシートも広く安定感・安心感があります。着座のポジションも楽なので、アクティブな女の子であれば後ろに乗せて海や川、山などに遊びに行っても心地よいはずです。
マニュアルバイクの後部座席はメガクルーザーであっても車体が高く乗り込むのが大変です。歳のいった夫婦であればゴールドウィングなども良いですが、10代20代であればビッグスクーターはお勧めです。マジェスティやフォルツァなどのデザインは若者向けて良いのでは。
近所の移動を最も快適にできる125ccスクーター
大排気量のマニュアルバイクこそが至上であると考えていたのですが、いざコンビニに行こうとすると、その重さや仰々しさに疲れてしまいます。400ccのバイクであればいくらか良いのですが、それでも180kg近い車重があり気を抜くと立ちごけしてしまいます。
そこで自転車のように気軽に扱えて、ささっと近場で移動するのに便利なのは確実に125ccスクーターです。
250ccのビッグスクーターも快適ですが、それでも取り回しが少々重たく感じます。
125ccスクーターには詳しくないですが、近場中心のバイク生活ならホンダPCXやアドレスV125なんかが良いと思います。
90年代のネイキッドバイク
バイクの整備や改造さえも遊びの範囲。少し古い走り心地で音や振動など五感で楽しめます。
筆者は90年代のネイキッドバイクが好きで2006年頃に峠に通っていた頃は、何十台ものネイキッドが個性豊かなカスタムで活躍していました。人気なのはCB400SF、ゼファー、ZRX、XJR、カタナなど空冷・水冷4発のマルチエンジンです。私の親の世代ではオイルの臭いが懐かしい2スト全盛期だったそうですが、NSR、CBR、ガンマなどは見かけるものの、どちらかというと上記のネイキッドバイクが多かったです。
飛ばして早いかというとシャーシなどの設計が古いため、現行の新車にはかないません。安全に速く走るには今のバイクの方が良いですが、ヨシムラやモリワキ、KERKERなどのマフラーを自分で交換したり、ブレーキパッド、ホース、キャリパー、クラッチなどあらゆる部分を自分たちで整備・交換するのは本質的なバイク遊びの楽しさの一つであるように思えます。
早朝や深夜、誰も居ない峠の頂上で缶コーヒーを飲むと本当に絵になります。
250cc~400ccスポーツバイク
最近人気のある250~400ccの中型免許で乗れるスポーツバイク。どれも非常に良くできています。
設計が新しいので、エンジンの始動から加速、ブレーキ、コーナリングなど全てが滑らかで心地よいです。
安全にスポーツ走行を楽しめます。筆者は大型バイクを何台も所有して乗りましたが、しばし大型バイク乗りが言う「所詮は中型スポーツバイク(=偽物じゃん)」というのは間違いだと思っています。大型スポーツバイクは大排気量になるほどストイックになり速度域も上昇します。
大型スポーツバイクは富士スピードウェイのコカコーラコーナーで時速180キロで曲がるには素晴らしい性能を持ちますが、いざ近所の峠道を走るのには400ccバイクの方が楽しく走れたりするものです。50馬力前後の丁度よいパワーが日本の道路には合っています。
しかし、いざ中型スポーツバイクに乗ると停車中隣にお兄さん(つまり1000ccクラスの兄弟車)が並ぶと「んん〜〜やっぱり大型バイクは羨ましいなぁ」という気分になるので、それが割り切れるのであれば中型スポーツバイク良いです。
1000ccクラスのスポーツバイク
速すぎて良くわからない領域です。400ccでさえ車の300馬力以上の加速を誇るにも関わらず1000cc以上のスポーツバイクは異常なほどに速いですし、滑らかすぎて速度を出している感覚もありません。
中型バイクの感覚で加速させると一瞬で時速150キロ程度まで出てしまいます。これに慣れてしまうと、車の加速がGT-RだろうとBMW M6だろうと「大したことない」加速に思えてしまいます。自制心の強いひとでないとお勧めできません。スピード狂が乗ってしまうと高速道路ですいっと時速250キロ以上出してしまい非常に危険です。(たまに見かけます)
しかし狭く凹凸の多い峠では一概に速いとは言えず、1速と2速でギアが合わないことが多く、250ccや400ccに追い抜かれることも。ヤマハのWR250R(オフロードバイク)に軽く抜かれてしまうことも。それが峠の面白さのひとつですが。しかし、速すぎて危ないので広いサーキットなど安全な場所で遊ぶといいですね。
外観はため息が出るほどに美しく、各社どれを選んでもデザインは最高です。極太のタイヤ幅とマフラー、低い重心に倒立フォークとディスクブレーキ&ローター。海岸の駐車場に停めると見栄え抜群です。
真の夏のバイク?!オフロードバイク
新車ではほぼ全滅しかけていますが、真の夏のバイクとも言えるオフロードバイク。
酷道と言われる農道・林道などをツーリングできる本当に楽しいバイクです。
舗装されている綺麗な峠道をスカッと走るというよりは、砂利や落石注意の看板があるような道とは思えない場所を走れる、本当の意味で大人の遊び道具です。砂浜や河川敷など男同士でワイワイ遊ぶは最適ですね。
外部おすすめリンク:【2017年】一年経ってわかったオフロードとオンロード両方を楽しめるバイクとは
アメリカン、ストリート、クラシックバイクなども
他にも様々なバイクがありますが乗ったことが無く詳しく説明できないので割愛します。
特にジャンルが決まっていないのであれば、レッドバロンなどの大規模のバイク店に行くと様々な種類が見れて楽しいと思います。具体的に決まっているなら、カワサキ専門店やハーレーダビッドソンの正規ディーラーなど、ピンポイントに専門店に行くと良いですね。
どのバイクも共通して言えますが、夏のツーリングはめちゃめちゃ日焼けします。安全のために革ジャンやツーリングジャケットを着ると良いですよ。もし半袖シャツで軽快に走りたいのであれば、数時間ごとにたっぷり日焼け止めを塗ると、翌日激痛になることを避けれます。軽装で気持ちよく走りたいのは分かりますが最低限、靴と保護グローブをつけておくと転んだときに後悔しないです。
もし峠を気持ちよく走るのであればバイク用のライディングウェアとバイク用のブーツ、レーシンググローブ。あとはアライかショウエイの新しいヘルメットを忘れずに…!マナーと法律を守って走りましょう。
余談 カワサキのZ900RS発売!
何年もバイクから離れていて最近知ったのですが、カワサキからZ900RSが発売されました!めちゃめちゃ欲しいです!!それも火の玉カラー……。楽しそうだなぁ