”収集家”や”コレクター”と呼ばれる人達が居ますが、誰しも「初めの1個」があったはずです。筆者はティーカップを中心に収集をしていますが、意外にも楽しくてゲームのような感覚です。
まだ何が好きか分からない人向けに、こんな収集があるよ!といったように、お勧めの収集品の種類を紹介したいと思います。筆者はしがないティーカップマニアなので、他のコレクションには余り詳しくないので、さわりの部分だけを掲載してゆきます。
必要な単価や予算、入手の難しさなどを考慮して難易度を★1から★10に分けてみます。
ティーカップ&ソーサー
先ずは得意な部分から、紅茶やコーヒーに使うカップ&ソーサー収集。
手頃な価格とサイズ、収集のし易さから非常にお勧めできます。
特にイギリスのカップが多く、ドイツやハンガリー、イタリア、日本など各国のカップがあります。カップ&ソーサーマニアにも幅広いマニアが居て、「日本のノリタケしか収集しない」「北欧しか集めない」など特化している人も多いです。
難易度★★(易しい)
1個 3,000~50,000円(中心価格)
クリスタルガラス
こちらもカップ&ソーサーと似て居ますが、各国の美しいグラスを集める趣味です。アンティーク品は1800年から1900年代の物が多く、手頃なものだと2,3千円から集められます。ワインなどの洋酒から趣味で派生する人も多く、とても実用的な趣味と言えます。数千円までは実用的なのですが、美しさを求めるあまり5~10万円のグラスにも手を出し始めると沼地の底まで沈んでいきます。
難易度★★(易しい)
1個 3,000~100,000円(中心価格)
記念切手
こちらも日本で人気のコレクションです。現行品であれば、カップやガラスよりも非常に買い求めやすいものです。620円から3,000円もあれば買えます。ただしマニアックに昔の記念切手を収集しようとするとヤフーオクションなどで数千円から数万円まであります。昭和の切手などを集める人も多いです。上級者ですと日本だけでなく、海外の切手を集めるようで、中国の切手などはどういった事情か分かりませんが10万円~100万円を越えるような物まであります。女性ですとチェコなど北欧の切手を集めたり、イギリスの薔薇や英国王室をモチーフにしたものを集めることもあるようです。
難易度★(易しい)〜★★★(普通)
1個 600~50,000円(中心価格)最大100万円?
アンティークコイン(金貨など)
上記の画像は田中貴金属の投資用ですが、アンティークコインも、まあまあポピュラーといえる趣味です。偉人をモチーフとしたものが多く、流通量によって価格が大きく変動します。皆さんも小さい頃にギザギザの10円玉を集めたことはないですか?
難易度★★★★(少し難しい)
1個 10,000~500,000円
マッチ箱
チェコでは人気のあるコレクションですが日本では余り見かけません。そもそも世界的にマッチを使う人が減ってしまい、1年間で1回も見ないという事もありますね…。仏壇でロウソクに火をつける時くらいです。しかし、ヨーロッパでのマッチ箱は可愛いイラストが描いてあるものが多く、手頃な価格で収集するのに良かったようです。価格も数百円〜なのですが、残念ながら日本での入手は難しいと言えます。
難易度★★★★(少し難しい)
1個200円〜
ウイスキー
集めて飲むこともできるので実用的な趣味と言えます。価格も様々で、数千円から100万円オーバーまで。個人的な意見では、美味しくて価値のあるモルトは3万円~20万円あれば良いものが買えます。希少なオールドボトルは、もっと価格が上がります。残念なことにウイスキーの人気が世界的に上昇してしまい、10年前の2倍から10倍近く取得価格が上がってしまいました。
難易度★★★★★(やや難しい)
1本 3,000円〜1,000,000円(中心価格20,000~300,000円)
オーディオ
アンティークから現行品まで国内でも最も人気の高い趣味の一つです。
スピーカーであればJBLやB&W、KEFなど、アンプはアキュフェーズ、ラックスマンなどが有名です。マークレビンソンなどは200万円以上するモデルもあります。しかし初心者向けも豊富で、プリメインアンプとスピーカーなど一式買っても10万円程度から初める事も可能です。アンティークですと、山水やコーラル、ナショナルなど修理しながら実際に鳴らす人も多いです。中にはスピーカーや真空管アンプを自作する趣味の人もいます。コレクションとは違いますが、1台買うと何個も追加したくなるアイテムです。
難易度★★★★★★(やや難しい)
1セット 100,000円〜
クラシックバイク
現行品のバイクは何台も集める事は少ないですが、クラシックバイクが好きな人は複数台を所有していることも多いのです。例えばカワサキの750RSやホンダのCBX400F、GS400など当時の価格の5倍近いものまで。海外のハーレーダビッドソンやトライアンフ(英国)、ドゥカティ(イタリア)のバイクも人気が高いです。
大きな車庫に10台位集めてみたいものですね。
難易度★★★★★★★(難しい)
1個2,000,000円~
香水瓶
恐ろしくニッチで、入手が難しいのがアンティーク香水瓶収集です。バイクやオーディオは10台もあれば収集した感じが出ますが、小さい香水瓶であれば100個位は欲しいものです。ところが流通量が非常に少なく、ヤフーオクションにも殆ど出ていません。現行品でも5万円~10万円はする貴族の遊びです。クリスティーズやサザビーズなどのオークション・ハウスでは出ているそうなのですが、それが本物なのか、何を買えば良いのか、初心者には鬼門です。美術館で見る分には楽しいですよ!参考までに紹介してみました。
難易度★★★★★★★★★(非常に難しい)
1個 50,000円~∞
クラシックカー
この世で最も愛の必要なコレクションです。まずは保管できる大きな倉庫に、故障を許せる寛大な心、と理解をしてくれる奥さん、莫大な維持費を用意しなければなりません。クラシックカーを複数台持つという事は、病気のある老犬を引き取るよりも大変な事です。ガレージで優しくさすって上げて大丈夫かい?と声をかけてあげて、週に1度はエンジンを付けてあげて(付くとは言ってない)、外を散歩(ドライブ)させてあげるけれど、すぐに調子が悪くなるので整備工場までのドライブとなります。ビトゥルボ時代のマセラティでさえ手が掛かるのに、それより前の旧車がどれほど難しいか。
日本車であれば、ある程度古くても輸入車よりは維持が易しいと言えます。60歳位のオジさんと話すと、「俺も昔は直6のセドリックの乗っててなぁ」と1960年代からあるどのセドリックを指すかは不明ですが、日本車のクラシックカーも集めるのは楽しそうです。
難易度★★★★★★★★★★(非常に難しい)
1台 2,000,000円~∞
というわけで、コレクションにお勧めの趣味を何個か紹介してみました。
これ以外にもCDやレコード、時計収集やミニカー収集、鉄道模型、アンティーク・ドール、カードゲーム、トイガン、ワインなど様々な種類がありますが、詳しくないため紹介を省きました。気になるものがあれば、初めは1つから集めてみてくださいね!