Kiton Mod. LASA 1091/1500
Mod. LASA このタグのついたキートンを見たことのある方は、どの位いらっしゃるでしょうか。恐らく写真ではあっても、実物を見たり手にしたりしたことのある方は非常に限られているはずです。
それもそのはず、このMod. LASAはキートンの名実共に最高峰ラインであり、限定のモデル。年間に約500着〜1500着しか製作されない幻のモデルです。
最初の一針から最後の一針までを一人の職人がこなし、その製作時間は40時間にも及びます。
まるでナポリの老舗サルトリア(それも随分オールドスタイルな)のようなスタイルを貫くこの限定ラインは、ナポリのブランドであるキートンの非効率にして譲ることのできない「誇り」なのです。
実際に仕立てを見てみれば、どの部分もまるでナポリの洒落者たちの言う「ビスポーク」のように手の込んだ作りとなっており、一見してそれが通常のキートンを遥かに凌駕することがわかります。
最も特徴的なのは、裾まで切った前身頃のダーツでしょう。
ナポリ仕立て特有のディテールで、より立体的なシルエットを作るために用いられるこの技術ですが、キートンでは非常に稀です。
Mod. LASA 1091/1500
(1500着中の1091着目)
このタグが、限定モデルの証拠です。もちろん生地も極上のSUPER 180’s(14micron)を使用した、文字通り幻の一品です。
スーツが続きましたので、最後はカジュアルなジャケットも。
Kiton カシミア 格子柄 ジャケット
極上の柔らかさを添えるカシミア、美しい光沢を放つシルク、そして表情豊かな生地感を生み出すリネン。この三つの素材を組み合わせて生まれる生地は、まるで多彩な作品のようです。
それがキートンのエクスクルーシブ生地となれば、もはや芸術品と言っても過言ではない美しさになるでしょう。
ちょうど、このジャケットのように。
美しいチェック柄をあしらったこちらのジャケットは、いかにもキートンらしい極上のカシミアシルクリネンの一着。
同じカシミアシルクリネンでも、最高級の素材のみを使った生地は、その風合いからして異なります。柔らかくもハリがあり、美しい光沢を放つこのジャケットは、着込むごとに表情を変えていきながら、長い年月を共に過ごしてくれるはずです。
丁寧な手縫いが生み出す立体的なシルエット、まるでショールのように軽やかで柔らかい着心地。ふんわりとしたマニカ・カミーチャ。
そしてキートン別注の最高級を極めた生地。キートンが長年に渡って培ってきた技術「ナポリ仕立てとラグジュアリーの融合」をこれほどまでに贅沢に体験できるジャケットは、他にないでしょう。