突然ですが私は結構、音楽が好きなんです。
テレビを家に置いていない関係もあって、部屋では四六時中とって良いほど音楽が掛かっていますし、車の中でもやっぱり音楽を聴きます。
音楽に対する情熱は、かなりあると自負しています。
しかしながら!
かなり大きな問題がある。それは、忙しくて新しい音楽を見つけられないこと。
結果として、同じようなプレイリストばかり聴いていて、自分でもこれはまずい、と思ったのです。
そういうことで今更ながらApple Musicを使ってみました。
Apple Music アップルミュージックとは?
Apple Music(アップルミュージック)は、今さら解説の必要もないかと思われますが、iPhoneやMacを開発していることで有名なAppleが、iPhoneやMacに標準で入っているAppleの音楽アプリiTunesと一体になった形で提供している音楽配信サービスです。
iTunesというアプリは、自分が買ったCDやレンタルしたCDを取り込んで、それをMacやiPhone上で再生するというものです。
またiTunesにはストアがついており、CDを買わなくても音源をiTunesに最適な形式で直接ダウンロード購入することができます。
それに今回追加されたサービスが、この音楽配信サービスであるApple Music アップルミュージック。
つまり有料で会員登録をすることによって、Apple Music アップルミュージックに登録されている音楽を無制限に聴くことができるというサービスです。
またライブラリやプレイリストに気に入った曲を追加して、まるで自分が持っている音楽かのように楽しむこともできます。
Apple Music アップルミュージックでは、「オフラインで再生する」とメニューで選ぶことによって、オフラインでも再生可能にすることができます。
Apple Music アップルミュージックの素晴らしい点
アップルミュージックの良い点は、何よりも新しい音楽が非常にコストパフォーマンス良く聴けるということでしょう。
月の会費は1500円程度。この金額で多くの音楽が聴き放題になり、制限や追加で課金も無いとなれば、これほど良いことはありません。
またアップルミュージックには様々な「開拓ツール」があります。
新着のアルバムや一押しのアーティストはもちろん表示されますが、それ以外にもアップルエディターが製作しているプレイリスト集、リラクゼーション・勉強・運動などシチュエーションに合わせたプレイリスト集、キュレーター(音楽関係の有名雑誌など)によるプレイリスト集などを聴くことができます。
もともと音楽というのは、お気に入りのアーティストを見つけて、地道に関連するアーティストを探したりと、結構新しい音楽に出会うのが難しいものです。
新しいジャンルを聴いてみたい!なんて思っても、一体どうやってそれを開拓していけば良いかが分からないものなのですね。
一組のアーティストを時間軸で「縦」に追っていくことは簡単でも、いろんなアーティストの曲を「横」でつなげてくれるサービスというのは、今まで殆どなかったのですから。
しかしApple Music アップルミュージックはまさに、この横をつなげてくれる。
For You という機能では、自分がハートを付けた音楽から割り出された関連するジャンルや雰囲気のアーティストをまとめて表示してくれますし、先ほど書いたプレイリスト集では「休日をゆったり過ごす音楽」なんていう抽象的なテーマで様々なアーティストの音楽を一挙に聴けるのです。
これは、新しい音楽に出会いたかった自分にとっては大変助かることでした。
YouTubeはコマーシャル、CMばかりで使い物にならず、音質も一定でないため聴いていて気が散る。Sound Cloudは音質もシームレスな再生機能も良いが、メジャーなアーティストはあまり参加していない。
そこに現れたApple Music アップルミュージック。ネットラジオ感覚で流し続けることができるうえに、よりそのときの気分やお気に入りのアーティストに近い音楽を選べる。
救世主のように感じている人も少なくないでしょう。
Apple Music アップルミュージックの今ひとつな点
さて、そんなアップルミュージックですが、やはり使いだしてみると今ひとつな部分も感じられるようになってきました。ここではそれについても包み隠さず書いておきましょう。
そもそも気になるのは、iTunesと完全に一体にされてしまっていることです。
もちろんiTunesに基づいたサービスですから仕方ないのも分かりますが、Apple Music アップルミュージックを使いたくない人だっているでしょうに、こうして完全に一体にしてしまうのは、使わない人にとってはストレスだと思います。
私も最初はApple Music アップルミュージックを使うつもりはありませんでしたので、従来の使い方をしようとするとiTunesを邪魔するようなこのシステムには多少困惑しました。
もちろん使わない、ということでApple Music アップルミュージックを隠すこともできますが、なんとなくそこにいる感じが気になる人も多いでしょう。
自分が持っている音楽とストリーミングを自由にミックスしてプレイリストを作れる、というのはメリットですが、別のアプリになっていてもそれはそれで良かったのかな?とも思います。
次に気になるのは、再生までの数秒感。
まったく暑い夏の日に一文無しでバーに入ったとき、コップ8割のビールをくれて喜ぶべきところを「あとの2割はどうした」と文句を言うようなものですね。
ですがどうしても、iTunesの形になっていると、ストリーミング再生の始まるまでの数秒感がもったりとして感じられるのです。
ネット環境にもよるかもしれませんが、ちょっと気になる点です。
もう一つ気になるのが、意外と好みの音楽にたどり着けないこと。
例えばジャンルから探す、ということでジャンル別のプレイリストで自分が好きなエレクトロを色々と聴いてみても、今ひとつピンとこない。あるいはポストロックを聴いてみようにも、求めているよりもずいぶんダーク過ぎて聴いていられない、など……。
やはり音楽には好きな傾向、偏りがあります。なので、プレイリストは一曲よくても一曲は?という状態であることも少なくありません。
またプレイリスト自体の質にもかなりばらつきがあるように感じます。
聴いているうちに好きになる曲も多いので、聴き続けることが大事なのかもしれませんが、物件を探すように、もっと色々な条件を指定してプレイリストを絞り込めるようになったらより嬉しいですね。
「明るめ」「オルタナティブロック」「海外アーティスト」「1990年以降」「男性ボーカル」など色々と条件を絞り込む感じだったら、もっと精度が上がるのかな、なんて妄想しています。
Apple Music アップルミュージックを契約する価値はある?
それでは最後に、アップルミュージックを契約する価値があるかどうか?という点。
そもそもアップルミュージックには3ヶ月のお試し期間が設けられていますので、実際に登録してみて良いなと思ったら使えばいいことなのですが……。
個人的な意見では契約しても良いのでは?と思います。
特に音楽が好きでCDをレンタルしに行ったりしている人であれば、よほど月額以上の音楽が聴けますし、さらに新しい音楽との無限とも言える出会いには価値があると思います。
あまり音楽をアクティブに探しているわけではない人でも、適当に「カフェ」「休日」などのプレイリストを掛けて過ごせば、何も音楽がないよりよっぽど充実するのではないでしょうか。
もちろん気に入った音楽があればプレイリストを作っても良いですから、便利ですね。