お金持ちは本当に無駄遣いをしないのか?

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お金持ちは無駄遣いをしない?

誰が言い出したことなのか、すでに定番となりつつあるこの一言。

「お金持ちは無駄遣いをしない」

確かにお金のある人は無駄遣いをせず、お金を堅実に使ったり貯めたりしているからこそ、お金があるのだ!という主張も正しいかのように見えます。

しかし全てのお金持ちが無駄遣いをしないかと言えばそうではありませんし、むしろ彼らにとってお金の使う使わないは「無駄か、無駄じゃないか」とは別の基準によって決められている場合が多いのです。

今回はそれについて書いていきましょう。

「無駄、無駄じゃない」という基準では生きていない

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そもそもお金持ちという言葉で表すことができるほど、お金を持っている人たちの種類は少なくありません。持って生まれた人もいれば、一攫千金で得た人も、人と同じだけ働いて人よりも多くのお金を得ている人もいます。

それに人の性格も入ってきますから、中々共通した特徴を探すのは難しいことでしょう。

そして今回のテーマである「お金持ちは無駄遣いをしない」も、またしかりです。お金持ちは無駄が嫌いかと言われれば確かに嫌いですが、必ずしも「無駄だからお金は出さない」という基準で生きてはいません。

例えばオフシーズンの平日の空席ばかりの新幹線で、わざわざグリーン車に乗るのは我々からしたら無駄でしょう。

私も普通車の切符を買って新幹線に乗り、混んでいて空気が淀んでいるときや、子供などが騒がしいと感じたときにはグリーン車に変更しますが、空いているときは普通車に乗ります。

しかしわざわざグリーン車をとるのは、彼らが「無駄、無駄じゃない」という観点ではなく「気に入る、気に入らない」という点でお金を使っているからでしょう。

グリーン車は多くの場合、上品で静かな人だけが利用しています。それに対して普通車は、いくら空いていても騒がしい大学生グループが一組いればうるさくなりますし、夜には酔っぱらった人たちでうるさく、嫌なニオイになっていることも多いですよね。

お金持ちからすると、そういった状態に自分が同席するのは非常に気に入りませんし、新幹線の中で周りのことを考えずに騒ぐような人々と同じ空気を吸いたくないのです。

このように彼らは「気にいる、気に入らない」でお金を使っている場合が多々あります。そこで「お金持ちの時間単価は高いから、新幹線の移動時間を有意義にすれば、グリーン車の追加費用は無駄にならない」といった話をするのはナンセンスです。

そんなことはわざわざ考えておらず、彼らはただ低俗な人と一緒にいたくないだけなのですから。

電車や地下鉄に乗ればすぐに行けるような場所に車を使って行こうとするのはどうしてでしょうか?

これも無駄、無駄ではないの基準で判断しておらず、ただ電車や地下鉄の空気が嫌いで、自分の快適な車で移動したいというだけです。

お金持ちは「納得できないもの」にお金を払わない

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簡単に言うと、お金持ちは共通して「無駄遣い」をしないというわけではありません。自分が気に入れば5リッターの車に乗って自動車税を8万8000円払いますし、サービスが良かったと思えば楽天で10万円で買えるものを正規店で25万円で買います。

では、彼らは何にでもお金を出すかとか言えばそうではない。

彼らは自分が納得できないものにはびた一文出したくない、と思っているのです。

ある日私がガソリンスタンドで、ほとんど1週間に一度のペースで空っぽになる、マセラティの90Lも入るガソリンタンクに給油をお願いしていると、隣には高そうなベンツが止まっていて、そのおじさまオーナーがスタッフに対して怒っていました。

何やら会員カードを使って安く給油してくれと頼んだのに、スタッフがそうせず現金で処理して払ってしまったので、もう安くできないということで、怒っていたようです。

ベンツのガソリンを満タンで入れても、100円程度の差だろうに……。

と思いながら私は見ていました。やっとベンツのオーナーが諦めて(怒ったまま)車を出したときには、すでに私の車の90Lのガソリンも満タンになった頃。バイトに怒ってもしょうがないし、時間もったいないのになあ、と私は思ってしまうのでした。

ですがこれが、お金持ちの「納得できないお金」に対する態度なのです。

5つ星ホテルのエグゼクティブルームに7万円を払うのは、それ相応のおもてないが受けられるし、素晴らしい時間が過ごせるから納得できる。しかし、ひどい対応をされたホテルには1万円だっても出したくない。そういう感じですね。

いかがでしたでしょうか。

今回はお金持ちは本当に無駄遣いをしないか、という点について考えてみました。

こうして考えてみると、彼らの行動パターンが理解できる気がしませんか?

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