こんにちは、段々と暖かくなってきて休日のお昼寝も捗る今日この頃ですがいかがお過ごしでしょうか。今回は、そんなお休みの日の午後に眺めて癒されたい、大人と子どもの掛け合いがほっこりするアニメーション作品をまとめました。
『うさぎドロップ』(2011)
宇仁田ゆみによる同名漫画(全9巻)が原作で、松山ケンイチ主演での実写映画も有名ですね。大人と子どもによるハートフルアニメといえば必ず名前の上がる名作です。
メインとなるキャラクターは30歳独身の「ダイキチ」こと河地大吉、そしてダイキチの祖父鹿賀宋一の隠し子である、6歳の少女りん。宋一が亡くなり、ひとりぼっちになってしまったりんをダイキチが引き取り、ふたりは共に暮らし始めます。それまで子育てなどしたことのないダイキチと、大人びた少女りんのふたり暮らしは、最初はうまく噛み合わなかったりもしますが、段々と「家族」になっていきます。
どちらかと言えば女性や子どもが苦手だったダイキチと、およそ6歳児とは思えないほどしっかりしているりん。例えば、ダイキチより早く起きて朝食の準備をしたり、食事のマナーを注意したり……。
そんなダイキチとりんの姿に、はらはらしたり、ほっこりしたり。見終わったとき、優しい気持ちになれる、そんな作品です。
『ばらかもん』(2014)
ヨシノサツキによる同名漫画が原作であり、舞台は原作者の出身・居住地である長崎県の五島列島。
主人公である書道家の半田清舟(せいしゅう)は、東京生まれ東京育ちの俗に言うシティボーイな23歳。書道の家元の息子であり、若き期待の書道家として名を馳せていたが、ある書道展の入賞作品を酷評されたことから逆上し、第1話冒頭でお偉いさんを殴ってしまいます。大事には至らなかったものの、父親から「しばらく頭を冷やせ」と単身五島列島に送られたところから物語は始まります。
離島での初の田舎暮らしに戸惑う清舟が出会ったのは、島生まれのまるで少年のような元気少女琴石なる。
「この島でひとりに……なれない。」
というコピーの通り、小学1年生という遊び盛りのなるや他の子どもたち、のんびりとしながらも個性的な島の人々に「先生」と慕われ、助けられながらも振り回される日々を送るうち、尖っていた清舟の心は段々と丸くなっていき、書道家としても成長していきます。
毎日の生活に疲れた心を、なるを始めとした子どもたちの無邪気な笑顔と、画面の中の美しい島の景観が癒やしてくれる作品です。『天空の城ラピュタ』のラピュタ城や『時をかける少女』のポスターイラストでお馴染みの美術監督山本二三が手掛ける、公式サイトのキービジュアル・アートワークも必見。
『繰繰れ!コックリさん』(2014)
自称「人形」の少女「市松こひな」とこひなが怪しげな術で呼び出した狐の物の怪「コックリさん」、こひなを溺愛する狗の物の怪「狗神(いぬがみ)」、そしてまるでダメなおやじである化け狸「信楽(しがらき)」の織り成すちょっと電波でドタバタなコメディライフです。
「コックリさん、コックリさん、おいでください……」
という問いかけに応えたコックリさんが、どんな質問にも答えることができたというのは今や昔の話。こひなに呼びだされたコックリさんは、インターネット検索を駆使しようとするもデジタル音痴。しかもこひなに取り憑くはずが、ひとりぼっちの電波な少女こひなを心配し、身の回りの世話まで始める始末……。放っておくと「かぷめん(カップ麺)」ばかりを食べるこひなにあれこれと世話を焼く姿はすっかりオカン。アニメファンの間ではすっかり流行語になった「かぷめん」を求めるこひなの愛らしい姿と、散々振り回されるコックリさんとのやりとりにクスッとして癒やされること間違いなしです。
遠藤ミドリによる同名の原作漫画は、現在コミックスが11巻刊行されており、『月刊ガンガンJOKER』(スクウェア・エニックス)にて連載中。
以上、大人と子どもが出てくるほっこりアニメーション作品でした。
ソファにでもごろごろしながら見れば、日頃の疲れも和らぐような、そんな作品ばかりですので、ぜひ見てみてくださいね。