皆さんが意外と知らない、高級スーツの世界。
「人前に立つようになるからには、ちょっと良いスーツを着ないと……」と思っても、具体的にどんなブランドでどんなスーツを買えば良いか分からない人が殆どだと思います。そういうわけで今回は、社長、取締役、役員になったときにこそ着たい、最高峰のスーツを厳選5つ紹介いたします。
Brioni ブリオーニ
世界中のエクスクリューシヴから高い評価を受けているブリオーニは、世界最高峰の既製服ブランドとも言われ、知名度では間違いなく飛び抜けて一番です。
ブリオーニは各国の首相や要人、セレブがこぞって身につける最高級スーツ。ですが決してスーツの枠を超えるものではなく、控えめなスタイルでありながらも高級感のある生地、そして洗練されたシルエットでそのスーツが最高級であることを密かに示します。
ブリオーニのスーツは一着を作るのに大変な時間を掛け、丹念な手縫いと手縫いと変わらぬクオリティを得ることのできるミシン縫いで作られます。
まるで着ていないかのような軽やかな着心地でありながら、まるで英国サヴィルロウのスーツのように着る人に威厳を与えてくれるブリオーニのジャケットの肩は「マジックショルダー」と呼ばれます。
世界には数多くのラグジュアリーブランドが存在しますが、ブリオーニはそれらのブランドの中に数えられながらも、未だに「職人技」を最優先した、あくまで「サルトリア=仕立て屋」としての矜持を保つブランドなのです。
またブリオーニの展開するシャツは非常に精巧な作りと贅沢なコットン素材に定評があります。ネクタイは最近少しナローになっており、物足りなく感じる人もいるかもしれませんが、やはりブリオーニらしい上質なシルクと手縫いによる締め心地を楽しむことができる逸品です。
ブリオーニの値段
スーツ50万円〜
生地によって異なる。
ブリオーニが買える場所
ブリオーニ 銀座
新宿伊勢丹
阪急メンズ
Kiton キートン
ブリオーニほどは有名ではありませんが、しかし着道楽の世界では常に頂点に居続けるブランド、それがKiton キートンです。
キートンは数々の伝説的な仕立て屋を生み出す個性的な文化都市である南イタリアのナポリに起源を持ち、その土地の伝統的なスタイル=ナポリ仕立てのニュアンスを絶妙に既製服に落とし込んだことにより、世界で最もラグジュアリーでありながらもリラックスした軽快なスーツを仕立てています。
もちろんキートンの仕立てはナポリの神話になってもおかしくないような仕立て屋には適いません。しかし350人以上が集まるファクトリーで作られているのにも関わらず、キートンはまるで1人の職人が手掛けたかのように、全体が非常に高いレベルで仕上げられています。
肩周りの仕上がり、背中のシルエット、ボタンホール、ステッチワークなどどれをとっても均整の取れた、しかしリラックスした非常に気持ちのよい雰囲気となっています。
3つボタン段返りでクラシックなバランス、ドラマチックな立体感を生むやや広めのラペルなどシルエットがまた大変美しいですね。
そしてもう一つ注目すべきは、キートンならではのラグジュアリーな生地です。とろけるように滑らかな光沢感のあるカシミア、神の繊維と呼ばれるヴィキューナ、それらに匹敵する最高級のウール。こういったものをキートンほど多くコレクションしてるブランドは無いでしょう。
キートンの値段
スーツ60万円〜
カシミア、ウール SUPER180’sなどは80万円〜
キートンが買える場所
キートン 六本木
新宿伊勢丹
タイユアタイ(青山、梅田)
ストラスブルゴ
Cesare Attolini チェザレ・アットリーニ
よりマニアックな部類に足を踏み入れていきましょう。
チェザレ・アットリーニは「一件の仕立て屋」に最も近いブランドです。キートンと同じくナポリに起源を持ち、現在でもナポリの一流ブランドとして名を馳せています。
従業員は100名ほど、比較的小さなファクトリーで作られるアットリーニのスーツは、伝説的なナポリ仕立てをもっとも優雅に、土着性に固着しすぎず世界に通用する美しさで表現していると言います。
個人的にもアットリーニのスーツは大好きで、最も多く所持しているのはアットリーニのスーツかもしれません。
少し力強い印象のあるショルダーライン、くびれを表現する絞られたウエスト、やや長めの着丈。どれも男らしさのある大変美しいラインです。
ナポリ仕立ては「柔らかく、軽快なスーツ」というイメージで有名です。ナポリ風といって、芯地を無くし、副資材を無くしただけのペラペラのスーツを売っているブランドも少なくありません。
ナポリ仕立ての本質は少し違います。ナポリは19世紀の新古典主義によって一躍注目を集め、英国から数多くの人々が訪れた都市であるため、その仕立てもまた、源流とするものは英国にある。
英国サヴィルロウのスーツを、その威厳や美しいシルエットを踏襲しながら、より軽やかに柔らかい雰囲気に、着心地よくなるよう独自の技術を培ってきた結果がナポリ仕立てです。
アットリーニのスーツはそんな英国のニュアンスと、ナポリの独創性を感じる、非常に感動的なスーツと言えるでしょう。
アットリーニの値段
スーツ40万円〜
アットリーニの良さを楽しめる生地のものは60万円〜
(生地のグレードによって仕立てのレベルが変わるため)
アットリーニが買える場所
新宿伊勢丹
タイユアタイ(青山、梅田)
ビームスハウス(丸の内ほか)
ザ ソブリンハウス 丸の内
LIVERANO&LIVERANO リヴェラーノ&リヴェラーノ
イタリアを始めとしたヨーロッパ諸国には、非常に高い地位にあり、ファッションに大きな比重を与える人々が少なくありません。
代表的なのは、英国王室のジェントルマン達ですね。世紀の恋で有名なエドワード8世を始めとして、王室の男性は皆サヴィルロウ(ロンドン、スーツの聖地)で仕立てたスーツを大変上品に着こなします。
その他でもヨーロッパの大企業のCEOや、その筋の組長の方なんかは、最高峰の注文服を1ダース単位でオーダーし、大変エレガントに着こなします。
そういった「着道楽」な上流階級に最も高い信頼を受けているサルトリア=仕立て屋の一つが、LIVERANO&LIVERANO リヴェラーノ&リヴェラーノです。
日本でも知名度の高いこのサルトリアはフィレンツェにあり、フィレンツェならではの曲線美を特徴としています。
フロントカットやショルダーの丸みを帯びたライン、繊細で艶やかなディテールの仕上げ、ダーツを一本斜めに入れることによって作る女性的なウエストのくびれ。
男らしいナポリ仕立てとはまた異なる優雅な魅力を持ったフィレンツェ仕立て、その最たるサルトリアであるLIVERANO&LIVERANO リヴェラーノ&リヴェラーノは、今や世界中の着道楽の憧れの的です。
リヴェラーノ&リヴェラーノの値段
スーツ40万円〜
リヴェラーノ&リヴェラーノが買える場所
ザ ソブリンハウス 丸の内
DALCUORE ダルクォーレ
さて、最後の一つは再びナポリに戻って。
いちサルトリアでありながら、人気メンズファッション雑誌であるGQにて紹介されるなど、今最も成功している仕立て屋の一つがサルトリア・ダルクォーレです。
ダルクォーレはナポリでも屈指の高級住宅街の、ナポリ湾が見えるマンションにアトリエを持ち、現代美術に囲まれながら仕立てを行う異色なサルトリアです。
仕立てるスーツもまた芸術的で、ボタンホールや細部の仕上げはまるで「刀」のように鋭く洗練されており、シルエットはクラシックの範疇でありながらも非常に現代的なスマートさです。
裾の広がらないシルエット、ナポリらしい美しいギャザーを寄せた雨降り袖。そして全く動きを阻害しない自由な着心地。
ナポリのサルトリアは神話のように語られており、その着心地を体験するにはナポリまで行って仕立てないことには始まらないと言われます。
しかしダルクォーレの既製スーツならば、限りなく近い体験をすることができるはずです。職人技と粋の世界を体験したい人は、是非ダルクォーレをお試しあれ。
ダルクォーレの値段
スーツ40万円〜
ダルクォーレが買える場所
ビームスハウス(丸の内ほか)
シャロン 青山
他にもオンライン展開をしているショップなどで扱いありますが、別注元によってはシルエットがタイトすぎたり、モード服のようなデザインになっていたりするのでよく確認して買ってください。
いかがでしたか?
今回は社長、取締役、役員になった人におすすめの高級ビジネススーツを5つ、紹介いたしました。どれもインターナショナルな現場で着て恥ずかしくない、いやむしろ話のきっかけになるような本当に良いスーツです。
ぜひチェックしてみてくださいね。
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