仕事中のファッションをもう少しなんとかしたい!
実はスーツの着こなし方や選び方を少し変えるだけで、信頼感が生まれて仕事のチャンスをぐっと掴み易くなったり、女性からの印象が良くなって人間関係が上手くいったりすることは珍しくありません。
ビジネスシーンであっても所詮はみな人間、印象が変わると色々なことが変わっていきます。
ここでは、仕事も恋愛も上手くいくお洒落なビジネスマンになるためのヒントを紹介しましょう。
1. シンプルで洗練された着こなしをする
ビジネススーツの最もお洒落な着こなしは、やはりシンプルで洗練されたコーディネート。
ちょうど最新作の007、SPECTRE スペクターでダニエルクレイグが着こなしていたような、無地のスーツに無地のシャツ、ネクタイを合わせながらもシルエットやサイズ感、色合いが魅力的な着こなしですね。
スーツで手軽にお洒落をしようとすると、どうしてもスーツのディティールにこだわったり、襟裏のクロスや襟のステッチなど、派手な装飾の入ったシャツを選んだりしてしまいがちです。
ですがそれよりもむしろ、完璧なサイズ感と高級感のあるスーツ、センスの良いシャツにネクタイを選び、トーンを抑えた着こなしや色のバランスのよい着こなしをした方が、よほどお洒落に決まります。
ぜひ、シンプルで洗練された着こなしを心がけましょう。
2. スーツには常にこだわりを持つ
また、スーツそのものにこだわりを持つことも、忘れてはいけません。
スーツは品質が良ければ良いほど、シルエットが向上して体型が良く見えるようになります。高品質なスーツは職人が手で、身体に合うような立体感を作るので、余分なところやきつすぎるところが少なくなり、さらには身体のシルエットを自然に補正して、理想的な身体に見せてくれるのですね。
また品質の良いスーツに使われるウールやカシミア、シルクなどの生地は滑らかな手触りで、上品な光沢感もあります。光沢だったら何でもいいというわけではありません。
実は女性は男性に比べて触感が遥かに優れており、手触りの良い生地が大好きです。またそれを光沢から見分けることができるのです。
だから、光沢感のある上質な生地を使った品質の良いスーツを着ることは、女性になんとなく「お洒落だな……」と感じてもらうための第一歩にもなります。
3. ネクタイとシャツは1万円以上で買う
皆さんが想像していたよりも少し高い値段設定でしょうか。シャツやネクタイは1万円以上で購入すると良いでしょう。はずれが極端に少なくなります。
いや、本来はもう少し安くても問題ないのですが、1万円以下のシャツやネクタイはなんとなくでも買いやすい金額設定だからか、値段のわりに仕様が古くさかったり、品質も改善されていないようなものも少なくありません。
これが1万円以上になると、やはり「選ぶ理由」がなければ買うことがなくなる。
そういうわけで1万円以上のシャツやネクタイは、品質にこだわっていたり、ヨーロッパ的な服装基準に合った色柄や仕様であったりと、本当に選ぶべきものが多いのです。
ちなみに上の写真のISETAN MENSのシャツは、コストパフォーマンスに優れた、おすすめのシャツ。イタリア製生地を使用して日本で丁寧に仕立てたモデルでも、1万3000円ほど。飲み会を2回キャンセルしてでも買う価値のあるシャツです。
4. 買い物では「餅は餅屋」を常に心がける
さて、うえでISETAN MENS イセタンメンズのシャツをおすすめしておきながらですが、スーツに関係するものはもちろん、ジャケットなどのドレススタイルのアイテムを買うときには「餅は餅屋」を基本とすると、良い物を買うことができます。
例えば、ベルトを買おうと思ったとき、皆さんはどのブランドを思い浮かべるでしょうか。
なかなか出てきませんよね。
そうして大体の人がスーツ店などに置いてあるものや、ファッションブランドのベルトを買ってしまうと思います。
ですが例えば、ちょっと奮発してイギリスの革製品ブランドのベルトを購入してみましょう。上の写真のエッティンガーを始め、紳士の国でありスーツ発祥の国であるイギリスには、多数の優れた革製品ブランドが存在します。
そういったブランドのベルトは職人が一つ一つ手仕上げで作っており、使われる革も何ヶ月と掛けて丁寧になめされた最上級のものであることが殆どです。
そうして手間とコストを掛けて作られたベルトは、買ってから10年以上に渡って使っていくことができます。
このように、専業ブランドにはそのアイテムを最上のクオリティで作るノウハウが存在します。
是非、靴は靴ブランド、スーツはスーツブランド、ネクタイはネクタイブランドというように『餅は餅屋』を心がけましょう。
【コスパ優先】ビジネスマンにおすすめの上質な革靴ブランド5選
5. シャツは手洗い、アイロン掛けする
せっかく買ったシャツを洗濯機にポイッと放り込んでしまってはいませんか?
シャツは洗濯機で洗うと型くずれして、見事に貧乏臭い様相を呈してしまうこととなります。最低でもネットに入れて、型くずれを防止しましょう。
また、もし少しでも余裕があるなら、あるいはお気に入りのシャツがあるのであれば、それは洗面台を使って手洗いをしましょう。
世界一のダンディといわれた歴史上の偉人「ボー・ブランメル」はいつも『田舎風』の洗濯にこだわっていたと言いますが、現代でいえばそれは手洗いです。
40度程度のお湯をため、シャツを浸して固形の洗濯石けんで洗う。これはもっとも生地をいためずに済む洗い方の一つです。
また手洗いしたシャツを、あまり水をきらずに干せば、乾いたときにほとんどシワが残りません。それから、着るまでに軽くアイロン掛けしましょう。
小じわが残ってもOKです、折れ目がすこしあってもOK。ビジネススーツでは襟と袖だけきっちりとシワが伸びていることが大事です。
そうして軽くアイロン掛けしたシャツはふんわりと自然で柔らかな印象で、着ている人に「洒落っ気」と「余裕」を与えてくれます。
6. 常にニオイを意識する
さて、お洗濯の話をしましたので、ここでもう一つ。
シャツを洗うときに限らず、使っている洗濯洗剤をもう一度見直してみましょう。その洗濯洗剤、もしかして人工的できついニオイはしませんか?
実は日本の7割の人は、いやなニオイをまとっています。フローラルの香り、森の香りなんていう名前で化学物質で作られた香料を(服に付着して残るように)たっぷりと使った柔軟剤や洗濯洗剤を多くの人が使用しているからです。
本当は洗濯洗剤は無臭に近いのが当然です。日本ではそういったものは、ミヨシの無添加せっけん洗濯洗剤や、編集部おすすめオーガニック洗剤のバイオクリーンなどほんのわずかしか店にならんでおらず、なかなか手に入りませんね。
柔軟剤や洗濯洗剤のニオイは、憎悪を生むような恐ろしい臭さです。ぜひ見直しましょう。
洗濯洗剤は、それを使って洗ったフキンで食器を拭くことができる程度、またそのニオイを間近でかぎながら違和感なくお茶を飲める程度の香りのものが適切です。
7. スーツのポケットには物を入れない
スーツは普通のカジュアル服に比べ、フィット感を大変に重視する服です。
そもそもスーツは、ヨーロッパで近代になって「ギリシア彫刻の男って、マジかっこよくない?」という話になり、それを筋トレではなく服で目指そうとした宮廷の怠惰が生み出した、ダヴィデの着ぐるみです。
そういうわけで、まるで非常に理想的に鍛えられた英雄の身体のような立体感をスーツは作り出そうとしており、スーツのポケットに物を入れることは、それを妨げてしまうこととなります。
スーツのポケットに入れていいのは、薄いハンカチのみである。
という言葉がありますが、まさにスーツのポケットに入れるべきは、同僚の女の子の恋愛相談を受けていて、思わず彼女が泣き出してしまったときに差し出す清潔なハンカチーフです。ブランドものでなくても良いですが、100均で買った礼服用のハンカチーフだとデリカシーがないので、できれば素敵な色柄のハンカチにしましょう。
8. 靴には必ずシューキーパーを入れる
この当たりになると、実践している人はそれほど多くないかもしれません。靴にはシューキーパー(木製のものであればシューツリーとも呼びます)を入れましょう。
なぜビジネスマンが革靴にシューキーパーを入れなければならないか?
理由は大きく3つあります。
まずは靴を長持ちさせるためです。人間の足は一日でコップ一杯以上の汗を放出しています。革靴にとって水分は天敵ではありませんが、ずっと湿気が籠ったままになると、革の劣化が早まります。シューキーパーを入れると、湿気を吸ってくれるので、靴が乾きやすくなります。これが一つ目の理由です。
また湿気が籠ったままになっているにも関わらず履き続けると、例のあいつが足に出現することにつながり、かゆみや悪臭に悩まされるでしょう。それを防ぐにもやはり、シューキーパーで湿気をチャラにすることです。
この二つは基本的な理由ですが、もう一つ。
革靴はシューキーパーを入れないと、だんだん先の方が反ってきます。これは大変みっともないのですが、電車でサラリーマンの足もとを見ると、ほとんどの人がピエロの靴のように先の反った靴を履いていますよね。
これを防ぎ、いつまでも革靴の形をキープするために、シューキーパーは大事なのです。
9. 白のポケットチーフをTVフォールドで
どんなスーツを着ている人でも、営業の人でも、新入社員でも。白のポケットチーフをTVフォールドで胸に突っ込んだままにしておくのは、悪くない手です。
そもそもスーツの着こなしではポケットチーフが必須とされています。スーツやシャツ、ネクタイの色を踏まえてコーディネートを乱さないように細心の注意を払いながらも、ネクタイとは別の色柄のチーフをするのがルールとされていますね。
ですが、実際には日本のビジネスシーンではポケットチーフの認知度が極端に低く、逆に「社会的な常識を逸脱した行い」とされてしまうことも少なくありません。
そこで、白のチーフをTVフォールドです。存在感が薄く、地味でありながらも確実にスーツ着こなしのレベルを上げてくれる白チーフのTVフォールドは、誰でも取り入れるべき要素ですね。
10. 休日のジャケットを一着持つ
「スーツはかっこいいのに、休日の私服がダサい」
なんて言われてしまっては、せっかくスーツの着こなしにこだわっても虚しいですよね。
そういうわけで休日の私服をなんとかしたいけど、カジュアルはルールがなくてどんな着こなしにすればいいか全然分からない!という人は多いはずです。
そこでおすすめなのが、休日専用のテーラードジャケットを一着持つこと。上の写真のような柄ジャケットでも良いですが、オーソドックスな紺やグレーのジャケットならば、着回しで色々なコーディネートをすることができ便利です。
「デートどうしよう」「休日出勤何着たら良いんだろう」「婚活パーティ何着よう?」「同窓会ってスーツ?」なんて、悩んだ経験があるでしょう。
こういった休日専用のテーラードジャケットを一着持っておくと、こうした「ちょっとしたイベント」のときに毎回頭を抱える必要が無くなるのです。
普通のデートならタートルネックのセーターやカットソーなどとデニムを合わせ、休日出勤ならシャツとチノパンを合わせる。ちょっとしたパーティや同窓会などではスラックスとネクタイに。
ジャケットを軸にして、カジュアル度を高めたり、フォーマルに寄せたりすれば、簡単に様々なシチュエーションに合わせられます。
いかがでしたか?
今回はお洒落なビジネスマンになるためのヒントを10個紹介しました。
是非参考にして、日々の装いをお洒落なものにしてくださいね!