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日本初の酵素発酵茶 La香寿

日本初の酵素発酵茶 La香寿

静岡市で行われたお茶祭りで購入した品です。
「酵素発酵茶」と聞くだけでワクワクしますね。

紅茶というのは、日本茶と同じ茶葉だと聞いたことがあるかもしれませんが、萎凋(いちょう)といって茶葉の水分を飛ばして、次に揉捻(じゅうねん)といって揉みほぐすときに葉っぱからでる「ポリフェノール酸化酵素」という茶葉自身が持つ酵素の働きによって”発酵”してゆきます。

味噌などの発酵食品は乳酸発酵といって菌や微生物などによって発酵しますが、紅茶は全て自身の酵素による発酵なのです。

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さて、このLa香寿 どのような仕組みになっているかホームページを見てみました。

「香茶」シリーズのポテンシャルを最大限に引き出すため、独自に開発し、採用したのが「香・exceed」(特許 第5198679号)という製法。香り高い茶葉を、茶葉そのもののエキスで発酵させることによって、香り成分を虫製法の数倍にも高めることに成功しました。人工香料を一切使うこと無く、お茶の香りはますます未知の領域へ。
http://yamacha.jp/?page_id=23より引用)

 

お勧めポイント

テイスティングに入る前に、要点を。

・静岡発の酸化発酵茶
・バラの花のような香りが続く
・人工香料など不使用

といった発酵茶です。

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テイスティングノート(マニア向けのお話…)

内容量 2g 抽出時間 2分 100ml  温度 約80度
硬度 100mg/l前後の水道水

乾燥した茶葉の香りは生のバラの匂いがします。
朝露が滴る開ききっていない蕾に鼻を寄せたかのようです。
ドライでなく生花のバラでしか持っていない香りが茶葉から立ち上がります。

イギリスの紅茶の中にはバラのつぼみをドライに乾燥させて入っているものもありますが、そういったものとは異なります。
ダージリンのファーストフラッシュのようなニュアンスもあります。

飲んでみると…。とても繊細な香りで密度が高いです。
パイナップル系の果実やジャスミンを思わせます。
余韻も長く、香りが鼻の奥でずっと続きます。

少し中国茶っぽい果実感があります、高山茶などにも似ているような。
標高が高い所で作られているのでしょうか。

面白いことに、La香寿を製造する、山梨商店ではガスクロマトグラフィー質量分析法によって香気成分を測定しているようです。
そこで、グラフを引用させてもらいます。

ゲラニオール、ベンジルアルコール、リナロールなどが特出して多いのが分かると思います。
この製法によって、香気成分が大きく引き立たさせることが測定によって明確になっています。

 

紅茶の保健機能と文化という本に面白い分析表があり、ダージリン紅茶に含まれる35種類の主成分があります。
これを見ると、ゲラニオール、ベンジルアルコール、リナロールは甘みのある香りと青臭さを持っていて、マスカテルフレーバーとは反対にあります。
実際にテイスティングで飲んでみると、セカンドフラッシュのマスカテルというよりは、どちらかというとファーストフラッシュの青臭さを感じました。

また味にも日本茶の葉に由来するテアニンの甘みが強く出ているので、香りと相まってじわりとくる柔らかい甘みのお茶と言えます。

香寿は自然の香りのため、冷茶にしてもダージリンのアイスティーのように美味しく頂けます。
ただ唯一の欠点があるとすれば味の変化がない、厳しく言うと単調な香りです。
本家のダージリンでは、温度が高い時から常温に変化するまで刻々と香りが変化してゆきます、香寿は弱い香りを酵素液によって補っているため同じ香りが温度が下がっても続くようです。

とはいえ、美味しいことに違いはなく、まさに万人受けのする香り高い新しい日本茶と言えます。

公式サイト http://yamacha.jp/

楽天ショップ http://www.rakuten.co.jp/babyleaf/

 

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