就職が決まった皆さんは、そろそろ来年の入社に向けて準備を始められていることかと思います。
私もちょうど大学4年生の年であり、自分はともかくとして同級生の友人達は皆、大変な就活を終えて、家探しなどを始めています。
そんな中で皆さんが悩んでいるのが、スーツではないでしょうか?
一般的な会社であれば殆どの人が着なければならない、スーツ。あまり悪目立ちはしたくないけれど、同期とは着こなしで少しでも差をつけたい!
そんな意欲的なあなたのために、ここでは成功するスーツの選び方、買い方を解説します。
スーツは5万円で2着買え!
さて、まずはスーツ選びですね。
いったいどこでどんなスーツを買えば良いか、皆さん皆目見当もつかず、周りの人やご両親などに聞いたり、ネットで調べたりしているはずです。
実際色々な意見がありますし、シチュエーションによっても答えは異なりますので、一概にこれが良い!と言うのは難しいことだと思います。
しかしあえてここで言い切ってしまいましょう。
「5万円のスーツを二着買え!」です。
スーツというものは正しく使えば何年も持ちますが、使い方を間違えれば消耗品と変わりなくなってしまう。
数着を着回して、必ずハンガーに掛けるようにすれば型も崩れず、スーツを休ませながら衛生的に使うことが出来るのは、すぐに想像がつきますね。
でも何着もスーツを一気に用意しようとすると、格安のスーツを選ぶことになってしまう。正直格安のスーツは見た目の印象が貧相で、仕事が出来る人には見えませんし、着ている本人も着心地が悪く、必要以上に疲れてしまいます。
そこで、5万円のスーツを二着用意するのです。
5万円のスーツは買うお店を間違いさえしなければ、かなり高品質な本格的なスーツを買うことができます。うまくすれば、イタリアの高級なブランド生地を使った、日本製の丁寧な作りのものだって購入できます。(年末年始だもの!)
二着というのは決して十二分な数ではありませんが、一着に比べたらよほどマシです。
毎日ローテーションで着ることによってスーツの寿命は伸びます。「生地は生きものだから、3〜4日は休ませないと!」とイタリアスーツ原理主義のオヤジ達は言いますが(普段は私も言っていますが)なあに、ここは日本です。一日休みが出来れば万歳です。
脱いだ後に霧吹きをしてスーツに一日掛けておけば、嫌なシワもすっと消えています。実は、スチーマーを買って朝の忙しい時間にシュワシュワとやる必要は無いのです。それよりはスーツに買ってに伸びてもらって、朝に一杯の紅茶を飲んで上機嫌な一日にしましょう。
また色をわずかに変えれば毎日同じスーツを着ているよりもお洒落で、なんとなく清潔感のある印象になりますよね。
それより何より、月曜日の朝にスタバでキャラメルマキアートをぶちまけて、一週間べたべたしたスーツを着るのは嫌ですよね。
新入社員はどこでスーツを買うべき?
さて、新入社員はどこでスーツを買うべきでしょうか。
実はこの「どこでスーツを買うか」によって、着こなしには明確な差が出来ます。安いからと言って青い看板の量販スーツ店で買ってしまったとしたら、正直素晴らしいスーツは買うことができないでしょう。
多くの場合そういった量販スーツ店のスーツは、肩パットが厚すぎ、シルエットが何年も変化していない昔からの日本風なので、現代人の体型には合っていないことが多いです。
新入社員のスーツを見ると肩が浮いてしまっていて、フィット感に乏しいのはそういう理由でしょう。
ではどこで買うのが良いのか?
基本的にはトゥモローランド、ユナイテッドアローズあわよくばストラスブルゴなど大人向けのセレクトショップが良いですね。数十万円もするイタリアのインポートスーツを研究してスーツを作っているので、大人向けセレクトショップのオリジナルスーツは評判よりもよほど高品質です。
もちろんこれらのスーツは5万円では買えません。
せっかくの年末年始ですから、家族でアウトレットに行きましょう。
アウトレットは安いというイメージがあるけど、実は専用商品ばかりで買うと損!とファッションに詳しそうな人が語っていますが、実際にはアウトレット専用商品と通常の商品を見分けられない人がそう言っているだけです。
例えばユナイテッドアローズではセレオリにはa day in the lifeというタグがついており、以下のタグがついているスーツは通常の商品です。
ユナイテッドアローズの正規品のスーツは通常8万円〜で品質は中々のものですが、運が良ければ4万円程度で購入できますね。
またトゥモローランドのアウトレットには、アウトレット専用商品は一切ありません。
トゥモローランドのスーツは上質な生地を使って高級スーツさながらの製法で作られており、大変本格的ですが、3〜4万円で買うことができたりします。
流石にアウトレットまでは行けない!という人はグリーンレーベルリラクシングなど、コストパフォーマンスの良いブランドで購入するのがおすすめです。
詳しくはこちらへ。
新入社員のスーツは紺とチャコールグレーで
さて、次のお題はスーツの色ですね。
最近の常識と言いますか、社会現象と言いますか、新入社員と言えば黒のスーツというイメージがありますが、これはまったくナンセンスなので無視してしまいましょう。
どんなにお堅い職場でも黒のスーツでなければいけない、なんて決まりはありませんし「スーツはフォーマルが高い黒が良い」なんていう上司の言うことは聞かなくてOKです。
なぜってフォーマルはすなわち「儀式」のことであり、職場に求められるのは「ビジネス度の高い」スーツで、その二つは全く異なるからです。
ビジネス度が高いスーツはチャコールグレー、ダークネイビーの二色。そして新入社員の選ぶべきスーツはこの二つですね。
チャコールグレーはチャコールすなわち「炭」のように濃いグレーのことですが、スーツの本場であるイタリアで最も気品あると言われています。どんな色のシャツ、ネクタイとも相性が良く実用的でもあります。
ダークネイビーも世界基準で認められたスーツの定番で、コーディネートがしやすく、初心者でもお洒落に着こなすことができます。ちなみに夜のパーティでは黒よりも黒く見えるとのことで、ベストな色と言われていますね。
この二色は基本的に同じシャツ、同じネクタイでコーディネートができるので、それぞれ一着ずつ買うのがおすすめです。明確に別のスーツを着ていることが他の人にも分かるので、イメージアップにもつながります。
新入社員のストライプスーツはNG?
さて、最後に気にすべきはスーツの柄です。ストライプのスーツを新入社員が着るのはNGなのか?皆さん気になっているところでしょう。
基本的に、ストライプのスーツはビジネスライクなスーツの代名詞ですので、細くてそれほど目立たないものであれば問題ありません。
しかし個人的にはストライプよりも、無地がおすすめ。これは着こなし易さの問題です。
よくスーツ店などでは「ストライプはお洒落でおすすめですよ」なんて、ピンストライプやシャドーストライプをおすすめされます。
しかしシャドーストライプは海外では殆ど着られることのない柄ですし、ピンストライプは入っていることで着こなしが難しくなること以外の効果はそれほど望めないでしょう。
そもそもこういった地味を極めた柄物が日本で幅を利かせているのは、日本のサラリーマン文化があまりにユニークだからというのと、もう一つ、多くのビジネススーツの生地の品質が低く、無地だとあまりに安っぽくなるためです。
質のいいウールのスーツは、無地でも表情豊かで奥行きのある色合いになりますが、ポリエステル混などは、のっぺりとRGBで塗りつぶしたかのような色になってしまう。だからシャドーストライプやピンストライプを入れているわけです。
ですからある程度のグレードの生地を使った、品質の良いスーツでしたら、無地が最もお洒落です。
無地のスーツはストライプのシャツも、レジメンタルのネクタイも合わせやすく、チェック柄のシャツを合わせればカジュアルな雰囲気に一変させられる。
例えば少しくだけた打ち合わせのときに、チェック柄のドレスシャツ+ニットタイで着こなしたりというのは非常にお洒落ですが、ストライプのスーツでは相性が悪くできません。
ストライプのクレリックシャツに無地ネクタイ、無地スーツはブリティッシュ的な着こなしでお洒落を極めていますね。
いかがでしたか?
新入社員のスーツの選び方でした。後ほどシャツやネクタイ、靴などの揃え方についても記事にする予定ですので、お楽しみに!