WEDGWOOD COLLECTIONS ~ウェッジウッド・コレクション~

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フロレンティーン インディゴ・ホワイト リー

 

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フロレンティーン・ターコイズはウェッジウッドの中でも特に人気のシリーズですが、こちらは色違いのインディゴ・ホワイトです。
日本の伝統色である”藍白(あいじろ)” = Indigo Whiteを取り入れたそうで、淡い色合いがギリシャ神話のグリフィンと優しく融合しています。

ドルフィンブルー リー

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プラチナの装飾とグラデーションブルーの融合は、ずっと眺めていられるほどに美しい絵柄です。ジョサイア・ウェッジウッドのパターンブックに残されていた絵柄のようです。

ブルーだけでなくホワイトなどもありましたが、残念ながら廃盤になってしまいました。今でもドルフィンブルーのファンが多いようで、デッドストックが出てくると高価格になることもあります。

ユーランダー パウダー ルビー

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溜息が漏れるほどに美しい作品です。
”パウダー”と言われる特殊な道具で施した表面は奥行きのある赤色に。
紅色ではなく小豆色のような少し彩度が低く、僅かに黄色を足したような複雑な色合いです。

金彩は口縁の外側だけでなく内側にも丁寧に施されてあり、口当たりは格別になめらかで上質です。今までマイセンこそが洋食器の中で最高の口当たりと思っていましたがウェッジウッドも、このグレードになると違います。
夕日が差し込む中でユーランダーに紅茶を注ぐと、格式の高い美しさに包まれます。

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ハンドルにまで美しくパウダー加工が施されています。
実はこのカップ&ソーサーは、現行品の”ユーランダーパウダー”ではなくて、1970~1980年代に製造された”ユーランダー”です。

絵柄などは同じで、名前だけ変更されたそうです。ネットの情報では昔のものは手作業で加工されて、現在のものは転写シートに変更されただとか…。
既に30年以上経過しているカップなのですが風格と威厳は当時のままで、色褪せるどころか艶感までまとっています。

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ユーランダーは、ルーズベルト米国大統領の時代にホワイトハウス用として特注依頼された図柄を元にしているようです。
この色違いにブルーとグリーン、ターコイズなどあります。

250周年記念コレクション シルバーシェイプ

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瞬間的に特別な感情を抱くことを”恋に落ちる”と呼ぶならば、このティーセットに出会った時はそれとしか表現できません。
見たことが無いのに美しいもの、好きなもの。
特に、このティーセットに関しては”新しく古い”ものです。

正式名称は Collection II Historic Wedgwood Tea sets 2006 “Silver Shape” -Victorian- と言います。

ウェッジウッドの創設250周年を記念して、わずか400セットのみ作られたティーセットです。
今では存在しない1900年当時のシェイプを復刻したシリーズですが、2004~2009まで6種類あります。中でもこのシルバーシェイプは、優雅なヴィクトリアン期を彷彿とさせる多面体のシェイプとピンクのストライプ、バラの模様が描かれています。

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現代ならキャビネットカップと称されるサイズ。
かなり小ぶりでデミタスカップのようなサイズ感です。

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現行品どころか市場の中古品やアンティークでも見かけないウェッジウッドの特別なシェイプです。

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ティーポットの幅は薄く、横から見ると貼り付けの絵画を見ているように錯覚します。
立体感を喪失するデザインと、注ぎ口の水差しのような形状は新鮮に感じます。

名称不明 カップ&ソーサー

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ネットサーフィンしていると、驚くことに”アンティーク ウェッジウッド”として250周年シルバーシェイプにそっくりのカップを見つけました。

様々なキーワードで検索しても数件しか情報がなかったのですが、中古品で出回っていたので早速購入してしまいました…。
名称不明のカップ&ソーサーです。スタンプは1900年代初頭。
おそらく1800年後半からにかけて製造されていたようです。

ウェッジウッドなのですが、バラのハンドペインティングが施されてあるのが驚きです。筆者が生まれたことには既にプリンテッドパターンの商品しか存在しなかったので、ウェッジウッドの手書きは感動的です。

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早速シルバーシェイプ復刻版と比較してみますが、当時のもののほうがエッジが鋭利で薄く透明度が高く作られています。
もちろん、何種類かシルエットがあったのかもしれませんが、角の出し方が全然異なります。

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バックスタンプには、遥か昔のポートランドの壺が押されています。
ティーポットがあったのですが、ヒビが入っていたためキャンセルしてしまいました。

現行品のカップ&ソーサーを中心に集めていましたが、この一件でアンティークを集める人の気持が少しわかってしまったような…。

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最後のページは、”ウェッジウッド最高傑作”のひとつ…。を紹介します。

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