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アンティークショップ、骨董雑貨店での買い方

街外れにひっそりと開いているアンティークショップ。
食器や家具、雑貨など好きになった人にとっては気になる存在ですよね。

デパートや商用施設に入ってる雑貨店とは全く異なるお店です。
入り方と、お付き合いの仕方について考えてみたいと思います。

(※好きなアンティーク屋さんの猫)

圧倒的に個人店が多い

チェーン店で複数の店舗を持ったり、インターネット販売もしているお店もあります。
ですが、小さなアンティークショップは一人で切り盛りしている個人店がとても多いです。

個人店の場合は、独自のお付き合いが必要になってきます。
基本的には骨董のオークションや個人から買い取った品、海外から輸入した品を店頭において販売する形式です。
趣味性の高いお店で、オーナーが気にいるかどうかでお店をやっています。

必ず挨拶する

これは絶対に欠かせないマナーです。
店舗に入ったら、大きな声で「こんにちは〜」と挨拶しましょう。
”なぜか”アンティークショップはドアをくぐると誰も居ない(ように見える)お店が多いです。
所狭しに飾られたアンティークの中から、突然表れて驚くこともしばし。
向こうには聞こえているので、ドアをくぐったら必ず挨拶しましょう。

気になるものがあったら触って良いか確認する

勝手に商品を触るのは御法度です。
コンビニや服屋とは違うので、必ず一度は確認しましょう。
「これ触ってみて良いですか?」「手にとって良いですか?」と聞くだけで印象が良くなります。
大抵の場合は「どうぞ、何でも手にとって見て下さいね〜」と柔らかい対応をしてくれます。
自由に見て良いと言われたら、危険でない商品意外は自由に手で触れて大丈夫です。

中にはアンティークのガラス製品や、とても”壊れやすそう”な物があるので、そういったものは触れないようにしましょう。

初対面なので簡単に自己紹介とオーナーさんと話す

小さなアンティーク店はいわば、一対一のお付き合いです。
初めてのデートで自己紹介や相手のことを聞くように、オーナーさんが暇そうなら改めて挨拶しましょう。
「◯◯◯の雑貨が好きで」「カップソーサーを探していて」「入り口のオールド・ノリタケ美しいですね!」などなど、簡単で良いので話す事は大切です。

お店によって選ぶ商品が違う

そのお店がトルコ雑貨なのか、フランス、イタリア、イギリスのアンティークなのか、はたまたフィンランドや北欧系なのか。
ある国が好きでその商品ばかり集めているというアンティークショップが多いです。
ここのお店はイギリスの商品が多いんですか?など聞けば、お店のモチーフを教えてくれます。

甚だフランス色の強いアンティークショップで、「ウェッジウッドが好きなんですよ〜」と言っても、「ほー、そうかい」と返されてしまいます。
”リモージュ”や”セーブル”、”クリストフル”などミーハーで有名なブランドで良いので上げれるようにしておくと、会話が続きます。
「リモージュは美しいね!」と始まるかもしれないし、「あんなんは本当のとは違う!これが…」と言って別のマニアックな商品を熱心に説明してくれるかもしれません。

多少でも知識がありますよ。というオーラを出しておかないと、後の値段交渉の時に不利です。
一切の知識がないと「こんなに良い商品、あんたに売るのはちょっとね〜」と思われる”場合”もあります。

値段交渉について

アンティークの面白い所が、値段があって無いようなもの。
100年前の器が、1000円という事も有り得るし、10万円という事も有り得ます。

基本的に、真贋を見極める自身が無いのなら高額商品は避けましょう。
初心者の内は最大でも5万円程度までにしておくと良いです。
仮に万一偽物の商品があるとしても、それは確実に10万円以上の高額商品だからです。

もし欲しいものが合ったときの価格。
商品に価格札が付いているお店は良心的で、誰にでもその価格を基本として売ります。
ところが、商品に一切価格がついていないお店もあります。
そうなると、正直言って「気に入られているか、気に入られていないか」が大きく値段に反映しやすいです。

なぜそんな事が分かるかというと、商品について適切な知識があると「あんたは話が分かるから◯◯円でいいよ」と言って売ってくれる事があるからです。
逆を言うと、話が分からないと値段を上げたく成るわけです。

ただし、知識が無くても、とても欲しい!大切にしたい!というオーラが伝わると、「◯◯円でいいよ」とインターネットの相場より安い価格で譲って貰える事もあります。
そのへんは、上手いこと交渉してみて下さい。
肝心なのは「安くして!」と言ってはいけません。譲って頂くという気持ちが重要ですね。

高いけど欲しい…。という時は、「◯◯円なら買えるのですが、◯◯は良い物だからこれくらいの値段はしますよね」という風に伝えると稀に安くしてもらえる場合もあります。
露骨に値引き!値引き!というよりは、折り合いが付けば頂きたい、という気持ちでいきましょう。
特に一見さんで初めて訪れた場合は言い値を飲むのが良いですね。

また来たいけど、今は買えない(買わない)という場合は、お店にある手軽な商品(数百円〜千円程度)を包んでもらい、「また色々と教えて下さい」と挨拶をして買えるのが最良です。
逆の立場だったら、黙って立ち去るよりも格段と印象が良いですよね。
今は(高価なものを)買わないけどお付き合いさせて下さい、という事を伝えられます。

仮に気に入らないお店の場合

もし丁寧に挨拶をしたけれど、あまりに対応が酷いお店。中には横柄なオーナーのお店もあります。
そういった場合は「ありがとうございました!」と一言だけ残して去りましょう。
無言で去ると、「これだから一見は」と、より新規の方の対応が酷くなります。

また、人柄は良いけど欲しいものが無いお店。
そういった場合は、在庫の入れ替えはありますか?入荷はありますか?など尋ねて、「また、越させて下さい」「また、教えて下さい」と言って帰ると良いですね。
この場合は、別に手ぶらで帰っても大丈夫です。

多くの場合、何度か通って何度か買うと馴染みになる

気の合う良いお店が見つかった場合は、たまに訪れて顔を出したり、数千円の物でも良いので欲しいものを買うといいですね。
そうしていると、「あー、あんたかい。いらっしゃい。まあ座りなよ」だとか「ああ、丁度いいモノが入ったよ!」と素敵な商品を紹介してくれたり、結構な値引きをしてくれたりすることも…。
中には、暇だからコーヒーでも飲んでいってよ!といった感じで、コワモテなおじ様がコーヒーを淹れてくれたりします。

そのように仲良くなってからの方が買い物が楽になっていくのが多くのアンティークショップで言えることです。お得な情報や商品も紹介してくれます。
「この前の百貨店で残ったシルバーの端商品で、揃ってないけど安くするよ〜」と本来は6個1セットで3万円程するシルバー製のティースプーンを1本800円で譲って貰った事もあります。
他にも半世紀前の英国某社のティーカップをトリオで1500円など…。楽しいですね。

ということで、アンティークショップ。
マナーと心使いをきっちりしておけば楽しめるお店が多いです。
ぜひともお気に入りのお店を探してみて下さいね!
※追記

余談ですが、アンティークショップで良いお品を譲ってもらった時は、家で使っている写真などをオーナーに見せてあげるといいですよ。
何十年も箱で眠っていた食器をテーブルで紅茶を淹れて鮮やかに使ってあげると、オーナーにも食器にも喜ばれますよ。

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