一眼レフは必ずシャッター速度を設定できるので、長時間露光で写真を表現する事ができます。
具体的には暗い夜の景色をまるで昼間のように見せたり、室内でフラッシュを使わず僅かな光で撮影したり…。醍醐味の一つでもあります。例えばスマートフォンで夜景を撮影した例です。
建物はソコソコ綺麗に写っていますし、拡大すると星が1つ写っています。
ところが、一眼レフで長時間露光するとこんな感じになります。
ぜひともクリックして拡大して見て下さい。
ISO400で撮影しているのでノイズが殆ど出ていないのに、細かい部分まで綺麗に映ります。
街中で撮影しているのに星が何百個と写っています。
つまり、こんな感じで田舎の夜空で長時間露光をすれば、星で埋め尽くされる夜空が撮影できるのです。
長時間露光の設定ポイント
設定で大切なのは、「確実にピントを合わせる」というのと「一眼レフをしっかり固定する」という事です。
夜の暗い中だとピントが合わせづらい時があります。
そんな時は一番明るい部分でオートフォーカスで合わせて、レンズやボディをマニュアルフォーカス・モードにすれば勝手にAFが迷子になる事はありません。
もちろん上級者であれば、ファインダーを覗いてピントを合わせれますが、広角レンズなのに星空にピントを合わせれるのは経験が必要です。
またボディは三脚などで確実に固定しましょう。
手持ちだと1秒の露光でも大きくブレてしまいます。
長時間露光は3秒〜20秒などシャッターを開け続けるので三脚は必須です。
外出先で、どうしても三脚が無いけど長時間露光をしたい場合は、手すりや建物など水平な部分にカメラを固定して丁寧にシャッターを押せばブレずに撮れる事があります。
ドライブして気分で星空を撮る時は、車のボディに上向きにカメラを乗せて撮影なんて方法もあります。
とは言え、三脚でカッチリ固定するのが一番ですね。
星や明かりを流すか流さないか
楽しく夢中に撮っていると、ある事に気づきます。
星がぼんやりする…。となるのです。調子にのって10秒以上の長時間露光をすると、星が流れてしまいぼんやりしてしまいます。
中でも10時間以上に渡って長時間露光を合成する事で、下の様な写真を作る事もできますが筆者はあまり好きではありません。だって星空は目で見ると流れてないですもの。
まあ、とは言え星を流さずに止める場合はシャッター速度を5秒〜10秒を目安にすると良いですね。
その代わりに絞りをf/2位にしてISOを1600~3200にすれば明るくなるはずです。
一眼レフの純正キットだとレンズが暗くて難しいかもしれません。
最もチャレンジしやすいのはf/1.8の広角レンズです。魚眼レンズでも良いですが風景だとゆがみます。
というわけで、長時間露光試してみて下さい。