紅茶というのは、どこの喫茶店でも出ますし、コンビニにもティーバッグが売られていますね。
紅茶を難しく表現すると、チャノキから摘んだ茶葉を完全発酵させた飲み物です。
漢字では、真紅の”紅”(べに)にお茶の”茶”と書きます。
文字通り、深い茶色から赤に似た色をしているお茶です。
ですが、イギリスでは”レッドティー”とは呼ばずに”ブラックティー”と呼びます。
ブラックティーとは、何も入れないストレートの紅茶のことを指すのです。
ただイギリスではミルクティーが主流で殆どの人がミルクティーを飲み、ブラックティーはあまり飲まれないそうですが…。
ティー(TEA)とチャ(CHA)の違い
世界中の多くの国では、この2つの言葉が”茶”を指す元の言葉になっています。
実はこの2の言葉はどちらもルーツは中国にあります。
広東語(かんとんご)ではCH’A、福建語(ふっけんご・ビン南語)ではTAYという言葉に別れていたのです。
広東語のCH’Aから派生する言葉としては、日本語の茶(ちゃ)、ポルトガル語、ヒンディー語、ペルシャ語のCHA’(ちゃ)、アラビア語、ロシア語のCHAI'(ちゃい)、トルコ語のCHAY(ちゃい)などがあります。
一方の福建語のTAY(TE)ではどうでしょうか。英語のTEA(ティー)を初めとして、フランス語のTHÉ、ドイツ語のTEE’、オランダ語のTHEEなどがあります。
つまり世界で使われているお茶という元々の言葉は、どちらも中国が発祥と考えられます。
お茶の歴史も色々と説はありますが、一説によると中国の福建省にある武夷山に自生していたと言われています。
それが17世紀の初めにかけてヨーロッパに輸出され、各国で生産されるようになりました。
更には紅茶よりも圧倒的に発酵していない緑茶の歴史の方が長いのです。
今では世界中で「紅茶」と「コーヒー」があたかも二大飲料のようになっていますが、歴史的に見ると中国の緑茶が起源であったとも言え、面白く思えますね!