「まあ、就職なにするにしても、一年生のうちは授業に集中すると良いよ。まあ、俺はそれでなんとかなったからさ。まあ……」
飲み会にて、男の先輩が後輩の女の子に語っているのでした。
でもちょっと待って?? 本当にそのアドバイスは正しいの??
いいえ、本当に成功する人はそういうアドバイスは一度も真に受けないでしょう。
アドバイスを出来るのは誰??
先ほどの例でいけば、大学1年生になって大学生活を良いものにしようとしている新入生が「まあなんとかなった」大学3年生のアドバイスを聞くべきでしょうか。
いいえ、そうではありませんね。
だって大学生活を充実させたい新入生は「まあなんとかなりたい」わけではないから。
彼女はきっと将来どういう仕事につきたい、学生のうちにこういうことを成し遂げたい、という目標を持っているでしょう。
もし彼女が専門的な仕事を目指しているとすれば、その先輩が就職に関してアドバイスをできることなどありません。そもそも仕事もしたことのない、ただ1年2年大学で上にいただけのことで人にアドバイスなどできないのです。
専門的な仕事をしたいわけでなくても助言は無理でしょう。
彼は働いたことがないのです。
しかし彼は何もできないわけではありません。彼が助言できることもあります。それは例えば大学のシステムの話、どの授業がどういうものか(どれが良いかはアドバイスできないでしょう)などですね。あとはサークルの話もできる。
つまり、アドバイスを出来るのは実際に「聞きたいことを経験した人」だけなのです。
自分の目指す位置にいる人にアドバイスを求めよう
例えば100人以上の人と付き合った経験のある独身の人に恋愛のアドバイスを求めるとしましょう。
もしあなたが「誰にでもモテて、すぐに付き合える方法」を知りたいのならそれはバッチリです。
でも、同じ恋愛でもあなたが「本当の愛情を得る方法」を知りたいのなら、相手がちょっと間違っているかもしれません。
100人以上と付き合った経験のある独身の人より、生涯で初めて付き合った人と結婚し、幸せそうに子育てをしている夫婦に尋ねる方が正しいのです。
ですから、アドバイスを求めるには自分が欲しいものを確実に持っている、自分の目標を実際に達成している人を探しましょう。
仕事で成功するためのアドバイスはビジネス専攻の学生よりも、常に上向きな会社の社長に求めましょう。
人間関係のアドバイスは、誰も寄り付かない占い師や不満そうな表情のカウンセラーではなく、いつもたくさんの友達と一緒に楽しそうにしている人から。
成功していない人から学べるのは「どうすると失敗するか」だけ
例えばあなたが小説家になりたいと本気で思う。
「小説家なんて絶対なれないから無理だ」、という一般の人の意見を聞く必要はありません。
それは分かるでしょう。でも多くの人が、次のような誤った助言を受けてしまいます。
「現実的に食っていくのは無理だから、オススメしない」という売れない小説家の意見。ネット上の意見。
現実的な意見が知れて良かった、なんて思ってしまわないで。だって彼らは失敗しているのです。失敗する方法は彼らから学べ、失敗した小説家がどんなものなのかも知ることができる。
つまり反応は「現実的な意見が知れて良かった」ではなく、「どうすると失敗するかが分かったから、◯◯さんと同じ方法はやめよう」であるべきなのです。
あなたが知りたいのは小説家になる方法。
売れていて生活が出来ている小説家に話を聞くことしか、小説家になる方法を知る術はないのです。
ぜひ、成功している人や目標のポジションのいる人が書いた本を読んだりしてください。質問サイトなどネット上で「大企業の社長になる方法」を聞くのはナンセンスです。だって、大企業の社長は質問サイトで答えたりしません。
いままでいろんな人のアドバイスを受けても上手くいかなかった人は、ちょっと見直してみてくださいね!