早い方は小学校低学年から読み始めている、日本が世界に誇る文化である「漫画」。
今回は王道テーマ、恋愛や青春、成長物語でありながらも、
小説を読んでいるような、自分の中でテーマに対する気づきや深い思考をもたらしてくれる、
「大人漫画」をご紹介したいと思います。
◼︎Caoringonがはまった!社会人におすすめの漫画４選◼︎
まずは小山鹿梨子さんの『校舎のうらには天使が埋められている』。
この本を私が初めて読んだのは、確か無料サンプル配布中のときで、１巻目を読み終わったときに数分放心しました。
舞台はある小学校のひとつのクラス。
テーマは「学級いじめ」なんですが、そのテーマだけにしばられることのない、
子ども達の中にも、大人と同様に潜む、それぞれの思いや打算、そして個性として変えようのないもの、
いわばその子の理性であり、世の中の正義や悪に単純に分類できないような言動が、
「こども」だから、という言い逃れができないような「一人の個」としてのあり方を問うような内容になっています。
少し難しく書いてしまいましたが、漫画を表面で楽しむこれまでの私にとって、大学受験の問いに答えるような漫画の読み方をしたのはこれが初めでした。
一人カフェなどで落ち着いた漫画を読みたいときに、いかがでしょうか？
ちなみに私はハワイの青空の下で読みましたが、自分の状況の不釣り合い感に、ふと笑ってしまいました。
２、インベスターZ
お次は、ドラゴン桜でもおなじみ、三田紀房さんの『インベスターZ』です。
この漫画との出会いはフェイスブックでDMMについての無料漫画が読める！というとても手軽感のあるノリから、
すっかりハマってしまいKindleにダウンロードしてしまったことが始まりでした。
この本はとくに男女関係なく読めますし、就活生や転職を考えている方、また副業として投資や株に興味を抱き始めている方など、入り口としてとてもわかりやすいです。
私は全く投資や株に疎い（そして興味が薄い）ので、普段は担当さんに任せっきりなのですが、こういう思考回路で投資って学んでいくんだなぁ、とポップに読み進めることができました。
また、一番役にたつなぁ、と感じたのが世の中の流れをどう読むか、といった情報収集に関するストーリーや、経済は人の感情で動いているということでした。
これまで私が参加したことのあるビジネスセミナーなどで「言葉表面」だけで頭に入れていたことが、漫画を通すことでもっと身近に、自分の理解につながりました。
漫画の中に実在の人物である「堀江貴文」さんが出演されているとことろも面白く、内容的にも１日の始まりに読むとその日の見え方が変わるような１冊です。
３、累（かさね）
３冊目は松浦だるまさんの『累』。
最近は無料で連載漫画が読めるサイトが増え、とくに私が毎日チェックしているのが「モアイ」さん。
日課として朝起きたら「ペン太のこと」を読み、最近では「オリオリスープ」が更新されていないかチェックするといった流れで訪問していますが、そんなほんのりとした漫画とは一線を画す、こちらの漫画「累」。
どちらかというと女性向きかもしれませんが、外見の「醜さ」と「美しさ」、そしてそれに連なる内面のあり方。
誰でもが一度はコンプレックスにもつ自分自身の「変わりたい」を、衝撃的な展開と欲望に忠実な主人公への批判や共感とともにスピード感をもって読み進めていくこができます。
ちなみに１巻目はモアイさんで無料公開されているので、ぜひこちらから読んでみてください。
最後の１冊は海野つなみさんの『逃げるは恥だが役に立つ』です。
タイトルがどうも漫画らしくなく、さらにストーリーが全く想像つかなくてとりあえず１冊とダウンロードした本です。
内容は就活が上手くいかなかった主人公を軸に話が展開されていくのですが、仕事のこと、女性が年齢と向き合うタイミング、結婚観、なぜかその後に恋愛下手な二人の成長記録、という流れになっています。
たまに主人公が「やってしまった時」に反省文のごとく入ってくる「記者会見風自分語り」のシーンが、
私もこういう客観的に、他人事のように「やってしまったこと」について語りたくなる時があり、結構マニアックな共感をしてしまいました。
また、今後の結婚観として一定の需要がありそうな、事実婚から始まる展開も興味深く、これからは「事実婚」が「永久就職」として現実的になるのでは？という可能性について考えてみたくなる１冊です。
独断と主観でおすすめをしてきました、「社会人におすすめの漫画４選」でしたが、気になる１冊はありましたか？
もしよければ、読んでみてください。
また私の中で面白い漫画を見つけたらご紹介させていただければと思います。
Caoringon.