最近エフェクターを使い始めたけれど、使い方とかはよくわからないので適当に使っている。なんていう人は要注意!エフェクターは使い方次第では、ギターの音を変化させるだけでなく、劣化させてしまったりすることがあります。
今回はエフェクター初心者のために、エフェクターを使うときに気をつけるべき5つのことを解説しようと思います。
パッチケーブルを使う
エフェクターとエフェクターをつなぐときには、パッチケーブルという短いケーブルを使うのが一般的です。長いギターシールドでつないでしまっていませんか?
そもそもギターからアンプに送られてくる信号というのは、非常にわずかなものです。そのため、ケーブルが長すぎると音が劣化したり、ノイズが乗ってしまったりします。エフェクター同士というのはケーブルに長さが必要がないことがほとんどですので、ここは出来るだけ短くしてあげることで、音質が悪くなってしまうことを防ぐわけです。
これはちょっとしたことではありますが、やはりエフェクターの数が増えてくれば影響も大きくなってくることなので、是非パッチケーブルを用意しましょう。
同じエフェクトを重ねすぎない
エフェクターというのは楽しいもので、ともすると沢山つないで色々な音を出せる状態にしたくなってしまうものです。
しかし、実際には同じ種類のエフェクトを同時にかけすぎると、音はどんどんマッディ(濁った)ものになっていき、お世辞にも良い音とは言えない音になっていってしまいます。原音からかけ離れていき、さらにはそれぞれの個性がぶつかり合ってしまうわけですね。
例えば歪みのエフェクター。オーバードライブを2つ重ねたとしましょう。すると、一個目のエフェクターはギターからきた純粋な音を元にエフェクトをかけます。これはエフェクターの良さが生かされた素直な音になるはずです。しかし2個目のエフェクターは、この歪みの掛かった音をベースに歪みのエフェクトをかけてしまうので、音は非常に悪い歪み方をしていきます。
次にこれがリバーブならどうでしょう。1つ目のリバーブでレコーディングスタジオ風の音響を作り、もう1つでホール風の音響を付けたら?ホールの中でレコーディングスタジオで響いているギターを聴くような、複雑で気持ちのよくないリバーブになってしまうことが多いです。
こういう場合は、エフェクターを1つずつ使うか、種類を変えてあげることで解決しましょう。例えば一つをプリアンプにして、もう一つはオーバードライブにしてあげる。音のハリとコンプ感をプリアンプで作っておきながら、そこにオーバードライブの質感を足してあげるわけです。
マルチエフェクターは単体で使う
これは必ず、というわけではありませんが、マルチエフェクターを通すときには他のペダルを同時に使ったりせず、基本的には単体をメインで使う方が良い結果が出やすいです。まずこれには、マルチエフェクターの音の劣化のしやすさがあげられます。
マルチエフェクターは色々な機能が入っている分、回路が多く音の劣化が普通のペダル一つに比べればずいぶんと著しいです。そのためマルチエフェクターの後にペダルを入れると、あまりにも原音が劣化した状態でさらにエフェクトをかけるため、音が細くなりがちです。
マルチエフェクターはできれば単体で使うようにしましょう。そしてそのためには、どのエフェクトも満足できる良質なマルチを探す必要があります。
エフェクターの質にこだわる
さらに大事なのは、エフェクター一つ一つの質にこだわることです。エフェクターというのは音を変化させるものなので、一概に「音質がいい」のが「正しい」とは言い切れませんし、そうではありません。汚くローファイな音が良いこともあります。
しかしそれでも、バンドの中でメインで使う歪みや空間系のエフェクターであれば、ギターの原音を尊重してくれて芯が立つようなある程度品質の良いエフェクターを使ってあげることによって、バンドのサウンドの明瞭さを保つことにつながります。
エフェクターを探す際にはレビューや絶対的な価格の安さなどに捕われすぎず、是非耳で聞いて本当に自分の欲しい音を出すものを買いましょう。
いかがでしたか?
今回はギター初心者のために、エフェクターを使うときに気をつけるべきことを紹介しました。
是非参考にしてくださいね。